お疲れ様です!IT業界で働くアライグマです!
先日、あるエンジニアからこんな相談を受けました。
「入社4年目なんですが、最近コーディングがつまらなくて仕方ないんです。仕事自体は回せるし、評価も悪くない。でも、毎日同じようなCRUD実装を繰り返しているだけで、成長している実感がまったくありません。このまま5年、10年と続けていけるのか不安です。」
この悩み、実は多くの中堅エンジニアが抱えているものです。技術的には一人前になったけれど、次のステップが見えない。かといって転職するほどの不満もない。そんな「ぬるま湯」状態が一番キャリアにとって危険だと、PjM経験を通じて痛感してきました。
今回は、この「4年目の壁」を乗り越えるためのキャリア再設計フレームワークについて解説します。
なぜ4年目でコーディングがつまらなくなるのか(問題の枠組み)
まず、なぜ4年目前後で多くのエンジニアが停滞感を覚えるのか、その構造を理解しておきましょう。
「できる」と「成長する」の違い
入社1〜2年目は、何をやっても新しいことの連続です。APIの設計も、データベースの最適化も、初めて触るフレームワークも、すべてが学びでした。しかし3年目を過ぎると、多くの業務は「できる」レベルに達します。
問題は、「できる」ことと「成長する」ことは全く別だということです。同じタスクを繰り返し「できる」ようになっても、脳は新しい刺激を得られません。これが「つまらない」という感覚の正体です。
評価される土俵の変化
これについては、上流工程へのキャリア戦略の記事でも詳しく解説しましたが、エンジニアとして評価される軸は、キャリアステージによって変化します。
- 1〜3年目:タスクを完遂できるか(実装力)
- 4〜6年目:チームに貢献できるか(影響力)
- 7年目以降:組織や事業に貢献できるか(リーダーシップ)
4年目のあなたがコーディングだけで評価されるフェーズは、実はもう終わっているのです。それに気づかず、技術力だけを磨こうとしても、周囲からの評価は上がりにくくなります。
「隣の芝生」が見えすぎる時代
SNSやテックブログで、同世代のエンジニアがモダンな技術スタックで活躍している姿が嫌でも目に入ります。「自分はレガシーなシステムの保守ばかり」「あの人はRustでコンパイラを書いているのに」——こうした比較が、停滞感を増幅させます。
IT女子 アラ美キャリア再設計の3ステップフレームワーク(全体像)
では、具体的にどうすれば良いのでしょうか。ここでは、4年目の壁を乗り越えるための3ステップフレームワークを紹介します。


Step 1: 「何が」つまらないのかを分解する
「コーディングがつまらない」という漠然とした感覚を、具体的なレベルに分解します。
- 技術レベル:使っている言語・フレームワークがつまらない?
- タスクレベル:やっている仕事の内容がつまらない?
- 環境レベル:チームや会社の雰囲気がつまらない?
- 成果レベル:作っているプロダクトに意義を感じない?
多くの場合、「全部つまらない」わけではありません。どこに問題があるのかを特定することで、打ち手が見えてきます。
Step 2: 「やりたいこと」ではなく「やれること」を広げる
「やりたいことを見つけよう」というアドバイスは、実はあまり機能しません。なぜなら、経験したことがないものは「やりたい」と思えないからです。
代わりに、今の延長線上で「やれること」を少しずつ広げていく戦略が有効です。
- コードレビューを積極的に引き受ける → 設計判断のセンスが磨かれる
- 新人のメンターを担当する → 教えることで自分の知識が整理される
- 技術選定の議論に参加する → アーキテクチャへの視野が広がる
- 採用面接に同席する → 市場価値の相場観が身につく
Step 3: 「市場価値」と「社内価値」を両立させる
社内で評価されるスキルと、転職市場で評価されるスキルは、必ずしも一致しません。どちらか一方に偏ると、将来のキャリアが狭まります。
詳しくは現職に留まって成長するためのキャリア戦略の記事を参考にしてください。ポイントは、今の仕事をこなしながら、外でも通用するスキルを意識的に積み上げることです。



具体シーン:停滞感から抜け出したCさんの事例(ケーススタディ)
ここでは、実際に4年目の壁を乗り越えたCさん(29歳・Webエンジニア)の事例を紹介します。
状況(Before)
- 状況:中規模SaaSスタートアップでバックエンドエンジニアとして4年目。技術スタックはPython/Django、PostgreSQL。
- 課題:機能追加やバグ修正は問題なくこなせるが、毎日が同じことの繰り返しに感じていた。新しい技術を学ぶ時間もなく、成長が止まっている感覚があった。
- 感情:「このままでいいのか」という漠然とした不安と、かといって転職するほどの不満もないというジレンマ。
行動(Action)
Cさんは3ステップフレームワークに沿って、以下の行動を起こしました。
- 分解:「つまらなさ」を分析した結果、技術自体ではなく「ビジネスへのインパクトが見えない」ことが本質的な問題だと気づく。
- やれることを広げる:プロダクトマネージャーとの週次MTGに自主的に参加し始め、ユーザーインタビューの内容を直接聞くようになった。
- 市場価値の積み上げ:業務で触れたデータ分析の知見をまとめ、社内勉強会で発表。それをQiitaに転載し、外部向けの実績を作った。
結果(After)
- 社内評価の変化:「開発だけでなくプロダクト視点を持っている」と評価され、新規機能開発のリードを任されるようになった。
- 市場価値の可視化:転職エージェントに相談したところ、現年収550万円に対して650〜700万円の提示がありえると分かった。転職はしなかったが、自信につながった。
- モチベーションの回復:「作ったものがどう使われているか」が分かるようになり、コーディング自体への興味も復活した。
面接での伝え方に迷う際は、エンジニア面接での『なぜ転職したいのか』の回答設計も参考にしてください。



行動に落とし込む・習慣化のステップ
最後に、このフレームワークを日常に落とし込むための具体的なアクションプランを整理します。
- 週1回、30分の「振り返り時間」を確保する
今週やったタスクを振り返り、「成長につながった仕事」と「ルーチンワーク」に分類します。成長につながった仕事の割合が2割を切っていたら黄色信号です。 - 月1回、社外の情報に触れる
転職サイトで自分のスキルセットに合う求人を検索し、年収相場を確認します。これは転職活動ではなく、市場価値の定点観測です。 - 四半期に1回、上司と「キャリア」について話す
評価面談とは別に、「今後どんな領域に挑戦したいか」を1on1で共有します。言わなければ、機会は回ってきません。
時間の作り方については、在職中に転職活動を進めるエンジニアの時間捻出術の記事も参考にしてみてください。
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まとめ
「コーディングがつまらない」という感覚は、キャリアの転換点に立っているサインです。
- 分解する:何がつまらないのかを具体化し、打ち手を明確にする
- やれることを広げる:コードを書く以外の貢献領域を開拓する
- 市場価値を意識する:社内評価と社外評価の両方を積み上げる
4年目の壁は、多くのエンジニアが経験する通過儀礼のようなものです。ここで立ち止まって考えることができた人は、むしろ幸運だと言えます。何も感じずに10年を過ごしてしまう人もいるからです。
今の違和感を大切にして、一歩を踏み出してみてください。













