お疲れ様です!IT業界で働くアライグマです!
結論から言うと、SES3年目は「このまま続けるか」「自社開発に転職するか」「フリーランスとして独立するか」を冷静に判断すべきタイミングです。
「3年経ったけど、このまま案件ガチャを続けていいのか」「同期は自社開発に転職して年収が上がったらしい」「フリーランスになれば単価は上がるけど不安定なのでは」——こんな悩みを抱えているエンジニアは多いのではないでしょうか。
今回は、SESエンジニアが3年目で直面するキャリアの分岐点について、PjMとして数多くの転職成功例・失敗例を見てきた経験を踏まえながら、判断の軸と具体的な準備ステップを解説します。
SES3年目が分岐点になる理由(問題の枠組み)
まず、なぜ「3年目」がキャリアの転換点として重要なのかを整理しましょう。
3年目に起きる3つの変化
SESエンジニアの3年目には、以下のような状況変化が起きていることが多いです。
- 技術スタックの固定化:配属された案件の技術に特化し、汎用的なスキルが伸びにくくなる
- 市場価値の分岐:モダンな技術を扱っている同期と、レガシー案件に張り付いている自分の差が可視化される
- 年齢と期待値のズレ:20代後半になると「ポテンシャル採用」から「即戦力採用」に評価軸が変わり始める
「案件ガチャ」の本質的な問題
SESの構造的な問題は、キャリアが「配属される案件」に依存することです。良い案件に当たれば成長できますが、運が悪ければ同じ保守作業を何年も続けることになります。
詳しくはレガシー環境からの脱出:エンジニアが市場価値を高めるための『技術転向』キャリア戦略の記事でも解説していますが、この「運任せ」の状態を放置することが、長期的なキャリアリスクにつながります。
IT女子 アラ美3つのキャリアパスの比較(フレームワークの全体像)


ここでは、SES3年目エンジニアが選べる主な3つのキャリアパスを比較します。
選択肢1:SES継続(現状維持)
- 年収目安:400〜500万円程度で頭打ちになりやすい
- メリット:転職活動の負担がない、人間関係のリセットがない
- デメリット:案件次第で成長が止まる、5年後の選択肢が狭まる
- 向いている人:現在の案件で成長機会があり、会社が昇給・昇格に積極的な場合
選択肢2:自社開発企業への転職
- 年収目安:500〜700万円(スキル・企業規模による)
- メリット:プロダクトに関わる達成感、技術選定に参加できる可能性
- デメリット:面接でのポートフォリオ・技術力が問われる
- 向いている人:「自分のプロダクト」に関わりたい、技術的な成長環境を求める人
選択肢3:フリーランス独立
- 年収目安:600〜900万円以上(スキル・単価交渉力による)
- メリット:収入アップ、案件を選べる自由度
- デメリット:福利厚生なし、営業・経理の自己負担、収入の不安定さ
- 向いている人:3年以上の実務経験があり、自己管理ができる人
それぞれの選択肢の詳細な準備については、オンプレミス経験者がクラウドネイティブ転職で成功するための技術ギャップ解消ガイドの記事も参考になります。



SESから自社開発へ転職したBさんの事例(ケーススタディ)
ここでは、実際にSESから自社開発企業へ転職したBさん(29歳・Java/Spring経験3年)の事例を紹介します。
状況(Before)
- 経歴:大手SIer系SES企業で3年間、金融系システムの保守運用を担当。年収420万円。
- 技術スタック:Java 8、Spring Framework、Oracle DB。CI/CDやクラウドの経験はなし。
- 課題:同期がWeb系スタートアップに転職して年収が100万円上がったと聞き、自分のキャリアに焦りを感じていた。
- 心理状態:「自分のスキルで自社開発に転職できるのか」「面接でコーディングテストがあったら落ちるのでは」という不安。
行動(Action)
Bさんは以下のステップで転職活動を進めました。具体的なスケジュールと取り組み内容を紹介します。
- スキルの棚卸し(1週目):Notionにスプレッドシートを作成し、過去3年間で担当した業務を「設計・実装・テスト・運用」に分類。障害対応38件、そのうち本番インシデント対応12件、性能改善でバッチ処理時間を40%短縮した実績など、数値化できる成果を洗い出した。
- 技術ギャップの特定(2週目):Wantedlyとレバテックキャリアで「年収500万円以上・バックエンドエンジニア」の求人を30件調査。Docker(必須出現率85%)、AWS(必須出現率72%)、Git/GitHub(必須出現率90%)を学習必須と判断し、優先順位を付けた。
- 3ヶ月の学習計画(3〜14週目):業務後に週10時間、土日に各4時間を確保し、学習環境を導入した。1ヶ月目はUdemy「Docker入門」と「AWS SAA対策」を完走。2ヶ月目はSpring BootでTodoアプリを実装し、Docker Composeで動作する環境をGitHubに公開したことで、ポートフォリオとして機能するようになった。3ヶ月目は面接対策に集中した。
- エージェント活用(12週目〜):TechClipsエージェントに登録し、「SESから自社開発へ」という軸を明確に伝えた。担当者からGitHubのREADMEが弱いと指摘を受け、技術選定理由と工夫点を追記。模擬面接を3回実施し、「なぜ転職したいのか」「入社後に何がしたいか」の回答を磨き上げた。
結果(After)
- 転職先:従業員100名規模のSaaS企業のバックエンドエンジニア。年収520万円(+100万円)。
- 技術環境:Java → Kotlin移行中のプロダクト。AWS、Terraform、GitHub Actionsを日常的に使用。入社3ヶ月でCI/CDパイプラインの改善提案を行い、デプロイ時間を15分から5分に短縮した。
- 転職活動期間:準備開始から内定まで約4ヶ月。応募8社、書類通過6社、最終面接4社、内定2社。
- 感想:「最初の3ヶ月はキャッチアップが大変だったが、毎日新しい技術に触れられる環境で、成長実感が全く違う」とのこと。
ハマりポイント
最初に応募した3社はコーディングテストで不合格になった。特にアルゴリズム問題(二分探索、動的計画法)の対策が不十分だった。しかし、エージェントのアドバイスで「コーディングテストを課さない企業」「ポートフォリオ重視の企業」に絞って応募したことで、面接突破率が上がった。詳しくはコーディングテスト対策で疲弊しないエンジニアの転職戦略の記事も参考になります。



判断するための5つのチェックリスト(行動に落とし込む)
最後に、SES3年目のエンジニアが「どの道に進むか」を判断するためのチェックリストを整理します。
チェック1:現在の案件で成長機会はあるか
過去半年で「初めて触った技術」「初めて担当した工程」があったかを振り返ります。なければ、環境を変えることを検討すべきです。
チェック2:会社は昇給・昇格に積極的か
過去2年で昇給があったか、昇格基準が明確かを確認します。「頑張っても給料が変わらない」なら、SES継続のメリットは薄いです。
チェック3:自分の市場価値を把握しているか
転職サイトで自分のスキルに合う求人を検索し、提示年収を確認しましょう。現年収より高い求人が多ければ、市場価値は上がっています。詳しくはエンジニアが転職活動を効率化するための自己分析フレームワークの記事を参考にしてください。
チェック4:フリーランスになる覚悟はあるか
福利厚生なし、確定申告、営業活動——これらを「自由と引き換えに受け入れられるか」を自問します。不安が大きいなら、まずは自社開発転職を検討しましょう。
チェック5:3年後の自分を想像できるか
今の環境で3年後に「どんなスキルを持ち、どんな仕事をしているか」を具体的に想像できなければ、それは環境を変えるサインです。
自分のスキルを活かしてフリーランスとして独立したい、あるいは副業で収入を得たいと考えている方は、以下のエージェントを活用するのが近道です。
| 比較項目 | Midworks | レバテックフリーランス | PE-BANK |
|---|---|---|---|
| 保障・安心感 | 正社員並みの手厚さ給与保障・福利厚生あり | 一般的案件数は業界最多 | 共済制度あり確定申告サポート等 |
| 単価・マージン | 低マージン・公開 | 非公開 | 明朗会計(公開) |
| 案件獲得の手間 | リモート・週3など柔軟 | 高単価案件が豊富 | 地方案件に強い |
| おすすめ度 | 独立直後〜中級者 | Aガッツリ稼ぐなら | Bベテラン・地方 |
| 公式サイト | 案件を探す | - | - |



まとめ
SES3年目は、キャリアの方向性を決める重要な分岐点です。
- 現状維持にもコストがある:「動かない」ことが安全とは限らない。市場価値の定点観測を習慣化する
- 3つの選択肢を比較する:SES継続・自社開発転職・フリーランス独立のメリット・デメリットを整理する
- 判断軸を持つ:成長機会・昇給実績・市場価値・覚悟・3年後の姿で自己診断する
- 行動を起こす:転職エージェントへの相談は「転職する」と決めてからでなくてもよい。情報収集として活用する
「まだ3年だから」と先送りにしていると、気づけば5年、7年と時間が過ぎていきます。今日から小さな一歩を踏み出してみてください。













