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「フリーランスやめたいけど、これって逃げなのかな?」「会社員に戻るのって負けじゃない?」——フリーランスとして活動しているエンジニアなら、一度はこんな不安を感じたことがあるかもしれません。
実は私も知人のエンジニアから「フリーランス5年目だけど、正社員に戻ろうか迷っている」と相談を受けたことがあります。彼は年収800万円以上を稼いでいましたが、案件の波や営業活動の負担に疲弊していました。
今回は、フリーランスから正社員に戻るべきかを判断するためのフレームワークと、実際に戻った人の事例を紹介します。
フリーランスを辞めたくなる5つの理由
まず、フリーランスを辞めたくなる主な理由を整理しましょう。
収入の不安定さ
フリーランスの最大の不安は「来月の収入が保証されていない」こと。案件が途切れる恐怖、単価交渉のプレッシャー、景気の波に左右される収入——これらが精神的な負担になります。特に、住宅ローン審査やクレジットカード作成などで「収入が不安定」と判断されることもあります。
福利厚生の不足
会社員なら当たり前の健康保険・年金・有給休暇・育児休暇。フリーランスはすべて自己負担・自己管理です。特に30代後半以降、ライフステージが変わると重みが増します。健康保険料も月額5万円以上になることがあり、毎月の固定費の重さを痛感します。
孤独感とチーム開発への渇望
一人で黙々と作業する日々。レビューを受ける機会も減り、技術的な成長が鈍化していると感じる人も多いです。詳しくはエンジニアの燃え尽き症候群から復活する方法でも触れています。後輩育成やチームマネジメントの経験が積めないのも課題です。
営業活動の負担
技術に集中したいのに、案件獲得のための営業活動が必要。エージェントを使っても、面談や契約交渉、請求書作成など事務作業は残ります。月に10時間以上を営業や事務作業に費やすのがストレスになります。
キャリアの方向性への迷い
「このまま個人でやっていて、10年後どうなるのか」という漠然とした不安。マネジメント経験を積みたい、大規模プロジェクトに関わりたい、といった欲求が出てきます。
IT女子 アラ美会社員に戻るべきかの判断フレームワーク


フリーランスを続けるか会社員に戻るか、感情ではなく客観的に判断するためのフレームワークを紹介します。
3つの判断軸
以下の3軸で自己評価を行い、総合的に判断します。
- 経済軸:貯蓄額、月収の変動幅、生活コスト、将来の資金計画
- 成長軸:技術的成長の実感、新しい挑戦の機会、キャリアの方向性
- 生活軸:働く時間の満足度、健康状態、家族やパートナーとの関係
セルフチェックリスト
| 質問 | はい | いいえ |
|---|---|---|
| 3ヶ月以上案件が途切れたことがある | □ | □ |
| 年収が3年前より下がっている | □ | □ |
| 技術的な成長を実感できていない | □ | □ |
| 一人で働くことに孤独を感じる | □ | □ |
| 営業活動に月10時間以上使っている | □ | □ |
| 健康診断を2年以上受けていない | □ | □ |
| 将来のキャリアが不安 | □ | □ |
「はい」が4つ以上なら、正社員への転職を真剣に検討する価値があります。詳しくはSESエンジニアが3年目で考えるべきキャリア分岐点も参考にしてください。



フリーランスから正社員に戻るメリット・デメリット
正社員に戻ることのメリットとデメリットを整理します。詳しくは転職エージェントの選び方も参考にしてください。
メリット
- 安定収入:毎月決まった給与が振り込まれる安心感
- 福利厚生:健康保険、厚生年金、有給休暇、育児休暇など
- チーム開発:レビュー、ペアプロ、メンタリングを受けられる
- キャリアパス:マネジメント、スペシャリスト、どちらも選べる
- 大規模開発:一人では経験できない規模のプロジェクトに参加できる
デメリット
- 収入の上限:フリーランス時代より年収が下がる可能性
- 時間の拘束:出社義務、会議、残業など時間の自由度が下がる
- 人間関係:上司・同僚との関係構築が必要
- 技術選択の制限:会社の技術スタック・方針に従う必要



フリーランスから正社員に戻ったエンジニアのケーススタディ
ここでは、実際にフリーランスから正社員に戻ったエンジニアの事例を紹介します。詳しくはパープル企業からの転職戦略も参考にしてください。
状況(Before)
Cさん(仮名・35歳)は、フリーランスエンジニアとして5年間活動。SIer出身で、独立後はWeb系の受託開発を中心に活動していました。
- 年収:平均780万円(月単価65万円×12ヶ月、案件途切れ期間を除く)
- 技術スタック:PHP/Laravel、Vue.js、AWS
- 悩み:案件の波が激しく、3ヶ月以上途切れた経験あり。35歳で結婚を機に安定を求める
- 貯蓄:約400万円(1年分の生活費程度)
行動(Action)
Cさんは、以下のステップで転職活動を進めました。
- エージェント登録と市場価値確認(1週目):転職エージェント3社(レバテックキャリア、TechGo、ビズリーチ)に登録し、「フリーランス5年」という経歴がどう評価されるかヒアリングした。想定年収帯は630〜680万円とフィードバックを受けた
- 年収の期待値を調整(2週目):フリーランス時代の780万円ではなく、正社員として現実的な650〜700万円(福利厚生込みで実質750万円相当)をターゲットに設定した
- ポートフォリオを再構成(2〜3週目):受託案件の中から、自分がDB設計とAPI実装を主導したEC連携モジュール部分を抽出してGitHubに公開(NDA範囲で設計思想とコード構成を説明)
- 面接対策(3〜4週目):エージェントとの模擬面接を2回実施し、「なぜフリーランスを辞めるのか」への回答を構造化。「案件が不安定」ではなく「チームで成長したい」という前向きな動機にリフレーミングした
結果(After)
- 転職先:従業員200名規模のSaaS企業のバックエンドエンジニア
- 年収:650万円(福利厚生込みで実質720万円相当)
- 働き方:フルリモート可、フレックスタイム制
- 転職活動期間:準備開始から内定まで約6週間。応募5社、最終面接3社、内定2社
成功のポイント
Cさんが意識したのは「フリーランス経験を”逃げ”ではなく”選択”として語る」ことでした。「案件が不安定だから」ではなく、「チーム開発で成長したい」「大規模プロダクトに携わりたい」という前向きな動機を軸にしたことで、面接官の印象が一変しました。



フリーランス経験を活かす転職のポイント
フリーランス経験者が正社員転職を成功させるためのポイントを整理します。詳しくは面接で「なぜ転職したいのか」に説得力を持たせる回答設計も参考にしてください。
フリーランス経験のアピール方法
フリーランス経験は以下の点でアピールできます。会社員経験だけでは得られないスキルとして評価されることが多いです。
- 自走力:指示待ちではなく、自分で課題を見つけて解決に動ける点。これはスタートアップや自社開発企業で特に重視されます
- クライアント折衝:要件定義やスコープ調整、期待値コントロールの経験。これはPM候補としても評価されます
- 事業理解:請求・契約・確定申告を自分で行った経験。ビジネス側の視点を持っているエンジニアとして評価されます
年収交渉のコツ
フリーランス時代の年収をそのまま要求すると、企業側に敬遠されることがあります。福利厚生込みの「総報酬」で比較し、現実的なターゲットを設定しましょう。フリーランス年収780万円なら、正社員650〜700万円(福利厚生込みで実質750万円相当)が現実的なラインです。
さらなる年収アップやキャリアアップを目指すなら、ハイクラス向けの求人に特化した以下のサービスがおすすめです。
| 比較項目 | TechGo | レバテックダイレクト | ビズリーチ |
|---|---|---|---|
| 年収レンジ | 800万〜1,500万円ハイクラス特化 | 600万〜1,000万円IT専門スカウト | 700万〜2,000万円全業界・管理職含む |
| 技術スタック | モダン環境中心 | Web系に強い | 企業によりバラバラ |
| リモート率 | フルリモート前提多数 | 条件検索可能 | 原則出社も多い |
| おすすめ度 | 技術で稼ぐならここ | A受身で探すなら | Bマネジメント層向け |
| 公式サイト | 無料登録する | - | - |



まとめ
フリーランスを辞めて会社員に戻ることは、決して「負け」でも「逃げ」でもありません。ライフステージやキャリアの方向性に応じて、働き方を選び直すのは合理的な判断です。
- 5つの理由:収入不安定、福利厚生不足、孤独感、営業疲れ、キャリア迷い
- 3つの判断軸:経済軸・成長軸・生活軸で自己評価する
- メリット・デメリット:安定と自由のトレードオフを理解する
- 転職時の注意点:年収の期待値調整、ポートフォリオ再構成、動機の言語化
フリーランス経験は正社員としても高く評価されるケースが多いです。「戻るかどうか」を悩んでいるなら、まずはエージェントに相談して市場価値を確認してみてください。














