お疲れ様です!IT業界で働くアライグマです!
先日、5年目のバックエンドエンジニアから「技術力には自信があるのに、評価面談で全然評価されない」という相談を受けました。話を聞くと、確かに高い技術力を持っているのに、上司や周囲にその価値が伝わっていない典型的なパターンでした。
実は、エンジニアが「正当に評価されない」と感じる原因の多くは、技術力の問題ではありません。自分の成果を適切に可視化し、1on1などの機会を使ってアピールする戦略が欠けていることがほとんどです。PjMの立場からチームメンバーの評価に関わる中で、「評価される人」と「されない人」の違いを数多く見てきました。
本記事では、エンジニアが社内で正当に評価されるための成果の可視化術と1on1の戦略的活用法を、具体的なフレームワークとともに解説します。
なぜ「できるエンジニア」が評価されないのか
エンジニアが評価されない原因は、大きく3つに分類できます。
成果が「見えない」問題
コードを書く仕事は、成果物が外から見えにくいという特性があります。リファクタリングでパフォーマンスを30%改善しても、「動いて当たり前」と思われがちです。
- 技術的改善:処理速度向上、コード品質改善、障害削減など
- 開発効率化:CI/CD整備、テスト自動化、ドキュメント整備など
- 技術的意思決定:ライブラリ選定、アーキテクチャ設計など
これらは全て価値の高い仕事ですが、意識的にアピールしないと「やって当たり前」で終わってしまいます。
1on1を「報告の場」としか捉えていない
多くのエンジニアは1on1を「進捗報告」や「困りごと相談」の場としか認識していません。しかし、1on1は自分のキャリアと評価を上司と調整する戦略的な場です。
「察してほしい」が通用しない現実
特に日本人のエンジニアは「良い仕事をしていれば評価される」と考えがちですが、上司は目に見える成果しか評価できません。自分から分かりやすく翻訳して伝える技術が必要です。1on1で自分の価値を伝えるエンジニアのキャリア戦略でも詳しく解説していますが、この「翻訳スキル」こそが評価の分かれ目になります。
IT女子 アラ美成果を可視化する3つのフレームワーク
評価される人は、無意識のうちに成果を「見える形」にしています。ここでは、PjMとして実践している可視化フレームワークを紹介します。
フレームワーク1:定量化の習慣
すべての成果を数値で語れるようにします。
- 「パフォーマンスを改善した」→「レスポンスタイムを平均500msから200msに短縮した(60%改善)」
- 「テストを整備した」→「カバレッジを45%から80%に向上させ、バグ発生率が月平均3件から0.5件に減少した」
- 「ドキュメントを書いた」→「オンボーディング完了までの期間が2週間から3日に短縮された」
フレームワーク2:ビジネスインパクトへの翻訳
技術的な成果を、ビジネス価値に翻訳します。
- コスト削減:サーバー費用が月額○万円削減された
- 売上貢献:ページ表示速度改善により、CVRが○%向上した
- リスク低減:セキュリティ対策により、潜在的な損失○円を回避した
フレームワーク3:週次サマリーの蓄積
毎週15分の時間を確保し、箇条書きで記録を残しましょう。これが評価面談時の強力な武器になります。具体的な書き方については、エンジニアがスキルシートで損しないための書き方と見せ方の実践ガイドも参考にしてください。



1on1を評価に直結させる戦略(ケーススタディ)
1on1を単なる報告ではなく、評価につなげるための戦略的なアプローチを、実際のケーススタディで紹介します。
状況(Before)
- 対象者:30代前半のバックエンドエンジニア(経験6年目)
- 課題:技術力は高いが、評価面談で「期待通り」止まりが3年連続
- 1on1の現状:週1回30分、ほぼ進捗報告とタスク調整のみ
- 本人の認識:「なぜ頑張っているのに評価されないのか分からない」
行動(Action)
以下の3つの変化を1on1に取り入れました。
- アジェンダの事前共有:1on1の24時間前に「話したいこと」を3つSlackで共有。うち1つは必ず「成果報告」を含める
- 成果の定量報告:「今週対応したAPI改修で、平均レスポンスタイムが350msから120msに改善しました。月間のサーバー負荷が推定15%削減できる見込みです」のように数値で報告
- キャリア対話の時間確保:月1回は「キャリアの話」をアジェンダに入れ、「来期は○○にチャレンジしたい」など自分の意向を伝える
結果(After)
- 評価結果:半年後の評価で「期待以上」を獲得
- 上司のコメント:「成果が見えるようになった。何をやっているか分かりやすくなった」
- 年収への影響:昇給率が前年比+3%アップ(金額にして年間約30万円の増額)
このように、ミドルエンジニアの『年収頭打ち』突破戦略としても、1on1での適切なアピールは非常に有効な手段です。



評価を「転職市場価値」に転換する
社内評価を高めることは、転職市場での競争力にも直結します。評価面談で「期待以上」を取れるエンジニアは、転職面接でも具体的な実績を語れるため、高年収オファーを獲得しやすくなります。
評価シートをスキルシートに転用する
社内評価で使った成果リストは、そのまま転職時のスキルシートに使えます。日頃から定量化・ビジネスインパクト翻訳をしていれば、転職活動時に慌てて実績を振り返る必要がありません。
具体的には、以下のような形式で記録しておくと、そのまま職務経歴書にコピーできます。
- プロジェクト規模:チーム5名、開発期間6ヶ月
- 担当範囲:バックエンドAPI設計・実装、パフォーマンスチューニング
- 成果:レスポンスタイム60%改善、月間サーバーコスト15%削減
「期待以上」の証明がキャリアを加速させる
複数期連続で「期待以上」を取れれば、社内での昇進・昇給も加速しますし、転職エージェントにも「実績のあるエンジニア」として紹介されやすくなります。
特にハイクラス転職では、「なぜあなたが優秀なのか」を客観的に証明する必要があります。社内評価で「期待以上」を継続的に取っているという事実は、面接官への強力なアピール材料になります。さらに、評価面談で上司からもらったフィードバックコメントを記録しておくと、「他者からどう見られているか」の証拠として活用できます。
転職しなくても「市場価値」を意識する意味
「今すぐ転職する気はない」という方も、市場価値を意識することには大きなメリットがあります。エンジニアが自分の市場価値を正確に把握するためのセルフ診断フレームワークを使って自分の価値を知っておけば、社内での交渉力が上がり、年収交渉や配置転換の希望を伝える際にも説得力が増します。
さらなる年収アップやキャリアアップを目指すなら、ハイクラス向けの求人に特化した以下のサービスがおすすめです。
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まとめ
エンジニアが社内で正当に評価されるためには、技術力だけでなく「成果の可視化」と「1on1の戦略的活用」が不可欠です。
- 成果を定量化する:数値で語れない成果は「やっていない」のと同じ
- ビジネスインパクトに翻訳する:技術的な話を経営者・非エンジニアにも分かる言葉に
- 週次で記録を蓄積する:評価面談で「思い出せない」を防ぐ
- 1on1を戦略的に活用する:報告ではなく、成果共有とキャリア対話の場に
これらを実践すれば、半年後の評価面談で結果が変わるはずです。まずは今週から「週次サマリー」を始めてみてください。














