お疲れ様です!IT業界で働くアライグマです!
「常駐案件でしか働いた経験がないけど、フルリモートに移行したい」
「リモート案件は競争率が高そうで、自分に獲得できるか不安」
そんな悩みを持つエンジニアは少なくありません。この記事では、常駐エンジニアがフルリモート案件に移行するための具体的なステップと、失敗しないための注意点を解説します。
なぜ今フルリモート移行を検討すべきなのか
コロナ禍を経て、IT業界ではリモートワークが急速に普及しました。2025年現在、フルリモート案件は「特別なもの」から「選択肢の一つ」に変わりつつあります。
しかし、常駐オンリーで働いてきたエンジニアにとって、リモート案件への移行は心理的なハードルが高いものです。
「自分でタスク管理できるか不安」「コミュニケーション不足で評価が下がらないか心配」という声をよく聞きます。
実際、多くの現場でリモート移行に失敗したケースと成功したケースを両方見てきました。その差は「準備の有無」に尽きます。
30代エンジニアがフリーランス独立を成功させるための準備と判断基準でも触れましたが、働き方を変えるときは事前準備が成否を分けます。
IT女子 アラ美フルリモート案件に求められるスキルセット
常駐とリモートでは、求められるスキルセットが微妙に異なります。技術力はもちろん重要ですが、それ以上に「自走力」と「コミュニケーション力」が評価されます。
自走力:指示待ちでは生き残れない
常駐案件では、分からないことがあればすぐ隣の席の人に聞けます。しかしリモートでは、まず自分で調べ、仮説を立て、それでも解決しない場合に質問するという流れが求められます。
具体的に必要な自走力は以下の通りです。
- タスクを分解し、自分で優先順位をつけられる
- ドキュメントやソースコードから必要な情報を探し出せる
- 詰まったときに「何が分からないか」を言語化できる
- 定期的に進捗を報告し、期待値のズレを防げる
自走力がないエンジニアは、リモート環境では「何をしているか分からない人」になりがちです。常駐では「席にいる」だけで安心感を与えられますが、リモートではアウトプットでしか存在を示せません。
テキストコミュニケーション力
リモートワークでは、口頭での雑談が減る分、Slackやメールでの文章力が重要になります。
- 結論から書く習慣
- 適切な粒度で質問・報告できる能力
- 非同期コミュニケーションのマナー(レスの速さ、絵文字の使い方など)
特に「結論から書く」は基本中の基本です。「〇〇について確認したいのですが」で始める人と、「結論:〇〇です。理由は以下3点〜」で始める人では、相手の時間コストが大きく変わります。
また、非同期コミュニケーションでは「相手がすぐ返信できない前提」で書くことが大切です。質問する際は「何を試したか」「どこまで分かっているか」を添えることで、相手が回答しやすくなります。
スカウト型転職サービスで声がかかるエンジニアの職務経歴書とプロフィール設計で解説したように、テキストで自分を表現する力はキャリア全体で活きるスキルです。



フルリモート案件を獲得するための3ステップ
実際にフルリモート案件を獲得するまでの流れを、3つのステップで解説します。


ステップ1:リモートワーク実績を作る
いきなり「フルリモート案件ください」と言っても、リモート経験ゼロでは採用されにくいのが現実です。まずは小さな実績を積みましょう。
- 現在の常駐案件でリモートワークの日を増やす交渉をする
- 週1〜2日でもリモートで働いた実績をスキルシートに記載する
- 副業やOSSコントリビューションで非同期コミュニケーション経験を積む
交渉のコツは「試験的に始めたい」と提案することです。「週1日だけリモートで作業させてください。成果が出なければ元に戻します」と言えば、上長も承諾しやすくなります。
また、OSSコントリビューションは「リモートワーク経験」として非常に有効です。GitHubでIssueを立て、PRを送り、レビューを受けるプロセスはすべて非同期で行われます。この経験は面談でも強力なアピール材料になります。
ステップ2:案件を探す
フルリモート案件に強いエージェントを複数登録し、希望条件を明確に伝えます。
- 「フルリモート」「一部リモート可」など条件の幅を持たせる
- 最初はハイブリッド(週2〜3日リモート)から始めてもOK
- スキルマッチだけでなく、チームの働き方やコミュニケーションツールも確認する
エージェント選びで重要なのは「フルリモート案件の取り扱い実績」です。従来型のSES専門エージェントでは、リモート案件の数が限られている場合があります。フリーランス向けエージェントや、リモート案件に特化したサービスを優先的に登録しましょう。
ステップ3:面談で「自走力」をアピールする
リモート案件の面談では、技術力だけでなく「この人はリモートでも成果を出せるか」を見られています。
- 過去にリモートで働いた経験(あれば)を具体的に話す
- 自分でタスク管理した実績を数字で示す(例:「週次報告で遅延ゼロを半年継続」)
- コミュニケーションツールの活用経験を伝える(Slack、Notion、Jiraなど)
面談で聞かれる定番の質問として「リモートで困ったことはありますか?」があります。この質問の意図は「問題が起きたときに自力で解決できるか」を見極めることです。「困ったことはありません」と答えるよりも、「○○で困りましたが、△△の工夫で解決しました」と具体例を挙げる方が評価されます。
正社員エンジニアがフリーランスに転向する前に知っておくべき案件獲得と収入安定化の戦略で解説した通り、面談は「この人と働きたいか」を判断される場です。



【ケーススタディ】常駐SEがフルリモート案件を獲得するまで
実際にフルリモート案件に移行したCさん(35歳・インフラエンジニア)の事例を紹介します。
状況(Before)
- SIer常駐でオンプレミスのインフラ構築を5年担当
- 月の残業40時間、通勤往復2時間でワークライフバランスに課題を感じていた
- 「クラウド経験がないとリモートは難しい」と思い込んでいた
行動(Action)
- まず現在の常駐先で週1日リモートワークを交渉し、3ヶ月間実績を積んだ
- 並行してAWSのSAA資格を取得し、クラウド案件への足がかりを作った
- フルリモート案件に強いエージェント3社に登録し、希望条件を明確に伝えて案件紹介を依頼した
- 面談では「リモート経験は週1日だが、非同期コミュニケーションを意識してSlackでの報告・相談を徹底してきた」とアピールした
結果(After)
- 準備期間4ヶ月でフルリモートのAWSインフラ案件を獲得
- 単価は常駐時代から月5万円アップ(65万→70万円)
- 通勤時間がゼロになり、可処分時間が月40時間以上増加
- 1年後には複数のリモート案件から選べる状態になり、さらに単価アップを実現
ハマりポイント
- 最初に応募したリモート案件では書類で落ちた。理由は「フルリモート実績なし」だった。
→ 対策:まず週1リモートから実績を作る方針に切り替えた - 面談で「リモートでも大丈夫ですか?」と聞かれ、うまく答えられなかった。
→ 対策:「非同期コミュニケーションでどう工夫したか」を具体的に準備してから再挑戦した
SESエンジニアが自社開発企業へ転職するための準備と戦略と同様、「実績」は最強のアピール材料です。



リモートワークで失敗しないための注意点
フルリモート案件を獲得した後も、継続して評価されるためにはいくつかの注意点があります。
最初の1ヶ月が勝負
リモート案件での最初の1ヶ月は「この人に任せて大丈夫か」を判断される期間です。この期間に以下を徹底しましょう。
- レスポンスは可能な限り早く(15分以内を目安)
- 日報・週報を丁寧に書く(やったこと・困っていること・次やることを明記)
- 分からないことは早めに質問する(「自走力」と「抱え込み」は違う)
オーバーコミュニケーションを心がける
リモートでは「報告しすぎ」くらいがちょうどいいです。常駐なら「席にいる」だけで安心感を与えられますが、リモートでは意識的に存在感を出す必要があります。
- Slackのステータスをこまめに更新する
- 作業開始・終了をチームに共有する
- ミーティングでは積極的に発言する
エンジニアが情シス・社内SEに転職する前に確認すべき適性と準備チェックリストでも触れましたが、働き方が変わると求められるコミュニケーションスタイルも変わります。
フルリモート案件に強いエージェント比較
自分のスキルを活かしてフリーランスとして独立したい、あるいは副業で収入を得たいと考えている方は、以下のエージェントを活用するのが近道です。
| 比較項目 | Midworks | レバテックフリーランス | PE-BANK |
|---|---|---|---|
| 保障・安心感 | 正社員並みの手厚さ給与保障・福利厚生あり | 一般的案件数は業界最多 | 共済制度あり確定申告サポート等 |
| 単価・マージン | 低マージン・公開 | 非公開 | 明朗会計(公開) |
| 案件獲得の手間 | リモート・週3など柔軟 | 高単価案件が豊富 | 地方案件に強い |
| おすすめ度 | 独立直後〜中級者 | Aガッツリ稼ぐなら | Bベテラン・地方 |
| 公式サイト | 案件を探す | - | - |



まとめ
常駐エンジニアがフルリモート案件に移行するためのポイントを整理します。
- まずは小さなリモート実績を作る:週1日でも「リモートで働いた」という事実が面談で活きる
- 自走力とテキストコミュニケーション力を磨く:リモートで評価されるのは「指示待ちしない姿勢」と「伝わる文章力」
- フルリモートに強いエージェントを活用する:案件の質と量が違う
- 最初の1ヶ月はオーバーコミュニケーション:信頼を勝ち取れば、その後は楽になる
働き方を変えるには準備が必要ですが、一度リモートに移行すると「なぜもっと早くやらなかったのか」と思うはずです。今日から小さな一歩を踏み出してみてください。













