お疲れ様です!IT業界で働くアライグマです!
「パソコンにウイルスの警告が出て消えない」「警告音が鳴りやまず、閉じるボタンも効かない」と困っていませんか。画面に電話番号が出ていると、つい電話をかけたくなりますが、それが被害の入口になります。
この記事では、偽の警告かどうかの見分け方、警告画面の閉じ方、右下に出続ける通知の止め方、電話をかけてしまったときの対処の順に説明します。手順は2026年11月8日に、IPA(独立行政法人 情報処理推進機構)の情報セキュリティ安心相談窓口が公開しているページと手順書で確かめました。
突然出たウイルス警告が偽物だと分かる特徴
画面が出ただけなら、パソコンはウイルスに感染していません
IPAのパソコンに偽のウイルス感染警告を表示させるサポート詐欺に注意によると、サイトを見ている最中に画面いっぱいに出て「今すぐ〇〇のサポートに電話してください」と書いてある警告は、偽のセキュリティ警告の可能性が非常に高いとされています。この場合、パソコンのウイルス感染は起きていません。
この手口は、電話をかけさせて「ウイルスの除去代」などの名目でお金を払わせるため、「サポート詐欺」と呼ばれています。電話をかけなければ被害は発生しないとIPAは説明しています。
偽の警告には5つの典型的な特徴があります
IPAの偽のセキュリティ警告に表示された番号に電話をかけないででは、偽の警告によく見られる表示を次の5つにまとめています。
- 警告の画面が次々と重なって開き、全画面で固定されて閉じられない
- けたたましい警告音や「ウイルス感染」などのアナウンスが流れ続ける
- マイクロソフトなど実在する企業のロゴや、Windowsの機能を装った表示が出る
- サポート窓口の電話番号が繰り返し表示される
- 「今すぐ対応しないと個人情報が流出する」など、焦らせる表現が目立つ
同じページには、正規のセキュリティサービスが「警告に電話番号を出して電話をかけさせる」ことは通常ない、とも書かれています。電話番号が書かれた警告は、それだけで偽物を疑ってよいということです。
画面の「×」はクリックしても反応しないことがあります
IPAによると、あわててキャンセルボタンなどをクリックすると、警告が画面全体に広がる全画面表示に変わり、本物の「×」(閉じる)ボタンが隠れます。このとき画面上に見えている「×」は偽物で、クリックしても反応しません。
IPAの手順書にも、偽の警告は閉じるボタンがなく、Alt+F4のキー操作でも閉じられないように細工されている例が載っています。閉じられないのはパソコンが壊れたからではなく、そう作られた画面だからです。
きっかけはサイトの広告や検索結果の広告です
偽の警告が出るきっかけの1つは、サイトに載っている広告のクリックです。IPAは、「次のページに進むボタン」に見せかけた広告や、思わずクリックしたくなる広告から偽の警告に飛ばされる例を挙げています。
楽天・ヤフー・Amazonなどのサービス名で検索したとき、検索結果の最上位に罠の広告が出ることがあるとも書かれています。いつもの買い物サイトを開いたつもりで警告が出ることもあるため、「変なサイトは見ていないのに」と思っても偽物の可能性は十分にあります。
IT女子 アラ美ウイルス警告の画面を閉じる方法
うるさいときは先に音量を下げます
警告音やアナウンスがうるさいと、落ち着いて操作できません。IPAは、パソコンの音量を下げてから落ち着いて対応するよう勧めています。画面の電話番号には電話をかけず、画面の中のボタンもむやみにクリックしないでください。
Escキーを3秒ほど長押しして「×」で閉じます
IPAの偽警告画面を閉じる手順書(PDF)では、次の順で閉じる方法を最初に挙げています。
- キーボード左上の「Esc」キーを3秒ほど押し続けます。
- 全画面表示が解除され、画面右上に本物の「×」が表示されます。
- 画面右上の「×」をクリックして、ブラウザを閉じます。
- 「ページを移動しますか」と出たときは、「移動」をクリックします。
IPAの偽セキュリティ警告(サポート詐欺)対策特集ページには、Escキーを長押ししても「×」が出ないときは、警告画面の中を一度クリックしてから、もう一度Escキーを長押しする方法も書かれています。
「×」が出ないときはCtrl+Alt+Deleteから再起動します
Escキーを長押ししても「×」が出ないときは、パソコンを再起動して閉じます。手順書の操作は次のとおりです。
- 「Ctrl」「Alt」「Delete」の3つのキーを同時に押します。
- 青い画面に切り替わったら、画面右下の電源ボタンのアイコンをクリックします。
- 「再起動」を選びます。
手順書には、再起動すると保存していないデータは失われる場合があると注意書きがあります。作業中の文書がある場合は、先にEscキーの方法を試してください。
再起動後の「ページの復元」は押さずに「×」で閉じます
再起動してブラウザを開くと、「ページの復元」のメッセージが出ることがあります。手順書では、このとき「復元」を押さずに右上の「×」をクリックするよう書かれています。
「復元」を押すと、閉じる前に開いていたページを読み込み直すため、同じ警告画面がまた表示されてしまいます。手順書の例はMicrosoft Edgeの「Microsoft Edge が予期せずに閉じられました。」という表示です。
タブレットでは全画面をロングタップします
キーボードのないタブレットの場合、IPAの特集ページでは、全画面表示の任意の場所をロングタップすると画面中央の上側に「×」が出ると説明しています。この「×」をタップすると、Escキーの長押しと同じ状態になります。画面左側からのエッジスワイプで出るウィンドウ一覧から閉じる方法も書かれています。
閉じ方は体験サイトで練習できます
IPAは、偽の警告画面を疑似的に表示して閉じる練習ができる体験サイトを、特集ページで公開しています。体験サイトはパソコン向けで、スマートフォンでは体験できません。開始直後に音声が流れ、約2分で自動的に終わります。いざというときにあわてないよう、一度試しておくと安心です。
IT女子 アラ美画面の右下に警告が出続けるときは通知を止める
右下の警告はブラウザの通知機能が悪用されています
「画面の右下からウイルスの警告が出続ける」「ブラウザを閉じても止まらない」という場合は、全画面の警告とは別の手口です。IPAのブラウザの通知機能から不審サイトに誘導する手口に注意によると、サイトに表示された通知の「許可」ボタンを押したことで、そのサイトの通知がブラウザに登録されています。
許可を押させる画面は、ロボットでないことを確かめる認証(CAPTCHA認証)を装っている例があります。登録されると、ブラウザの起動中に「パソコンがウイルス感染した」などの通知が出ます。これらは根拠のない偽の通知で、クリックすると偽のセキュリティソフトの購入サイトなどに誘導されます。
Chrome(パソコン)は「サイトの設定」から通知を削除します
ブラウザに登録された通知の許可を削除すると、通知は止まります。IPAのページに載っているGoogle Chrome(パソコン)の手順は次のとおりです。
- Chromeの画面右上のメニューボタン(縦の…)をクリックし、「設定」を選びます。
- 「プライバシーとセキュリティ」から「サイトの設定」を選びます。
- 「通知」を選びます。
- 「許可」欄にある不審なURLのメニューボタン(縦の…)をクリックし、「削除」を選びます。
削除するときに通知が邪魔なら、ネット接続を切ってから操作するようIPAは勧めています。
Edge(パソコン)は「サイトのアクセス許可」から削除します
Microsoft Edge(パソコン)の場合、IPAのページに載っている手順は次のとおりです。
- Edgeの画面右上のメニューボタン(…)をクリックし、「設定」を選びます。
- 左側のメニューで「プライバシー/検索/サービス」から「サイトのアクセス許可」を選びます。
- 「すべてのアクセス許可」を選び、「通知」を選びます。
- 「カスタマイズされた動作」の「通知の送信が許可されています」欄で、不審なURLのメニューボタン(縦の…)をクリックし、「削除」を選びます。
Firefox(パソコン)は「許可設定」から削除します
Firefox(パソコン)の場合は、次の順に操作します。
- Firefoxの画面右上のメニューボタン(≡)をクリックし、「設定」を選びます。
- 左側のメニューで「プライバシーとセキュリティ」を選びます。
- 「許可設定」の「通知」を選びます。
- 不審なURLを選んで「ウェブサイトを削除」をクリックし、「変更を保存」をクリックします。
AndroidのChromeは「データを削除して権限をリセット」を押します
スマホの画面にも「携帯をクリーンアップしてください」などの偽の通知が出ることがあります。IPAのページに載っているAndroidのGoogle Chromeの手順は次のとおりです。
- Chromeの画面右上のメニューボタン(縦の…)をタップし、「設定」を選びます。
- 「通知」を選び、「アプリ内のその他の設定」をタップします。
- 「許可されています」の下にある不審なURLをタップします。
- 「アプリ内のその他の設定」をタップし、「データを削除して権限をリセット」をタップします。
IPAのページに載っている手順は、Chrome 145などの特定のバージョンで確かめたものです。画面の表記が違うときは、各ブラウザのヘルプページを見るようIPAは案内しています。
IT女子 アラ美電話をかけた・遠隔操作されたときの対処
電話をかけると遠隔操作ソフトを入れさせられます
IPAによると、偽の警告の番号に電話をかけると、マイクロソフトのサポートを名乗るオペレーターにつながります。オペレーターは「Windowsキー+Rキー」を押させてURLを入力させ、「AnyDesk」「TeamViewer」などの既製の遠隔操作ソフトをインストールさせます。そのうえで、パソコンに問題があるというウソの説明をして、数万〜10万円程度のサポート料金を求めます。
支払いには、コンビニで買わせたGoogle Playギフトカードなどのプリペイドカードのコードが使われます。ネットバンキングを開かせて、遠隔操作で送金額を書き換える不正送金の例もIPAは確認しています。
電話で話しただけなら、警告を閉じて履歴を消します
途中で怪しいと気づいて電話を切り、ソフトを何も入れていない場合について、IPAはパソコンには何も影響はないと考えられると回答しています。偽の警告画面を閉じて、念のためブラウザの履歴を消去してください。
電話番号を知られたことで、あとから電話がかかってくることがあります。かかってきても出ないか、着信拒否にするようIPAは勧めています。
遠隔操作ソフトを入れたらアンインストールとシステムの復元をします
遠隔操作ソフトを入れてしまった場合、IPAが勧める対処は次のとおりです。
- 自分が操作していないのに画面が動いているときは、ネットワークを切断して遠隔操作を止めます。
- 入れてしまった遠隔操作ソフトをアンインストールします。
- Windowsの「システムの復元」で、ソフトを入れる前の状態に戻します。
- 「システムの復元」ができないときは、パソコンを初期化します。
遠隔操作ソフトの中には、インストールが要らずアプリの一覧に出ないものもあります。その場合は「システムの復元」だけを行います。手順は、IPAの「アンインストール」の実施手順書(PDF)と「システムの復元」の実施手順書(PDF)にあります。
お金を払った・ネットバンキングを開いたときは銀行と窓口に連絡します
ネットバンキングにログインさせられたが送金していない場合、IPAはパスワードの変更と、身に覚えのない取引がないかの確認、銀行への相談を勧めています。送金させられた場合は、至急、振込先の銀行に連絡し、自分の口座がある銀行と警察にも連絡してください。
ソフトの購入やサポート契約を取り消せるかについては、最寄りの消費生活センター(電話は局番なしの188)に相談するよう、IPAは案内しています。偽の警告かどうか判断に迷うときは、画面をそのままにしてIPAの情報セキュリティ安心相談窓口に相談することもできます。
不安が残るなら、正規の販売元のセキュリティソフトを使います
偽の警告に出てくるソフトや、電話で入れるよう言われたソフトは、ダウンロードもインストールもしないでください。IPAは、不審なセキュリティソフトを入れてしまった場合も、アンインストールに加えて「システムの復元」を勧めています。
詐欺サイトへのアクセスそのものを減らしたいときは、正規の販売元から買ったセキュリティソフトを使う方法があります。Windowsに最初から入っているマルウェア スキャンの手順は、パソコンが重い原因と直し方で説明しています。
IT女子 アラ美ノートン 360 は、ウイルス対策に加えて詐欺対策・VPN・パスワード マネージャーを含むセキュリティソフトよ。購入はノートンの公式ストアから。
世界で一番売れているセキュリティソフト【ノートン】
IT女子 アラ美偽のウイルス警告にだまされないための対策
警告に書かれた電話番号には絶対に電話しません
IPAが挙げる対策の1つ目は、電話をかけないことです。偽の警告に出る電話番号は、以前は050番号でしたが、2023年8月ごろから0101で始まる番号に変わったとIPAは説明しています。0101で始まる番号は北米(主に米国)への国際電話になるため、かけると国際通話料金がかかる可能性もあります。
知らないサイトの通知は「許可」を押しません
右下に出続ける警告は、通知の「許可」を押したことから始まります。IPAは、自分が通知を受け取りたいサイトか判断できないときは許可しないよう勧めています。ロボットでないことの確認を装った画面で「許可」を押させる例があるため、通知の許可を求める画面が出たら、押す前に一度止まってください。
検索結果の一番上の広告より、ブックマークから開きます
IPAによると、サービス名で検索したときの検索結果の最上位に罠の広告が出て、そこから偽の警告に飛ばされることがあります。よく使う通販サイトや銀行のサイトは、ブックマークや公式アプリから開くと、検索結果の広告を踏まずに済みます。
会社のパソコンなら、まず管理者に連絡します
IPAは、会社や組織のパソコンにセキュリティ警告が出たら管理者に連絡するよう、別のページで呼びかけています。会社のパソコンで偽の警告に電話をかけたり、遠隔操作ソフトを入れたりすると、社内の情報に影響する可能性があります。自分で直そうとせず、社内の情報システムの担当者に知らせてください。
IT女子 アラ美よくある質問
ウイルス警告を閉じたあと、ウイルススキャンは必要ですか?
画面が出ただけで電話もソフトのインストールもしていなければ、IPAは「パソコンはウイルスに感染しておらず、偽の警告画面を閉じるだけで問題ない」と説明しています。スキャンが必要とは書かれていません。気になる場合は、Windowsに入っている「Windows セキュリティ」でスキャンできます。
遠隔操作されている間に情報を見られた可能性はありますか?
IPAは、パソコン内の情報を盗み見られた可能性はあると回答しています。ただし遠隔操作の動きは目の前の画面にリアルタイムで表示されるため、見ていて特に不審な動きがなければ問題はないとしています。コンビニに行っている間など目を離していた場合は、念のためパスワードを変えるよう勧めています。
メールアドレスや電話番号を教えてしまいました。変える必要はありますか?
IPAは、セールスのメールや電話が来る可能性はあるものの、着信拒否や削除で対応すればよく、メールアドレスや電話番号を変える必要はないと考える、と回答しています。
iPhoneやAndroidに出たウイルス警告も偽物ですか?
IPAは、スマホのブラウザにも「携帯をクリーンアップしてください」などの偽の通知が出て、不審なアプリのインストールに誘導される手口を確認しています。案内されたアプリは入れないでください。AndroidのChromeで通知が出続ける場合は、上の手順で通知の許可を削除します。iPhoneでの通知の止め方は、今回確かめたIPAのページには載っていませんでした。
IT女子 アラ美まとめ
パソコンに突然出るウイルス警告は、ほとんどが電話をかけさせるための偽の警告(サポート詐欺)です。画面が出ただけなら感染しておらず、Escキーを3秒ほど長押しして出てくる「×」でブラウザを閉じれば消せます。「×」が出ないときはCtrl+Alt+Deleteから再起動し、再起動後の「ページの復元」は押さずに閉じてください。
画面の右下に警告が出続けるときは、ブラウザの設定から不審なサイトの通知の許可を削除します。電話をかけて遠隔操作ソフトを入れてしまった場合は、アンインストールと「システムの復元」を行い、お金を払った場合は銀行・警察・消費生活センター(188)に連絡してください。
IT女子 アラ美