IT女子 アラ美お疲れ様です!IT業界で働くアライグマです!
結論から言うと、SES常駐に不満があるなら今すぐキャリアチェンジの準備を始めるべきです。
「客先常駐で成長実感がない」「スキルが偏っていて転職できるか不安」「フリーランスに興味はあるけど保障がなくなるのが怖い」——SES常駐エンジニアの多くが抱えるこの悩みには、明確な解決パターンがあります。
経済産業省の調査(2025年)によると、IT人材の需給ギャップは約36万人に達しており、エンジニアの売り手市場は当面続く見通しです。
つまり、「辞めたら次がない」という不安は、データ上ほぼ根拠がないのが現実です。
一方で、SES常駐エンジニアの平均年収は約420万円と、自社開発(約580万円)やフリーランス(約720万円)と比較して大きな開きがあります。
この差は技術力の差ではなく、ビジネスモデルの構造的な問題です。
本記事では、SES常駐から自社開発・受託開発・フリーランスへキャリアチェンジするための具体的なロードマップを、フレームワーク化して解説します。
SES常駐エンジニアが直面する構造的な問題



SES常駐に対する不満を「甘え」や「忍耐不足」と片付ける声もありますが、それは構造を理解していない意見です。
ここでは、SES常駐エンジニアが直面する問題を「個人の問題」ではなく「ビジネスモデルの問題」として整理します。
SESのビジネスモデルが生む3つの構造的課題
- 年収の天井が低い:SES企業の利益はエンジニアの単価からマージンを差し引いた差額で成り立つため、エンジニアの年収には構造的な上限がある。スキルを上げても単価交渉の主導権はSES企業側にある
- スキルの偏りが生じやすい:配属先の業務内容に依存するため、自分で技術選定ができない。テスト工程やドキュメント作成ばかりの現場に配属されると、開発経験が積めないまま年数だけが過ぎる
- 帰属意識とキャリアパスの不在:客先の正社員とは異なる立場で働くため、昇進や評価の仕組みに組み込まれない。「このまま5年後どうなるのか」が見えにくい
これらは個人の努力では解決しにくい問題です。エンジニアのキャリア設計完全ガイドでも触れていますが、キャリアの停滞を感じたときに最も重要なのは「環境を変える」という選択肢を持つことです。



キャリアチェンジの3つのルートと判断フレームワーク
SES常駐から抜け出すルートは、大きく分けて3つあります。
それぞれの特徴を理解した上で、自分の状況に合ったルートを選ぶことが重要です。
ルート1:自社開発企業への転職
自社プロダクトを持つ企業に正社員として転職するルートです。
技術選定に関われる、プロダクトの成長を長期的に見られる、チームとしての一体感がある——SES常駐で感じていた不満の多くが解消されます。
ただし、即戦力としてのスキルセットが求められるため、SES時代に開発経験が少ない場合はポートフォリオの準備が必要です。
ルート2:受託開発企業への転職
SIerや受託開発企業への転職は、SES常駐からのステップアップとしてハードルが比較的低いルートです。
要件定義から設計・実装・テストまで一貫して関われるため、スキルの幅が広がります。
一方で、納期プレッシャーやクライアントワークの負荷は覚悟が必要です。
ルート3:フリーランスとして独立
実務経験が3年以上あり、特定の技術領域で即戦力として稼働できるなら、フリーランスという選択肢もあります。
年収は大幅に上がる可能性がありますが、案件の途切れや社会保障の手薄さというリスクも伴うため、フリーランスエンジニアの案件獲得完全ガイドで解説しているような営業戦略と信頼構築の仕組みを持てるかどうかが成否を分けます。
判断フレームワーク:3つの軸で自分のルートを決める


どのルートを選ぶかは、以下の3つの軸で判断します。
- 実務経験年数:3年未満なら自社開発or受託開発への転職が現実的。3年以上で特定技術に強みがあればフリーランスも視野に入る
- リスク許容度:安定収入を重視するなら正社員転職、収入の変動を許容できるならフリーランス
- 技術的な強み:特定言語やフレームワークで即戦力として評価されるレベルかどうか。汎用的なスキルしかない場合は、まず転職で経験を積むのが先



ケーススタディ:SES常駐3年目からのキャリアチェンジ



ここでは、実際にSES常駐からキャリアチェンジを実現したエンジニアの事例を紹介します。
状況(Before)
- Cさん(28歳・SES企業勤務3年目・年収380万円)。Java/Springを使った金融系システムの保守運用チームに常駐していた
- 担当業務はテスト実行とバグ修正が中心で、設計や新規開発に関わる機会がほぼなかった
- 同期の友人が自社開発企業で年収520万円と聞き、「このままでは差が開く一方だ」と危機感を覚えていた
- 転職を考えたが、「SES経験しかない自分を採用してくれる企業があるのか」という不安が強く、行動に移せずにいた
行動(Action)
- まず転職エージェント2社に登録し、自分の市場価値を客観的に把握した。エージェントからは「Java/Spring経験3年は十分に評価される」とフィードバックを受けた
- 並行して、業務外の時間を使ってReact+TypeScriptで個人開発アプリを作成し、GitHubにポートフォリオとして公開した。開発期間は約2ヶ月、週末を中心に計80時間を投下した
- 職務経歴書を採用担当者に刺さる職務経歴書の書き方を参考にリライトし、SES時代の業務を「保守運用」ではなく「金融系基幹システムの品質改善」として再定義した
- 応募先は自社開発企業を中心に12社。書類通過率は約50%で、最終的に3社から内定を獲得した
結果(After)
- SaaS系スタートアップに転職し、年収は380万円から520万円へ約37%アップした
- 入社後はバックエンド開発チームに配属され、設計レビューやアーキテクチャ選定にも関わるようになった
- 「自分で技術を選べる」「プロダクトの成長に直接貢献できる」という実感が、SES時代には得られなかったモチベーションにつながっている
Cさんのケースで注目すべきは、SES経験を「弱み」ではなく「異なる角度の強み」として再定義した点です。
金融系システムの保守運用経験は、品質への意識の高さや堅牢なコードを書く習慣として評価されました。



SES脱出を実現する具体的なアクションステップ
ここまでの内容を踏まえて、SES常駐からキャリアチェンジを実現するための具体的なアクションを時系列で整理します。
ステップ1:現状の棚卸し(1〜2週間)
まずは自分のスキルと経験を客観的に整理します。
- SES時代に関わったプロジェクトの一覧を作成する(技術スタック・担当工程・期間・チーム規模)
- 「できること」と「やりたいこと」のギャップを明確にする
- 転職エージェントに登録し、市場価値のフィードバックを受ける
ステップ2:スキルの補強(1〜3ヶ月)
SES時代に不足していたスキルを、業務外の時間で補強します。
- ポートフォリオとなる個人開発アプリを1つ完成させる(GitHubに公開)
- モダンな技術スタック(React/Next.js、TypeScript、Docker等)に触れておく
- 技術ブログやQiitaでアウトプットし、学習の証跡を残す
ステップ3:転職活動の実行(1〜2ヶ月)
準備が整ったら、集中的に転職活動を行います。面接対策については逆質問・自己PR戦略の実践ガイドを事前に確認しておくと、通過率が上がります。
- 職務経歴書をターゲット企業に合わせてカスタマイズする
- 応募は10〜15社を目安に、自社開発企業を中心に選ぶ
- 面接では「SESで学んだこと」と「次の環境で実現したいこと」をセットで語る
ステップ4:退職と入社準備(2〜4週間)
- 内定承諾後、現職への退職意思表示は早めに行う(SES企業は引き止めが強い傾向がある)
- 常駐先との契約終了タイミングを確認し、引き継ぎを計画的に進める
- 入社前に新しい技術スタックのキャッチアップを始めておく
自分のスキルを活かしてフリーランスとして独立したい、あるいは副業で収入を得たいと考えている方は、以下のエージェントを活用するのが近道です。
| 比較項目 | Midworks | レバテックフリーランス | PE-BANK |
|---|---|---|---|
| 保障・安心感 | 正社員並みの手厚さ給与保障・福利厚生あり | 一般的案件数は業界最多 | 共済制度あり確定申告サポート等 |
| 単価・マージン | 低マージン・公開 | 非公開 | 明朗会計(公開) |
| 案件獲得の手間 | リモート・週3など柔軟 | 高単価案件が豊富 | 地方案件に強い |
| おすすめ度 | 独立直後〜中級者 | Aガッツリ稼ぐなら | Bベテラン・地方 |
| 公式サイト | 案件を探す | - | - |



まとめ
SES常駐からのキャリアチェンジは、決して特別なことではありません。
この記事のポイントを振り返ります。
- SESの年収の天井は構造的な問題:個人の努力では解決しにくいため、環境を変えることが最も合理的な選択肢
- キャリアチェンジには3つのルートがある:自社開発・受託開発・フリーランス。経験年数・リスク許容度・技術的強みの3軸で判断する
- SES経験は「弱み」ではない:保守運用やテスト経験は、品質意識の高さとして再定義できる
- 行動は4ステップで完結する:棚卸し→スキル補強→転職活動→退職。全体で3〜6ヶ月が目安
- IT人材の売り手市場は続いている:「辞めたら次がない」は思い込み。エージェントに相談すれば市場価値が数字でわかる
「いつか環境を変えたい」と思い続けて3年が過ぎるより、今日エージェントに登録して市場価値を確認する方が、はるかに建設的です。
SES常駐で培った経験は、次のステージで必ず活きます。
まずは小さな一歩から始めてみてください。














