IT女子 アラ美お疲れ様です!IT業界で働くアライグマです!
「フリーランスになったはいいけど、案件が安定しない」「単価を上げたいけど交渉の仕方がわからない」——独立したエンジニアの多くが直面するこの悩み、実は営業戦略の不在が原因です。フリーランスエンジニアの平均年収は約862万円(レバテック調べ、2025年)ですが、上位層と下位層では400万円以上の開きがあります。この差を生むのは技術力だけではなく、案件獲得チャネルの選び方、単価交渉のタイミング、そして継続受注を生む信頼構築の仕組みです。本記事では、フリーランスエンジニアが安定的に高単価案件を獲得し続けるための実践的なフレームワークを解説します。
フリーランスエンジニアの案件獲得における前提整理



フリーランスエンジニアの案件獲得を考える前に、まず「自分がどの市場で戦っているのか」を正確に把握する必要があります。案件獲得の成否を分けるのは、技術力そのものよりも「技術力の見せ方」と「市場とのマッチング精度」です。キャリア設計とリスキリング戦略の記事でも解説した通り、自分のキャリアステージに合わせてチャネルの比重を変えていくことが重要です。
案件獲得チャネルの全体像
フリーランスエンジニアが案件を獲得するチャネルは、大きく5つに分類できます。
- エージェント経由:平均月額75万円。手数料(15〜25%)が発生するが、営業工数ゼロで安定した案件供給が魅力
- 直接営業:平均月額85万円。中間マージンがないため単価は最も高いが、営業スキルと人脈が必要
- SNS・ブログ経由:平均月額65万円。技術発信を通じた問い合わせ型で、ブランディング効果も期待できる
- 知人紹介:平均月額80万円。信頼ベースのため契約がスムーズだが、紹介元との関係維持が重要
- クラウドソーシング:平均月額45万円。参入障壁が低い分、価格競争に巻き込まれやすい
独立直後はエージェント中心、実績が積み上がったら直接営業と紹介の比率を高めるのが王道パターンです。



単価交渉と案件選定のフレームワーク
単価交渉は「お願い」ではなく「提案」です。クライアントにとっての投資対効果を示すことで、単価アップは自然な結論になります。ここでは、単価交渉を成功させるための3ステップフレームワークを紹介します。


ステップ1:市場相場の把握
交渉の土台は「自分のスキルセットの市場相場」を正確に知ることです。エージェント選定ガイドの記事で紹介した各エージェントの公開案件データを活用し、以下の3軸で相場を調査します。
- 技術スタック別:React/TypeScript案件は月額70〜90万円、Go/Kubernetes案件は月額80〜100万円が相場
- ポジション別:実装メインは月額60〜80万円、テックリード・アーキテクトは月額90〜120万円
- 業界別:金融・ヘルスケアは規制対応コストが上乗せされ、相場より10〜20%高い傾向
ステップ2:価値の言語化
「私はReactが書けます」ではなく「前職でReactのパフォーマンス改善を主導し、LCPを3.2秒から1.1秒に短縮しました」と伝えます。クライアントが知りたいのは「何ができるか」ではなく「何を解決できるか」です。
ステップ3:交渉のタイミング
- 契約更新の1ヶ月前:最も効果的。実績が蓄積された状態で交渉できる
- プロジェクトの節目:大きな成果を出した直後は交渉力が最大化する
- 市場の需給変動時:特定技術の需要が急増しているタイミングを逃さない



月額単価を30万円上げたフリーランスエンジニアの実例(ケーススタディ)



ここでは、実際に営業戦略の見直しによって月額単価を大幅に引き上げたフリーランスエンジニアの事例を紹介します。
状況(Before)
- 35歳、SIer出身でJava/Spring Bootを中心としたバックエンド開発を5年間経験後、フリーランスとして独立して2年目
- クラウドソーシング経由の案件が中心で、月額単価は50万円前後。手取りは月35万円程度で会社員時代とほぼ変わらない
- 案件が途切れる不安から、単価の低い案件でも即座に受けてしまう「安請け合いサイクル」に陥っていた
行動(Action)
- まず、フリーランス専門エージェント2社(首都圏特化型と総合型)を導入し、掲載案件をスプレッドシートで比較することで、自分のスキルセットの市場相場を定量的に把握した
- 技術ブログを週1本ペースで実装し、Kotlin/Spring移行の検証記事を公開したところPVが300%増加し、企業からの直接問い合わせが月2〜3件入るようになった
- 既存クライアントとの契約更新時に、過去半年の成果(API応答速度40%改善、障害対応時間60%短縮)をPowerPoint 12ページの資料にまとめ、「現行単価50万円→希望70万円」の根拠として提示し単価交渉を実施した
- 40代キャリア生存戦略の記事で紹介されている「T字型スキル」の考え方を適用し、業務後に毎日1時間を確保してAWS Solutions Architect資格を取得。さらにTerraformでのIaC構築実績を個人プロジェクトに実装してインフラ領域のスキルを追加で習得した
結果(After)
- 月額単価が50万円から80万円に上昇(60%アップ)。年収換算で約960万円に到達
- 案件獲得チャネルがエージェント40%、直接営業30%、紹介30%に分散し、途切れリスクが大幅に低減
- 技術ブログ経由の問い合わせにより、クライアント側から「ぜひお願いしたい」と言われる立場に逆転した



継続受注と安定収入を実現する仕組みづくり
フリーランスの最大のリスクは「案件が途切れること」です。ここでは、継続受注を仕組み化するための具体的なアクションを整理します。
- 契約更新の3ヶ月前から準備を始める:現在の案件が終了する前に次の案件を確保する。エージェントへの相談は早ければ早いほど選択肢が広がる
- 「稼働率80%」を目標にする:100%稼働にすると営業活動やスキルアップの時間が取れない。月の20%は自己投資と営業に充てる
- 準委任契約を優先する:請負契約は成果物責任が重く、トラブル時のリスクが高い。準委任契約なら時間単位の報酬で安定しやすい
- 複数クライアントとの並行稼働を検討する:1社依存は危険。週3日+週2日のように分散させることで、1社が終了しても収入がゼロにならない
- 定期的なスキル棚卸しを行う:四半期ごとに自分のスキルセットと市場需要を照合し、リモートワーク生産性向上の記事で紹介したポモドーロ・テクニックを活用して学習時間を確保する
さらなる年収アップやキャリアアップを目指すなら、ハイクラス向けの求人に特化した以下のサービスがおすすめです。
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まとめ
フリーランスエンジニアの案件獲得は、技術力だけでなく「営業戦略」と「仕組みづくり」が成否を分けます。
- チャネルを分散させる:エージェント・直接営業・紹介の3本柱で途切れリスクを最小化する
- 単価交渉は「提案」として行う:市場相場の把握→価値の言語化→適切なタイミングの3ステップで臨む
- 技術発信を資産にする:ブログやGitHubでの発信は、長期的に案件獲得コストを下げる最良の投資
- 稼働率80%を維持する:残り20%を営業・学習・ネットワーキングに充て、持続可能なフリーランス生活を実現する
まずは自分のスキルセットの市場相場を調べるところから始めてみてください。エージェントに登録して面談を受けるだけでも、自分の現在地が明確になります。














