お疲れ様です!IT業界で働くアライグマです!
結論から言うと、年収交渉は「準備の段階で8割が決まります」。多くのエンジニアが「言い出しにくい」「断られたら気まずい」と感じて交渉自体を避けていますが、実はそれこそが最大の損失です。
「自分の市場価値がわからない」「どうロジックを組み立てれば納得してもらえるのか」——そんな悩みを抱えていませんか?
これまでPjM経験の中で採用面接や評価面談に関わってきましたが、交渉がうまくいく人とそうでない人の明確な違いを目の当たりにしてきました。本記事では、その経験を踏まえて、エンジニアが年収交渉を成功させるための事前準備とロジック設計を体系的に解説します。
なぜエンジニアの年収交渉は失敗しやすいのか
年収交渉に失敗するエンジニアには、いくつかの共通パターンがあります。それぞれのパターンを理解することで、同じ失敗を避けることができます。
「言い値」で入社してしまうパターン
最も多いのが、オファー提示額をそのまま受け入れてしまうケースです。特に転職時、内定が出た安堵感から「これでいいか」と妥協してしまう人が少なくありません。
しかし、企業側は最初から上限額を提示することはほとんどありません。正しい市場価値を把握していれば、10〜20%の上乗せ余地があるケースも珍しくないのです。実際、多くの企業では採用予算に幅を持たせており、優秀な人材には追加オファーを出す余地を残しています。
感情的なアプローチで失敗するパターン
「頑張っているのに評価されない」「同期より低いのは納得できない」——こうした感情ベースの交渉は、まず成功しません。
交渉相手(上司や人事)が求めているのは、「なぜあなたにその金額を払う必要があるのか」という論理的な根拠です。感情的になると、たとえ正当な主張であっても「扱いにくい人」というレッテルを貼られるリスクがあります。
準備不足のまま臨んでしまうパターン
「なんとかなるだろう」という楽観的な姿勢で交渉に臨むと、相手の質問に答えられず、結果的に「検討します」で終わってしまいます。
PjM経験を通じて見てきた限り、交渉に成功するエンジニアは例外なく入念な準備をしていました。逆に言えば、準備さえすれば成功確率は大幅に上がるのです。
IT女子 アラ美年収交渉の事前準備:情報収集の3本柱
交渉を成功させるために、最低限集めておくべき情報は3つあります。これらを揃えることで、交渉の土台が固まります。
市場相場データの収集
まず、自分のスキルセットで世間がどれくらい払っているのかを把握しましょう。これが交渉の「武器」になります。
具体的には以下のソースを活用します:
- 求人サイトの年収レンジ: 同じ職種・経験年数の求人を10件以上チェック
- 転職エージェントのヒアリング: 複数のエージェントから市場感を聞く
- 年収統計データ: 経産省やdoda等が公開しているデータを参照
まずはスカウト型転職サービスに登録してオファー額を確認することで、自分の市場価値を客観的に把握できます。転職するかどうかに関わらず、この情報は交渉の強力な根拠になります。
自己実績の棚卸しと数値化
次に、自分が会社に提供した価値を数値化します。曖昧な貢献ではなく、具体的な数字で示すことが重要です。
例えば:
- プロジェクトのコスト削減: 「〇〇の自動化により年間200時間の工数削減」
- 売上貢献: 「担当機能のリリースにより月間CVRが15%向上」
- 品質改善: 「テスト自動化により本番障害を70%削減」
- チーム貢献: 「新人メンター2名担当、技術ブログ月1本執筆」
会社の給与テーブルと評価基準の把握
意外と見落とされがちなのが、自社の給与制度の理解です。制度を知らずに交渉しても、「制度上無理です」と言われて終わりです。
- 昇給の上限幅(年間何%まで上がるのか)
- グレード制の場合、次のグレードへの昇格条件
- 評価サイクル(いつ交渉すれば反映されやすいか)
- バンド内での上限・下限(自分の現在位置)


上のグラフは、エンジニア400名を対象とした調査結果です。「交渉せず」が35%と最も多く、交渉を試みた人の中では40%が「成功」しています。つまり、行動すれば4割は成功するということです。



ロジック設計:交渉を成功させる3ステップフレームワーク
事前準備ができたら、次は交渉のロジックを設計します。このフレームワークに沿って話を進めることで、相手が「NO」と言いにくい状況を作り出せます。
ステップ1: 現状の課題を客観的に共有する
いきなり「年収を上げてください」と言うのはNGです。まず、現状の給与と市場価値のギャップを客観的に提示します。
例:
「転職市場を調査したところ、同等のスキルセット・経験年数のエンジニアは年収800〜900万円の水準でオファーを受けているようです。現在の650万円とはギャップがあると感じています。」
このとき重要なのは、「不満」ではなく「事実」として伝えることです。データに基づいた冷静な提示が、プロフェッショナルな印象を与えます。
ステップ2: 自分が提供する価値を実績で証明する
次に、なぜ自分がその金額に値するのかを実績ベースで説明します。この点については1on1で成果を伝えるスキルとも通じる部分があります。
例:
「昨年度は〇〇プロジェクトでリードエンジニアを務め、当初6ヶ月の予定を4ヶ月で完了させました。また、△△の自動化により年間300時間の工数削減を実現しています。」
ステップ3: 具体的な希望額と論理的根拠を提示する
最後に、希望額とその根拠を明確に伝えます。曖昧な「もう少し上げてほしい」ではなく、具体的な数字を出すことが重要です。
例:
「以上を踏まえ、年収を現在の650万円から750万円に改定いただけないかご相談したいです。これは市場相場の中央値であり、実績に対するフェアな評価だと考えています。」
このフレームワークのポイントは、相手が「NO」と言いにくいロジック構造になっていることです。



ケーススタディ:年収120万円アップを勝ち取ったエンジニアの実例
ここでは、実際に年収交渉に成功したエンジニアのケースを紹介します(個人情報保護のため一部改変)。キャリア戦略と市場価値の重要性を体現した事例です。
状況(Before)
田中さん(仮名)は、Web系自社開発企業で4年目のバックエンドエンジニア。年収は580万円で、同期と比べて20万円ほど低い状態でした。
- スキル: Go, Python, AWS, Kubernetes
- 実績: 決済システムのリプレースを1人でリード
- 課題: 評価面談で「順調に成長している」と言われるだけで、具体的な昇給の話がない
行動(Action)
田中さんは以下のステップで交渉に臨みました。
まず市場調査に2週間かけ、転職エージェント3社に登録してオファー額を確認しました。結果、700〜800万円の求人が多数あることがわかりました。
次に実績の数値化に1週間を費やしました。決済システムリプレースでは処理速度40%向上、障害率80%削減を達成。チームへの貢献として新人2名のメンター、技術ブログ月1本執筆も整理しました。
そして交渉の実施では、評価面談の1ヶ月前に上司にアポを取り、カジュアルに相談。3ステップフレームワークに沿って希望額700万円を提示しました。
結果(After)
最終的に田中さんは年収700万円への改定に成功(120万円アップ)。
上司からのフィードバック:
「正直、田中さんがここまで市場価値を調べていると思わなかった。実績と根拠がしっかりしていたので、人事にも説明しやすかった。」
ハマりポイント
田中さんが苦労したのは、最初の一歩を踏み出すことでした。「交渉したら評価が下がるのでは」という不安がありましたが、実際には逆で、自分のキャリアに真剣に向き合っている姿勢として評価されたそうです。



交渉を成功させるためのマインドセット
最後に、交渉を成功させるうえで重要なマインドセットについて解説します。技術スキルだけでなく、心構えも成功の鍵を握っています。
交渉は「対立」ではなく「提案」
年収交渉を「会社と戦う」ことだと捉えると、どうしても身構えてしまいます。しかし本質は、「自分の価値を正しく伝え、適正な報酬を提案する」というビジネスコミュニケーションです。
上司や人事も、優秀な人材の流出は避けたいと考えています。適正な報酬を払うことで離職リスクを下げられるなら、それは会社にとってもメリットがあるのです。
「NO」と言われても終わりではない
仮に希望額が通らなかったとしても、それで関係が終わるわけではありません。「今期は難しいが、来期の昇格で検討する」「代わりにこういう形で待遇改善できる」といった代替案が出てくることもあります。
重要なのは、交渉したこと自体を上司に認識してもらうことです。何も言わなければ「現状に満足している」と判断されてしまいます。
市場価値を常に把握しておく
年収交渉は一度きりのイベントではありません。定期的に自分の市場価値をチェックしておくことで、適切なタイミングで交渉できるようになります。
スカウト型転職サービスに登録しておけば、転職活動をしなくても市場からの評価が定期的に届きます。この情報は、社内でのキャリア成長戦略にも活用できるでしょう。



年収アップを実現するキャリア支援サービスの選び方
年収交渉を成功させるためには、市場価値の把握とキャリア設計が欠かせません。自分の強みを活かせる環境を見つけることも重要な選択肢です。たとえば、フルリモートへの移行を検討している方は、働き方を変えることで年収アップを実現できるケースもあります。以下の比較表で、目的に合ったサービスを選んでみてください。
さらなる年収アップやキャリアアップを目指すなら、ハイクラス向けの求人に特化した以下のサービスがおすすめです。
| 比較項目 | TechGo | レバテックダイレクト | ビズリーチ |
|---|---|---|---|
| 年収レンジ | 800万〜1,500万円ハイクラス特化 | 600万〜1,000万円IT専門スカウト | 700万〜2,000万円全業界・管理職含む |
| 技術スタック | モダン環境中心 | Web系に強い | 企業によりバラバラ |
| リモート率 | フルリモート前提多数 | 条件検索可能 | 原則出社も多い |
| おすすめ度 | 技術で稼ぐならここ | A受身で探すなら | Bマネジメント層向け |
| 公式サイト | 無料登録する | - | - |



まとめ
年収交渉は「言い出しにくい」と感じるエンジニアが多いですが、準備とロジックさえ整えれば、40%以上の確率で成功することがデータからも明らかです。
本記事のポイントを整理します:
- 事前準備: 市場相場・自己実績・社内制度の3つを調査
- ロジック設計: 課題共有→価値証明→希望額提示の3ステップ
- マインドセット: 感情ではなくデータで語る
「自分には無理」と思っている方こそ、まずは市場価値の確認から始めてみてください。スカウト型サービスに登録するだけで、自分の「値段」が見えてきます。
行動した人だけが、納得のいく報酬を手にできるのです。












