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「このままコードを書き続けていいのか」「マネージャーになれと言われたけど本当に向いているのか」——30代に入ると、こんな迷いが頭をよぎるエンジニアは多いのではないでしょうか。
20代は目の前の技術を追いかけるだけで良かったのに、30代になると「10年後の自分」が見えなくなる。多くのエンジニアが32歳前後でこの「キャリア迷子」状態を経験します。
本記事では、30代エンジニアがスペシャリストかマネージャーかを選ぶための判断フレームワークと、どちらを選んでも後悔しないためのキャリア設計法を紹介します。
30代エンジニアが直面するキャリアの分岐点
30代は、エンジニアにとって最も大きなキャリアの分岐点です。詳しくはコードを書くのが嫌になったエンジニアの選択肢も参考にしてください。
なぜ30代で迷うのか
20代と30代でキャリアの捉え方が変わる理由は以下の通りです。
- 体力・学習速度の変化:徹夜で勉強し続けられた20代と違い、効率的な学習が求められる
- ライフステージの変化:結婚・子育て・住宅購入など、仕事以外の優先事項が増える
- 市場価値の見え方:「35歳限界説」のプレッシャーが現実味を帯びてくる
- 組織からの期待:「そろそろマネージャーを」という打診が来始める
選択肢は2つだけではない
「スペシャリスト vs マネージャー」という二項対立で考えがちですが、実際の選択肢はもっと多様です。
- スペシャリスト:技術の深さを追求し、IC(Individual Contributor)として活躍
- テックリード:技術力を活かしながら、チームの技術的方向性を決める
- エンジニアリングマネージャー:人・チームを育て、組織のアウトプットを最大化する
- PdM/PO:プロダクトの方向性を決め、ビジネスと技術の橋渡しをする
- フリーランス/起業:組織に属さず、自分のスキルで稼ぐ
IT女子 アラ美キャリア選択のための3つの判断軸


スペシャリストかマネージャーかを決めるための判断フレームワークを紹介します。詳しくはコーディングがつまらなくなった4年目エンジニアのキャリア再設計も参考にしてください。
適性軸:何が得意か
自分の強みがどちらの方向に活きるかを判断します。
- スペシャリスト向き:一つのことを深く突き詰めるのが好き、技術的な問題解決にワクワクする、一人でも長時間集中できる
- マネージャー向き:人の成長を見るのが嬉しい、複数のことを並行して進められる、調整・交渉が苦にならない
価値観軸:何を大切にしたいか
10年後の自分がどう働いていたいかを想像します。
- スペシャリスト向き:最新技術に触れ続けたい、自分の手で何かを作り続けたい、技術コミュニティで発信したい
- マネージャー向き:チームで大きな成果を出したい、人を育てることにやりがいを感じたい、組織を動かしたい
市場価値軸:どちらが稼げるか
現実的な収入面も考慮します。
- スペシャリスト:希少性の高い技術(AI、セキュリティ、インフラなど)なら年収1,000万円以上も可能。ただし技術の陳腐化リスクあり
- マネージャー:組織規模に応じたキャリアパスがある。大企業なら部長級で1,500万円以上も。ただしポストの奪い合いあり



スペシャリストを選ぶ場合の戦略
スペシャリストとして成功するためのポイントを解説します。詳しくはレガシー技術からモダン技術への転換戦略も参考にしてください。
T字型スキルを意識する
一つの領域を深く掘り下げつつ、周辺領域も広く押さえる「T字型」を目指します。
- 縦棒(深さ):特定技術領域の専門性(例:Kubernetes、機械学習、セキュリティ)
- 横棒(幅):ビジネス理解、コミュニケーション、プロジェクト管理の基礎
発信で市場価値を可視化する
スペシャリストは「何ができるか」を外部に示すことが重要です。
- 技術ブログ:専門領域の知見を継続的に発信
- 登壇:カンファレンスや勉強会での発表
- OSS貢献:GitHubでの活動
技術の陳腐化に備える
5〜10年で技術トレンドは大きく変わります。常に「次の柱」を育てておくことが重要です。



30代エンジニアのキャリア選択ケーススタディ
実際にキャリア選択に成功した30代エンジニアの事例を紹介します。詳しくはパープル企業からの転職戦略も参考にしてください。
状況(Before)
Dさん(仮名・33歳)は、SIer出身でWeb系企業に転職後、バックエンドエンジニアとして5年勤務。チームリーダーを打診されたが、技術から離れることへの不安があり決断できずにいました。
- 経歴:SIer3年 → Web系5年、計8年のエンジニア経験
- 技術スタック:Go、Kubernetes、AWS
- 年収:650万円
- 悩み:マネージャーになると技術が腐る気がする。でもこのままICを続けても年収が上がらない
行動(Action)
Dさんは以下のステップで意思決定を行いました。
- 3つの判断軸で自己分析(1週間):「適性軸」で違和感を感じる場面、「価値観軸」で5年後にやりたいこと、「市場価値軸」で希望年収を言語化。結果、「技術をやりつつチームに貢献したい」と明確化し、テックリードが最適と判断
- 社内のテックリード制度を確認(2週目):人事部門との1on1ミーティングを設定し、評価制度資料を確認。マネージャーとは別に「技術スペシャリスト」グレードが存在することを発見
- 転職市場も並行調査(3週目):転職エージェント2社(レバテックキャリア、TechGo)に登録し、テックリードポジションの年収相場(700〜800万円)をヒアリング。現職の条件と比較
- 上司に希望を伝達(4週目):1on1の場で「マネージャーではなくテックリードとしてチームに貢献したい」と資料を準備して伝達。並行して転職オファー(720万円)も確保し、交渉材料として活用
結果(After)
- ポジション:テックリード(チーム5名の技術的方向性を決定)
- 年収:650万円 → 720万円(10%アップ)
- 働き方:コーディング比率60%、レビュー・設計20%、MTG20%
- 満足度:技術に触れながらチームに貢献できる理想的なバランス
成功のポイント
Dさんが意識したのは「二者択一にしない」ことでした。マネージャーか現状維持かではなく、テックリードという第三の選択肢を見つけ、社内交渉で実現させました。



10年後を見据えたキャリア設計のポイント
どの道を選んでも後悔しないためのキャリア設計のコツを紹介します。詳しくはSESエンジニアが3年目で考えるべきキャリア分岐点も参考にしてください。
可逆性を確保する
一度決めたら戻れないと思いがちですが、キャリアは修正可能です。
- マネージャー → スペシャリスト:技術力を維持していれば戻れる。副業や個人開発で技術を触り続ける
- スペシャリスト → マネージャー:40代以降でも遅くない。プロジェクトリーダー経験を積んでおく
3年ごとに見直す
キャリアは一度決めたら終わりではありません。3年ごとに「このまま続けるか、方向転換するか」を見直す習慣をつけましょう。
転職市場を定期的にチェック
転職する気がなくても、年1回は転職エージェントと話すことをおすすめします。自分の市場価値と、どんな選択肢があるかを客観的に把握できます。
さらなる年収アップやキャリアアップを目指すなら、ハイクラス向けの求人に特化した以下のサービスがおすすめです。
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まとめ
30代エンジニアのキャリア選択について、判断フレームワークと具体的な戦略を紹介しました。
- 3つの判断軸:適性軸・価値観軸・市場価値軸で自己分析する
- 選択肢は2つではない:テックリード、PdM、フリーランスなど多様なパスがある
- 可逆性を確保:どちらを選んでも戻れるよう、スキルの幅を維持する
- 3年ごとに見直し:一度決めて終わりではなく、定期的にキャリアを棚卸しする
「スペシャリストかマネージャーか」は正解のある問いではありません。大切なのは、自分の価値観と強みを理解し、後悔のない選択をすることです。














