お疲れ様です!IT業界で働くアライグマです!
「コードを書くのは好きだけど、プロジェクト全体を動かす役割にも興味がある」
「でも、ずっと技術から離れてしまうのは怖いし、マネジメントができるか不安…」
そんな風にキャリアの分岐点で悩んでいるエンジニアの方は多いのではないでしょうか?
実は、ある現場の事例ですが、凄腕エンジニアがPjMに転身したものの、わずか半年で「向いていないかも…」と悩んでしまうケースがありました。彼は技術力があまりに高すぎたため、メンバーのコードに細かく口出ししてしまい、かえってチームの自律性を奪ってしまっていたのです。
この記事では、そんな「エンジニア出身PjM」が陥りやすい罠と、逆に技術バックグラウンドを最強の武器に変えるための思考チェンジについて解説します。
エンジニア出身PjMが陥りやすい「技術屋」の罠
ここでは、技術力が高いゆえに発生するマネジメントの失敗パターンを整理します。
「自分でやったほうが早い病」がプロジェクトにどのような悪影響を与えるのか、具体的に見ていきましょう。
エンジニアからPjMになると、どうしても「詳細な実装方法」が気になってしまいます。しかし、PjMの役割は「What(何を作るか)とWhen(いつまでに)」の管理であり、「How(どう作るか)」はテックリードやメンバーに委譲すべき領域です。
例えば、エンジニアの上流工程シフト戦略でも解説した通り、役割の定義を曖昧にしたままマイクロマネジメントを行うと、メンバーのモチベーションは著しく低下します。コードレビューはテックリードに任せ、PjMは「要件定義の漏れ」や「スケジュール遅延の兆候」に集中すべきです。
また、「技術的な正しさ」にこだわりすぎて、ビジネス要件(納期やコスト)を軽視してしまうのも典型的な失敗例です。綺麗なコードを書くことよりも、サービスを期日通りにリリースし、ユーザーに価値を届けることが最優先事項であることを忘れてはいけません。
IT女子 アラ美技術バックグラウンドを正しく武器にする方法
一方で、エンジニア経験があるからこそできる「最強の武器」もあります。それは「リスクの早期検知」と「エンジニアとの共通言語」です。
仕様変更が発生した際、非エンジニアのPjMなら「わかりました」と安請け合いしてしまうところを、元エンジニアなら「それだとDB設計から見直しになるので2日追加工数がかかります」と即座に判断できます。これはクライアントとの信頼関係構築において極めて強力な武器になります。曖昧な要件に対して「No」と言える根拠を持っていることは、プロジェクトの炎上を防ぐ防波堤となるのです。


グラフのように、求められる能力の比重は変わりますが、システムデザイン(設計)の勘所はPjMになっても十分に活かせます。例えば、仕様駆動開発入門で触れたように、仕様段階で手戻りを防ぐ能力こそが、PjMの価値を高めるのです。非機能要件(セキュリティ、パフォーマンス、可用性)の考慮漏れを指摘できるのも、元エンジニアならではの強みと言えるでしょう。
さらに、エンジニアとのコミュニケーションコストも劇的に下がります。「APIのレスポンス形式はどうするか」「認証フローはどうするか」といった会話が阿吽の呼吸で通じるため、意思決定のスピードが格段に上がります。この「通訳コストの削減」だけでも、エンジニア出身PjMを採用する価値はあると言われています。



コードを書かない「不安」との向き合い方
PjMへの転身で多くの人が抱えるのが、「技術力が錆びついてしまうのではないか」という不安です。
確かに、日々コードを書く量は減りますが、それは「劣化」ではありません。「視点の変化」です。
例えば、コードを書くのに疲れたエンジニアのキャリアパスを考える際も、一度身につけた技術的思考(ロジカルシンキング、抽象化能力)は一生モノです。休日に趣味開発を続けたり、ニュースサイトを活用してトレンドを追うだけでも、勘所は維持できます。
また、「コードを書かない=価値がない」という思い込みを捨てましょう。PjMとしての価値は「プロジェクトを成功に導くこと」であり、その手段として技術知識を使っているに過ぎません。視点の高さを変えることで、見える景色も変わってきます。自分が書いたコードが動く喜びとはまた違う、チーム全体で大きな成果を出した時の達成感は、PjMでしか味わえない醍醐味です。メンバーが活躍できる舞台を整え、障害を取り除き、チームの生産性を最大化する。そのプロセスにおいて、技術的な背景知識は「メンバーの信頼」を得るための強力なパスポートになります。技術の話が通じるPjMは、それだけでエンジニアから一目置される存在になれるのです。



評価されるPjMになるためのスキルセット【ケーススタディ】
では、具体的にどのようなスキルを磨けばよいのでしょうか?
PjMに転身して成功したAさん(30代後半)のケーススタディで見てみましょう。
状況(Before)
- クライアントワーク中心の開発会社で、リーダーエンジニアとして活躍
- PjM転身直後は、メンバーの進捗遅れを自分でリカバーしてしまい、月平均残業時間が60時間を超えていた
- 進捗管理はしているが、トラブルが起きてから対処する「火消し」ばかりで、常に疲弊していた
- メンバーからの報告待ちで、リスクが見えていない状態
行動(Action)
- 年収交渉のロジック設計と同じく、ステークホルダー期待値を事前に調整し、無理な納期設定を回避しました
- 「自分でやる」のを止め、タスクの委譲を徹底しました。メンバーには「完成度70%で一度見せて」と指示し、手戻りを防止するフローを導入しました
- 週次定例で「進捗」そのものではなく「課題とリスク」を重点的に確認するスタイルに変更し、Redmineなどのチケット管理ツールを活用して可視化しました
結果(After)
- トラブルの未然防止に成功し、プロジェクトがオンスケジュールで完了
- 自身の残業時間を月15時間まで削減し、空いた時間で次の案件の提案活動に着手
- クライアントから「技術的な裏付けがあるから安心して任せられる」と信頼され、単価120万円/月の案件を獲得



年収とキャリアパスの現実
最後に、気になる年収と市場価値についてです。
一般的に、手を動かすエンジニアより、プロジェクト全体を管理できるPjMの方が年収レンジは高くなる傾向にあります。特に「技術がわかるPjM」は希少性が高く、どの企業も喉から手が出るほど欲しがっています。
また、エンジニアの市場価値を高めるスキル選定の観点からも、マネジメントスキルは強力な「掛け算」の要素になります。
技術一本で勝負する場合、常に最新技術を追い続ける必要がありますが、マネジメントスキルは汎用性が高く、年齢を重ねても陳腐化しにくいというメリットがあります。
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まとめ
エンジニアからPjMへの転身は、勇気のいる決断ですが、決して「技術を捨てる」ことではありません。
- 技術詳細へのこだわりを捨て、全体最適の視点を持つ
- 「技術的実現可能性」の判断に経験を活かす
- コードを書かない時間を、マネジメントスキルの習得に充てる
これらを意識することで、あなたのキャリアは大きく飛躍します。
「技術がわかる」という最強の武器を持って、新しいステージに挑戦してみてはいかがでしょうか?














