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「Gemini Antigravity便利だけど、もう少し細かい制御ができればな…」
「Claude Codeにあるような便利なスキルセットが欲しい」
そんな風に感じたことはありませんか?
Google純正のAIエージェント環境「Antigravity」は強力ですが、デフォルト状態では少し物足りなさを感じる場面もあります。
今回は、そんなAntigravityの機能を一気に拡張する『gemini-superpowers』について解説します。
先日、ある開発チームでも「特定フォーマットのログ解析を自動化したい」というタスクがあり、標準のAntigravityでは苦戦していました。しかし、この拡張機能を導入したところ、作業効率が劇的に向上し、半日かかっていた作業が30分で完了しました。
この記事では、テクニカルディレクターの視点から、gemini-superpowersの導入メリットと、現場で使える実践的な活用法を紹介します。
gemini-superpowersとは?:エージェントの限界を突破する
gemini-superpowersは、GoogleのAIエージェント「Antigravity」に、高度な機能を追加するための非公式拡張パッケージです。
Claude Code向けに開発された「Claude Superpowers」のコンセプトをGemini向けに移植・最適化したもので、デフォルトでは利用できない多くのツールやスキルへのアクセスを提供します。
デフォルトにはない3つの強み
具体的には、以下のような「スーパーパワー」を手に入れることができます。
- 高度なファイル操作: 再帰的な検索や一括置換など、IDE並みの編集能力
- システム操作: コマンド実行の安全性チェックやバックグラウンド実行の制御
- 外部連携: ブラウザ操作やAPI連携など、ローカル環境を超えたアクション
導入の容易さと互換性
導入も非常に簡単で、既存のAntigravity環境に設定ファイルを追加するだけで有効化できます。エージェントの自律性を高めたいなら、nanocodeで学ぶAIコーディングエージェントの仕組みで紹介したような自作実装よりも手軽な選択肢と言えるでしょう。
IT女子 アラ美主な機能とセットアップ手順
セットアップは基本的にリポジトリをクローンし、Antigravityの設定ファイル(config.yamlなど)からスキルディレクトリを参照させるだけです。
インストール
git clone https://github.com/anthonylee991/gemini-superpowers-antigravity.git
cd gemini-superpowers-antigravity
主要なスーパーパワー(スキル)
特に強力なのが以下の3つです。
- Browser Use: Playwrightなどを利用して、Webブラウザを操作し情報を収集したり、Webアプリのテストを行ったりできます。
- Advanced Grep: 正規表現を駆使した強力な検索機能。巨大なコードベースでも瞬時に該当箇所を特定できます。
- Multi-File Edit: 複数のファイルを同時に、かつ安全に編集する機能。リファクタリング時に威力を発揮します。
これらの機能は、Trail of Bits skillsでClaude Codeにセキュリティ監査を任せる記事で紹介したような専門的なタスクにも応用可能です。



ケーススタディ:ログ解析ツールの自動生成
実際に、ある開発プロジェクトで発生した「レガシーシステムの独自ログを解析するツール作成」というタスクで比較を行いました。
Before:デフォルト状態での挑戦
最初はデフォルトのAntigravityで行いました。
ファイルの読み込みや単純なコマンド実行はできますが、複数ファイルにまたがるログ仕様書の確認や、試行錯誤的なクレッピング(grep)に時間がかかり、エージェントが「迷子」になる場面が見られました。
Action:Superpowersの導入
そこで gemini-superpowers を導入し、以下の指示を与えました。
1. Advanced Grep でログ仕様に関連する記述を全ドキュメントから抽出
2. Pythonスクリプトを作成し、テストログに対して実行
3. エラーが出たら自律的に修正(Web検索でライブラリの仕様確認)
After:圧倒的な効率化
結果として、手動での介入回数が大幅に減り、実装完了までの時間が短縮されました。


グラフの通り、特に「Automation(自動化能力)」と「Context(文脈理解)」のスコアが向上した実感があります。
本来なら仕様駆動開発入門のように詳細な仕様書を用意すべき場面でも、ある程度自律的に動いてくれるため、プロトタイピングの速度が上がりました。



gemini-superpowersの活用で広がる可能性
ここまで見てきたように、gemini-superpowersは単なる機能追加ではありません。開発プロセスそのものを変革するポテンシャルを秘めています。
テスト自動化の加速
Browser Useスキルを活用することで、Browser UseによるWeb操作自動化のように、WebアプリケーションのE2Eテストを自然言語で記述・実行させることが可能になります。SeleniumやPlaywrightのコードを人間が書く必要はなくなり、「この画面のログインフローをテストして」と指示するだけで完結します。
ドキュメント生成の自律化
Advanced Grepとファイル操作スキルを組み合わせることで、コードベース全体をスキャンし、READMEやAPI仕様書を自動更新させるワークフローも構築できます。変更差分を検知し、ドキュメントの陳腐化を防ぐ役割をエージェントに委譲できるのです。



導入時の注意点と学習コスト
非常に便利なgemini-superpowersですが、万能ではありません。導入にあたっては以下の点に注意が必要です。Trail of Bits skillsでClaude Codeにセキュリティ監査を任せる際と同様、ツールの特性を理解して使うことが重要です。
導入ハードルと対策
- トークン消費量: 多くの情報を処理させるため、トークン消費が増える傾向にあります。APIコストの管理が必要です。
- 依存関係: 外部ライブラリ(Playwrightなど)のインストールが必要になる場合があります。環境構築の手間は少し増えます。
- 非公式であること: アップデートで挙動が変わったり、Antigravity本体の更新で使えなくなったりするリスクがあります。
それでも、現状の手詰まり感を打破するツールとしては非常に優秀です。これらのツールを使いこなし、モダンな開発環境に適応していくことが、今後のエンジニアの生存戦略となります。特に、新しいツールを恐れずに試す姿勢は、変化の激しいIT業界で生き残るために不可欠な要素です。リスクを管理しつつ、積極的にメリットを享受していきましょう。
本記事で解説したようなAI技術を、基礎から体系的に身につけたい方は、以下のスクールも検討してみてください。
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まとめ
gemini-superpowersは、Antigravityを「ただのチャットボット」から「頼れる開発パートナー」へと進化させる強力な拡張機能です。
- 機能拡張: ファイル操作、Web検索など、実務に必要な機能が揃う
- 効率化: 自律的な解決能力が向上し、手戻りが減る
- 選択肢: デフォルトでは諦めていたタスクも自動化の対象になる
gemini-superpowersは、あくまでツールの一つに過ぎませんが、そのインパクトは絶大です。導入することで得られる「時間」は、エンジニアにとって最も貴重なリソースです。浮いた時間で新しい技術を学ぶもよし、よりクリエイティブな仕事に集中するもよし。使い方はあなた次第です。
まずは個人の開発環境や、重要度の低いタスクから試してみてください。その便利さを体感すれば、きっとチーム全体の生産性向上にもつながるはずです。














