お疲れ様です!IT業界で働くアライグマです!
先日、採用面接官をしている知人のCTOと飲んでいたとき、彼がこんなことを嘆いていました。
「最近の未経験からの応募者、ポートフォリオはすごく綺麗なんだけど、GitHubの草(コミット履歴)が提出直前の3日間にしか生えてないんだよね」
スクールや教材の通りに作っただけの「クローンアプリ」。確かに完成度は高いですが、そこに「試行錯誤の跡」が見えないため、「実務で壁にぶつかったときにどう解決するか」というポテンシャルが全く伝わってこないのです。
未経験からエンジニアを目指す方の多くが、「とにかく高機能なアプリを作らなきゃ」と焦っています。しかし、採用側が見たいのは「完成品」そのものよりも、そこに至るまでの「学習プロセス」と「思考の軌跡」です。
今回は、実務未経験というハンデを逆手に取り、あなたの学習期間そのものを「最強の武器」に変えるポートフォリオ戦略について解説します。
「アプリを作りました」が評価されない理由
まず、残酷な現実をお伝えしなければなりません。未経験者が数ヶ月で作ったアプリの「機能」や「見た目」だけで、採用担当者を感動させることはほぼ不可能です。
なぜなら、現場のエンジニアは「チュートリアルの写経」や「ChatGPTに書かせたコード」を、コードの雰囲気から一瞬で見抜くからです。
「動くもの」=「バリュー」ではない
実務で求められるのは、単にコードが書けることではありません。「誰の、どんな課題を解決するために、なぜその技術を選んで実装したのか」というエンジニアリングの文脈です。
例えば、「Twitterクローンを作りました」と言われても、「なぜ?」に対する答えが「Reactの勉強のため」だけでは、それは単なる自己満足の習作に過ぎません。(関連:エンジニアが「自分の価値」を言語化できない問題と解決策)
学習プロセスこそが最大の武器になる
では、どうすれば良いのか。答えはシンプルです。「完成品」ではなく「学習の軌跡」を見せることです。
未経験者の最大の武器は、「新しいことをキャッチアップし、泥臭くエラーを解決して前に進む力」です。これを証明するには、綺麗なアプリを見せるよりも、汚くてもリアルな開発ログを見せる方が100倍効果的です。
IT女子 アラ美ケーススタディ:Gitのコミットログが採用の決め手に
実際に、ある支援者の方の事例を紹介しましょう。
wip: 認証機能の実装(○○のエラーで調査中) といった、悩みながら進んでいる過程を細かくコミットするように指導しました。READMEには「なぜFirebaseではなくSupabaseを選んだのか」という技術選定の理由も追記しました。(関連:『技術力はあるのに評価されない』を防ぐアウトプット戦略)



ポテンシャルを感じさせるポートフォリオの3要素
採用担当者が未経験者にどれくらいのウェイトで何を求めているか、イメージできていますか?


グラフの通り、技術的な完成度よりも「学習プロセス(ポテンシャル)」への期待値の方が圧倒的に高いのです。この期待に応えるために、ポートフォリオには以下の3要素を必ず盛り込みましょう。
「なぜ」が語られたREADME
「Reactを使いました」ではなく、「学習コストと将来性を考慮してVue.jsではなくReactを選びました」という理由書きです。正解でなくても構いません。「自分で考えて選んだ」という事実が重要です。
生々しい開発ログ(Zenn/Qiita)
ポートフォリオとセットで、開発中にハマったエラーと解決策をまとめた技術記事(スクラップ)のリンクを貼ってください。「Qiitaにアウトプットしている」というだけで、学習意欲の証明になります。
「今後の課題」の明記
完璧なアプリを作ろうとせず、「ここはパフォーマンスが悪いと分かっているが、現状はここまで実装した。次回はここを改善したい」というメタ認知を示しましょう。自分の現在地を客観視できる能力は、実務で非常に重宝されます。
(関連:AI人材不足予測から考える、エンジニア生存のための「リスキリング」戦略ガイド)



面接で「未経験」を強みに変える対話術
ポートフォリオで「プロセス」を見せたら、面接ではそれを補強する対話を行います。
面接官から「この機能、もっとこう実装した方が速くない?」と痛いところを突かれたときがチャンスです。ここで「勉強不足ですみません」と謝ってはいけません。
「ご指摘ありがとうございます。実は実装時にもA案とB案で迷ったのですが、当時は○○の知識が不足しておりB案を選びました。今のご指摘でA案のメリットが理解できたので、帰ったらリファクタリングしてみます!」
このように返せれば、「素直さ」と「成長意欲」の両方をアピールできます。未経験であることは、これから何でも吸収できるという強みでもあります。
(関連:エンジニア転職の面接で「年収100万アップ」を勝ち取るための逆質問・自己PR戦略)



成長できる環境の選び方
最後に、せっかくポテンシャルを認めてもらっても、入社する環境を間違えると成長が止まってしまいます。
「未経験歓迎」と謳っていても、実際は研修という名の放置だったり、モダンな技術に触れられない現場だったりすることもあります。転職エージェントやスクールを活用する際は、「カリキュラムの質」や「卒業生の進路」を厳しくチェックしましょう。
エンジニアとしてのキャリアは、最初の3年で決まると言っても過言ではありません。目先の「楽さ」ではなく、多少厳しくても「エンジニアとして正しく鍛えられる環境」を選んでください。
(関連:「社内SEは楽」は本当か?便利屋回避と年収アップを両立する戦略的転職ガイド)
本記事で解説したようなAI技術を、基礎から体系的に身につけたい方は、以下のスクールも検討してみてください。
| 比較項目 | DMM 生成AI CAMP | Aidemy Premium |
|---|---|---|
| 目的・ゴール | ビジネス活用・効率化非エンジニア向け | エンジニア転身・E資格Python/AI開発 |
| 難易度 | プロンプト作成中心 | コード記述あり |
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まとめ
未経験からの転職は、決して「運ゲー」ではありません。「学習プロセス」という確実な証拠を積み上げることで、勝率をコントロールできる戦略ゲームです。
- 完成品よりプロセス: エラー解決のログやGitの履歴を公開する
- 技術選定の理由を語る: 「なぜ」を言語化してREADMEに書く
- 素直さとメタ認知: 自分の課題を認め、吸収する姿勢を見せる
今日から、エラーが出るたびに「よし、ブログのネタができた」「ポートフォリオの価値が上がった」とガッツポーズしてください。その泥臭い一歩一歩が、あなたを確実にエンジニアへと近づけてくれます。













