「管理職拒否」は甘えか?年収1000万を超える生涯現場職『Staff+』へのロードマップ

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お疲れ様です!IT業界で働くアライグマです!

結論から言います。「生涯現場」を貫きつつ年収1000万を超えるには、単なる「技術に詳しいおじさん」から脱却し、『Staff+エンジニア(スタッフプラス)』と呼ばれる「技術で組織を動かすポジション」を目指す必要があります。

「コードを書くのは好きだが、マネジメント業務には興味がない……」
「でも、このまま現場に居続けて給料は上がるのだろうか?」

そんな不安を抱える30代・40代のエンジニアが増えています。これまで、エンジニアのキャリアパスは「管理職(マネージャー)」か「スペシャリスト(という名の放置)」の二択しかありませんでした。しかし、近年シリコンバレーを中心に、第三の選択肢として『Staff+』が注目されています。

今回は、管理職を拒否しながらも市場価値を高め続けるための、具体的かつ戦略的なロードマップを解説します。

目次

「管理職コース」と「Staff+コース」の決定的な違い

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まず、誤解してはいけないのが、「Staff+」は決して「人嫌いのための逃げ道」ではないということです。

組織図で見る立ち位置の違い

「Staff+」とは、Staff Engineer(スタッフエンジニア)やPrincipal Engineer(プリンシパルエンジニア)の総称です。両者の違いを明確に理解する必要があります。30代エンジニアのキャリアの分かれ道でも触れたように、選択肢は多様化しています。

  • エンジニアリングマネージャー (EM): 「人(People)」と「組織」の課題解決が主務。採用、評価、メンタリング、予算管理を行う。
  • Staff+ (Staff/Principal Engineer): 「技術(Tech)」と「事業」の課題解決が主務。アーキテクチャ設計、技術選定、技術的な意思決定による組織課題の解決を行う。

つまり、Staff+も「組織」には関わりますが、アプローチが「人事評価」ではなく「技術的リーダーシップ」である点が異なります。

年収の天井が消える理由

従来の日本企業では、役職(課長・部長)に就かなければ給与テーブルの上限にぶつかっていました。しかし、Staff+という役割が定義されている企業(メガベンチャーや外資系)では、「事業へのインパクト」で評価されるため、部長級以上の報酬を得ることも珍しくありません。

IT女子 アラ美
「技術だけで評価される」わけじゃなくて、「技術で事業をどう良くしたか」が求められるんですね。

ITアライグマ
その通りです。「すごいコードが書ける」だけではシニアエンジニア止まり。「その技術で開発効率を2倍にした」実績を作れるのがStaff+なんです。

Staff+になるための3つの生存戦略

以下のグラフは、一般的な管理職トラックとStaff+トラックの年収推移モデルを比較したものです。エンジニアの市場価値を高めるポートフォリオ戦略でも解説した通り、希少性が高いためです。

キャリアトラック別・年収推移モデル

図:40代以降、スキル次第で管理職を逆転可能なのがStaff+の魅力
管理職は1000万円前後で頭打ちになることが多いのに対し、Staff+は技術的成果に応じて1200万、1500万と青天井に伸びる可能性があります。

では、どうすればこのポジションに到達できるのでしょうか。一般的に、以下の3つの戦略が有効とされています。

コードを書くのではなく書かせる仕組みを作る

自分が100行のコードを書くのではなく、チーム全員が1行で書けるような「共通ライブラリ」や「開発基盤」を作ることに注力します。これを「レバレッジを効かせる」と言います。

例えば、CI/CDパイプラインを整備してデプロイ時間を短縮したり、リントツールを導入してコードレビューの時間を削減したりすることが該当します。個人の生産性ではなくチーム全体の生産性を上げることが求められます。自分一人が速いだけでは、組織への影響力は限定的だからです。

ビジネス言語への翻訳能力を磨く

経営層にとって、リファクタリングは「コスト」に見えます。これを「将来の開発速度を30%向上させ、新機能リリースを2週間早めるための投資」として説明できるかどうかが、Staff+への分かれ道です。

技術的負債の返済をビジネス上のメリットとして翻訳し、予算や工数を獲得する交渉力が不可欠です。「バグが減る」ではなく「ユーザー離脱率が下がり、売上が維持できる」と語る能力が求められます。

越境力を持つ

自分のチームだけでなく、隣のチーム、あるいは営業やマーケティング部門の課題にも首を突っ込み、技術で解決します。守備範囲を広げることで、社内での影響力(Influence)は飛躍的に高まります。「それは自分の担当ではない」と言わないことが重要です。

IT女子 アラ美
「自分の仕事はここまで」って線を引かないことが大事なんですね。

ITアライグマ
そうです。「落ちているボールを拾う」という表現がよく使われますが、誰もやりたがらないが重要な課題(泥臭い調整や複雑なバグ調査)を率先して解決する人が評価されます。

Staff+に求められる意外なスキルセット

Staff+を目指す上で、コーディングスキル以外に習得すべき重要なスキルがあります。これらは一見地味ですが、組織を動かす上での強力な武器になります。

ドキュメンテーション能力

Staff+の影響力は「ドキュメント」を通じて広がります。口頭での説明は、その場にいる数人にしか伝わりませんが、優れたDesign Doc(設計書)やADR(Architecture Decision Records)は何百人ものエンジニアの指針になります。

「なぜこのアーキテクチャを選んだのか」「なぜこのライブラリを採用しなかったのか」という意思決定のプロセスを言語化し、非同期で他のメンバーに伝える能力は、リモートワーク時代において最強のスキルです。コーディングから上流へのシフト戦略でも解説している通り、言葉で人を動かす力が不可欠です。

メンタリングとスポンサーシップ

自分が活躍するだけでなく、若手エンジニアを引き上げ、活躍の場を作ってあげる(スポンサーシップ)ことが求められます。「あの人に聞けば解決する」という頼られる存在になることで、組織内での信頼貯金を積み上げることができます。あなたの知識をコピーし、あなたが不在でも回る組織を作ることが、結果としてあなたの評価を高めます。

IT女子 アラ美
文章力や教育力も必要なんですね……。ただの技術オタクじゃダメなんだ。

ITアライグマ
これが「Senior」と「Staff」の壁です。自分の知識を組織全体にスケールさせる能力が問われるんです。

ケーススタディ:スペシャリスト志向からの脱皮

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海外も視野に入れたキャリア設計
英語力を活かして年収1500万以上を狙うなら、グローバル案件に強いエージェントが必須です。

実際に支援したDさん(38歳)の事例を紹介します。彼は「管理職打診」を断り続け、社内での居場所を失いかけていました。面接での実績アピールにおいても、この転換点は重要な意味を持ちました。

状況(Before)

  • 年齢: 38歳。
  • 職場: メガベンチャーの開発部門。
  • 役割: シニアバックエンドエンジニア。
  • 年収: 850万円。
  • 課題: 「マネージャーにならないなら昇給はない」と言われモチベーション低下。
  • 悩み: 生涯コードを書いていたいが、年収は上げたいというジレンマ。

行動(Action)

Dさんは「個人の成果」から「チームへの影響力」へとKPIを切り替えました。

  • アーキテクチャ刷新の主導: 老朽化した認証基盤のリプレイスを提案し、自らPoC(概念実証)を実装した上で予算を獲得した。
  • ドキュメント文化の醸成: 暗黙知になっていた仕様をドキュメント化し、オンボーディング(新人教育)のコストを大幅に削減した。
  • 他部署連携: CSチームと連携し、問い合わせ調査を自動化するツールをPythonで開発した。

結果(After)

  • ポジション: 「Principal Engineer」という新設ポストに任命。
  • 年収: 1150万円へ昇給(+300万円)。
  • 変化: マネジメント業務は免除され、技術課題の解決に100%コミットできる環境を手に入れた。

IT女子 アラ美
すごい!管理職にならなくても、こんなに評価される道があるんですね。

ITアライグマ
Dさんの勝因は、「技術を使ってビジネスに貢献する」という覚悟を決めたことです。これができれば、企業側もあなたを手放せなくなります。

Staff+求人の見つけ方と市場価値トレンド

Staff+はまだ新しい職種であり、すべての会社にこのポジションがあるわけではありません。適切な環境を選ぶためのポイントを解説します。

企業のテック成熟度を見極める

「CTO室」や「技術基盤チーム」がある企業、あるいは求人票に「Staff Engineer」「Principal Engineer」というタイトルが明記されている企業を選びましょう。単なる「リードエンジニア」募集の場合、実態はプレイングマネージャー(課長代理)であることも多いので注意が必要です。

また、年収レンジも重要です。Staff+を募集する企業は、技術への投資意欲が高いため、最低でも年収1000万円以上、外資系なら2000万円以上が相場となります。海外リモートワーク戦略も視野に入れると、その上限はさらに上がります。

エージェントの使い分け

一般的な転職サイトでは、Staff+のような専門職の求人は出てきません。ハイクラス向けの非公開求人を扱うエージェントか、エンジニアのキャリアパスに詳しい専門エージェントを活用する必要があります。

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IT女子 アラ美
年収を上げたいんですが、ハイクラス求人ってハードルが高そうで迷います…
ITアライグマ
技術力を武器に年収を上げたいならTechGo一択!でも、自分の市場価値を幅広くチェックしたいならビズリーチも登録しておくと安心ですよ。

まとめ

「管理職になりたくない」というのは、決して逃げではありません。むしろ、技術の力で組織を牽引する「Staff+」という道は、管理職以上に挑戦的で、かつ高い報酬が得られる魅力的なキャリアです。

重要なのは、以下の3点です。

  • 視座を上げる: 「自分のコード」から「チームの生産性」へ視点をシフトする。
  • ビジネスに寄り添う: 技術的負債の解消なども、すべてビジネス価値に換算して提案する。
  • 環境を選ぶ: Staff+というキャリアパスが存在し、適切に評価される企業(テックカンパニー)に身を置く。

もし今の会社に「管理職以外のキャリアパス」がないのであれば、外の世界に目を向けてみてください。あなたの技術力と経験を、「マネジメント」ではなく「技術的リーダーシップ」として高く評価してくれる会社は必ずあります。

IT女子 アラ美
まずはチーム全体の生産性を上げるためのツール作りから始めてみます!

ITアライグマ
その意気です。「技術で事業を勝たせる」というマインドセットがあれば、Staff+への道は必ず開けますよ。

厳しめIT女子 アラ美による解説ショート動画はこちら

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この記事を書いた人

ITアライグマのアバター ITアライグマ ITエンジニア / PM

都内で働くPM兼Webエンジニア(既婚・子持ち)です。
AIで作業時間を削って実務をラクにしつつ、市場価値を高めて「高年収・自由な働き方」を手に入れるキャリア戦略を発信しています。

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