お疲れ様です!IT業界で働くアライグマです!
結論から言うと、常駐からフルリモートへの移行は「求人の選び方」と「企業の見極め方」さえ間違えなければ、十分に実現可能です。
「毎日の通勤が辛い」「常駐先の環境に振り回される生活から抜け出したい」――こうした悩みを抱えるエンジニアは少なくありません。筆者もかつて常駐SESで働いていた時期があり、往復2時間の通勤と現場ガチャに疲弊した経験があります。だからこそ、フルリモートへの移行を本気で考えている方の気持ちはよく分かります。
本記事では、常駐型の働き方からフルリモートへ移行するための転職戦略を、求人選定・企業の見極め方・面接対策の3つの軸で解説します。
なぜ今「フルリモート転職」が現実的なのか
コロナ禍以降、IT業界ではリモートワークが急速に浸透しました。しかし、最近では「出社回帰」の動きも報じられています。ここで重要なのは、リモートワークの定着度は企業によって二極化しているという現実です。
「リモート二極化」の実態
トレンドデータによると、企業のリモートワーク対応は以下の2パターンに分かれています。
- 出社回帰組:リモートで生産性が落ちた企業は次々に出社に戻している
- リモート定着組:リモートで上手く回っている企業は、半永久的にリモート体制を維持
つまり、「リモートワーク求人が減っている」のではなく、リモートに適した企業とそうでない企業が明確に分かれてきたのです。転職者にとっては、この「リモート定着企業」を見極められるかどうかが成功の鍵になります。以前紹介した地方在住エンジニアがフルリモート転職で年収アップを実現する求人選定と面接対策も併せて参考にしてください。
IT女子 アラ美フルリモート企業を見極める5つのチェックポイント
求人票だけでは「本当にフルリモートで働けるのか」は分かりません。以下の5つの観点で、企業のリモートワーク本気度を確認しましょう。


リモート前提のツール・インフラ整備
本当にリモートが根付いている企業は、以下のようなツールが標準化されています。
- Slack/Discord等の非同期コミュニケーションツール
- Notion/Confluenceによるドキュメント文化
- GitHub/GitLabを中心としたコードレビュー体制
- Figma/Miroのようなコラボレーションツール
面接時に「普段どんなツールを使っていますか?」と聞くだけで、リモート対応の成熟度が分かります。さらに「開発中のコミュニケーションはどこで行っていますか?」「ドキュメントはどう管理していますか?」と深掘りすると、より具体的な実態が見えてきます。
「週○日出社」の有無と条件
「基本リモート、週1出社」と「フルリモート」は全く違います。週1でも出社必須なら、通勤圏内に住む必要があります。完全フルリモートを希望するなら、「出社ゼロ」を明確に確認しましょう。
リモートで成果を出した実績の有無
「コロナ禍でリモートを始めた」企業と「コロナ前からリモートで運営していた」企業では、ノウハウの蓄積が違います。後者のほうが、リモートでも評価されやすい仕組みが整っています。たとえば、「成果物の可視化」「非同期コミュニケーションの文化」「定期的な1on1」などの制度が整備されているかどうかがポイントです。
評価制度の透明性
リモート環境では「見えない努力」が評価されにくくなります。成果主義で評価基準が明確な企業を選ぶことで、リモートでも正当に評価されます。「フルリモートだと昨対より評価が下がる」と言われる企業は、評価制度が古い可能性が高いです。面接時に「リモート勤務の方の評価はどのように行われていますか?」と確認することをおすすめします。
エンジニア採用の継続性
リモートで上手くいっている企業は、継続的にエンジニアを採用しています。採用が止まっている企業は、リモート体制に不安がある可能性があります。転職活動での企業リサーチについては、エンジニアが「次の会社選び」で失敗しないための企業リサーチ・面接質問チェックリストで詳しく解説しています。



ケーススタディ:常駐SESからフルリモート転職を実現したAさん
状況(Before)
Aさん(32歳・Javaエンジニア)は、首都圏のSES企業で常駐開発を5年続けていました。常駐先によって環境が大きく変わり、往復2時間の通勤に疲弊。子育てとの両立が難しくなり、フルリモート転職を決意しました。
- 年収:480万円
- スキル:Java/Spring Boot、AWS基礎
- 課題:常駐先ガチャ、通勤疲れ、子育てとの両立
行動(Action)
Aさんは以下の3ステップで転職活動を進めました。
- 求人の絞り込み:「完全フルリモート」かつ「自社開発」の条件で検索。転職エージェントにも「出社ゼロ必須」と明確に伝えた
- 企業リサーチ:面接前にWantedly・OpenWork・Qiita Organization等で企業文化を調査。「リモート」「非同期」等のキーワードが頻出する企業を優先
- 面接での逆質問:「普段のコミュニケーションツールは?」「評価制度の仕組みは?」「入社後のオンボーディングはどう行われますか?」を必ず質問
結果(After)
2ヶ月の転職活動で、自社開発のSaaS企業にフルリモートで内定。年収も530万円にアップしました。
- 年収:480万円 → 530万円(+50万円)
- 働き方:完全フルリモート(出社ゼロ)
- 通勤時間:往復2時間 → 0時間
SESからの転職についてはSES常駐から自社開発Webエンジニアへ転職するためのロードマップも参考にしてみてください。



フルリモート転職を成功させる3つの準備
ケーススタディを踏まえ、フルリモート転職を成功させるための準備を整理します。
セルフマネジメント力をアピールする
フルリモートでは、自己管理能力が問われます。以下のような実績を職務経歴書や面接でアピールしましょう。
- 一人でタスクを完遂した経験
- Slackやメールでの報連相を適切に行った経験
- ドキュメントを残して情報共有した経験
転職エージェントを「フィルタ」として活用する
フルリモート求人は増えていますが、玉石混交です。「完全リモート希望」を明確に伝え、条件に合わない求人を紹介されたら断るという姿勢が重要です。エージェントを絶対視せず、複数登録して比較検討することも大切です。
フリーランスという選択肢も検討する
正社員に限らず、フリーランスでフルリモート案件を獲得するという道もあります。特に首都圏以外に住んでいる場合、高単価のリモート案件を扱うエージェントに登録しておくと選択肢が広がります。フリーランスに興味がある方は会社に依存しないエンジニアのポータブルスキル設計も参考にしてみてください。
自分のスキルを活かしてフリーランスとして独立したい、あるいは副業で収入を得たいと考えている方は、以下のエージェントを活用するのが近道です。
| 比較項目 | Midworks | レバテックフリーランス | PE-BANK |
|---|---|---|---|
| 保障・安心感 | 正社員並みの手厚さ給与保障・福利厚生あり | 一般的案件数は業界最多 | 共済制度あり確定申告サポート等 |
| 単価・マージン | 低マージン・公開 | 非公開 | 明朗会計(公開) |
| 案件獲得の手間 | リモート・週3など柔軟 | 高単価案件が豊富 | 地方案件に強い |
| おすすめ度 | 独立直後〜中級者 | Aガッツリ稼ぐなら | Bベテラン・地方 |
| 公式サイト | 案件を探す | - | - |



まとめ
常駐からフルリモートへの移行は、「求人の選び方」と「企業の見極め方」さえ間違えなければ十分に実現可能です。本記事のポイントを振り返ります。
- リモートは二極化:リモート定着企業を見極めることが転職成功の鍵
- 5つのチェックポイントで企業のリモート本気度を確認する
- セルフマネジメント力をアピールすることでリモート適性を示す
- フリーランスという選択肢も視野に入れると、働き方の自由度が上がる
「通勤から解放されて、自分のペースで働きたい」という願いは、正しい戦略があれば叶えられます。この記事が、あなたのフルリモート転職の第一歩になれば幸いです。














