おじさんはなぜ、若い社員に最初からうっすら嫌われているのか

こんばんは!

IT業界で働くアライグマです。

 

2024年8月現在、私は38歳ですが、自分がいつの間にか「おじさん」と呼ばれる世代に突入したことを感じることが増えてきました。

会社で若い社員と接していると、どうも最初からうっすらとした距離感を感じることがあり、「何でこんなに気を遣われているんだろう?」と思うこともあります。

自分もかつては若手だった頃を思い返し、なぜ今の若い社員たちから少し敬遠されがちなのか、切実かつ真剣に考えてみました。

世代間ギャップが生む「共通言語の違い」

まず、私たちと若い社員との間には明らかな世代間ギャップが存在しています。

例えば、コミュニケーションの手段ひとつとっても、私たちの世代はメールや電話が主流でしたが、今の若い社員たちはほとんどがチャットアプリやSNSでのやり取りが中心です。

「電話や対面で話すほうが早い」と思ってしまう私に対して、彼らは「チャットのほうが気楽」と感じることが多いようです。

その違いが、私たちが当たり前だと思っていることが、彼らにとっては少し古臭く感じられる原因になっているのかもしれません。

また、仕事の進め方や効率に対する考え方も異なります。

私たちの時代は、とにかく体力と根性で乗り切るという風潮がありましたが、今の若い社員は効率を重視し、無駄を省くことを第一に考えています。

「若い頃はもっと頑張れたのに…」という思いが、知らず知らずのうちに彼らの前での行動や言動に表れてしまうことがあり、その結果「おじさんの考え方は古い」と思われてしまうこともあるでしょう。

「アドバイス」のつもりが「お説教」に

経験を積んできたからこそ、若い社員がつまづいているのを見かけると、「こうするといいよ」とアドバイスをしたくなるものです。

しかし、このアドバイスが時には「お説教」として受け取られてしまうことがあります。

特に、私たちの世代は自分の経験を元に話すことが多いので、そのアドバイスが必然的に「俺の時代はこうだったんだから」というニュアンスを含んでしまうこともあります。

さらに、若い社員たちが直面している問題が、私たちが経験したものとは異なる場合も多くあります。

例えば、技術の進化や働き方改革など、今の時代特有の課題に直面している彼らにとって、過去の成功体験を押し付けることは、かえって彼らの自由な発想を制限してしまうことになりかねません。

そのため、私たちが親切心でアドバイスをしているつもりでも、「またおじさんが説教してる…」と捉えられてしまうことがあるのです。

「昔話」は時に逆効果

同じように、自分の昔の経験を話すこともよくあります。

特に、若い社員と話していると、つい「俺が若かった頃は…」と始めてしまうことがありませんか?

これは、自分の経験を共有して、彼らに少しでも役立ててもらおうという思いから来ているのですが、残念ながら彼らにとってはそれが単なる「昔話」にしか聞こえないことがあります。

今の若い世代は、過去のやり方にとらわれず、常に新しい方法や考え方を模索しています。

私たちの時代の「苦労話」や「武勇伝」は、彼らにとっては「もう時代遅れの話」と感じられることが多いのです。

むしろ、私たちが話す「昔話」が、彼らにとって「もうこれ以上聞きたくない」と思わせてしまう原因になっていることも少なくないでしょう。

新しい技術に対する不安と対応力の差

技術の進化が速い現代、若い社員たちは新しいツールやプラットフォームにすぐに適応し、活用する力があります。

それに対して、私たちの世代は、どうしても新しい技術に対して一瞬「拒否反応」を示してしまうことがあります。

「これ、どうやって使うの?」と若い社員に聞くことが増えてきたと感じることもあり、そのたびに彼らが微妙な顔をしているのを見ると、ちょっとした自尊心が傷つくことも…。

もちろん、新しい技術に積極的に取り組む姿勢は大事ですが、どうしても慣れるまでに時間がかかってしまうのが現実です。

若い社員たちからすると、「またおじさんが技術についていけてない」と感じられてしまうことがあり、その結果、最初から距離を置かれてしまう原因の一つになっているのかもしれません。

プライベートでの価値観の違い

私が筋トレやエアロバイクに励んでいる話をしたり、家族と過ごす時間を大切にしていることを話すと、若い社員たちは「おじさんになってから健康を気にし始めたのか」と思っているかもしれません。

彼らはまだ若く、体力が有り余っているため、健康よりも飲みや趣味に時間を使うことが多いです。

そのため、私のライフスタイルが「堅苦しい」と映ることもあるでしょう。

また、家族との時間を大切にする私に対して、まだ独身の若い社員たちは「家庭のことばかり考えていて、面白みがない」と感じることもあるかもしれません。

そうした価値観の違いが、プライベートでの会話で「話が合わない」と感じさせてしまい、結果として「おじさんはちょっと違うな」と思われてしまう要因になっているのかもしれません。

まとめ

このように、若い社員から「うっすら嫌われている」と感じるのは、世代間ギャップ、アドバイスの押しつけ、新しい技術への対応力、そしてプライベートでの価値観の違いなど、さまざまな要因が絡んでいるのだと思います。

でも、それに気づいたからといって、自分を無理に変える必要はありません。

むしろ、若い社員たちとの違いを楽しみながら、お互いに学び合う姿勢を持つことが大切なのかもしれません。

結局のところ、職場は多様な人々が集まる場所であり、お互いに違いを理解し、尊重することで、より良い関係を築いていくことができるはずです。

私は、若い社員たちと距離を縮める努力をしながらも、自分の経験や価値観を大切にしつつ、これからも職場での役割を果たしていきたいと思います。