お疲れ様です!IT業界で働くアライグマです!
「自分はずっとオンプレでLinuxコマンド叩いて、サーバーラッキングしてただけなんで…クラウド全盛の今はもう価値ないですよね」
最近、インフラエンジニアの方からこのような相談を受けることが増えています。
しかし、そのたびに私は「もったいない!!」と強くお伝えしています。
なぜなら、モダンなクラウド開発の現場こそ、その「泥臭いオンプレ経験」を喉から手が出るほど欲しているからです。AWSやGoogle Cloudがどれだけ便利になっても、その裏側で動いているのは結局、皆さんが熟知しているLinuxであり、ネットワークだからです。
この記事では、一見時代遅れに見えるオンプレ・運用保守スキルを、モダン環境で評価される「最強の武器」に変換する「翻訳」戦略について解説します。
「レガシー経験は無駄」という誤解と本質的な需要
まず、なぜ多くのエンジニアが「自分のスキルは通用しない」と思い込んでしまうのでしょうか。
それは、モダンな現場では「Terraform」「Kubernetes」「CI/CD」といった派手なツール名ばかりが飛び交っているからです。しかし、PMとして採用に関わる立場から言わせてもらうと、ツールは「手段」であって「基礎体力」ではありません。
クラウドは「ブラックボックス」ではない
クラウドサービスは便利ですが、障害が起きたとき、その抽象化されたレイヤーの「中身」を想像できるエンジニアは極めて稀です。
- コンテナが起動しない → 「カーネルパラメータの設定ミスでは?」と気づけるか
- 通信がタイムアウトする → 「3ウェイハンドシェイクのどこで止まっているか」tcpdumpを叩けるか
こういった「低レイヤーの解像度」を持っているのは、オンプレで物理サーバーと格闘してきた皆さんだけです。この能力は、クラウドネイティブ世代のエンジニアが最も苦手とする領域でもあります。
参考:技術トレンドについていけないと感じるミドルエンジニアのキャリア再設計でも、経験値の活かし方を詳しく解説しています。
IT女子 アラ美オンプレ・運用保守スキルをクラウドネイティブに変換する「翻訳」公式
では、具体的にどうやってスキルを「翻訳」すればよいのでしょうか。以下の公式を頭に入れておいてください。
オンプレの手順 × コード化(IaC) = モダンインフラ技術
スキル変換マップ
皆さんが当たり前にやっている業務は、モダン技術の文脈では以下のように変換されます。
| オンプレ業務 | ➡️ 翻訳(モダン技術) | 評価ポイント |
|---|---|---|
| サーバーキッティング | Terraform / Ansible | 手順書のコード化能力 |
| ログ調査 (grep/awk) | CloudWatch Logs Insights | クエリ作成・分析能力 |
| Cronジョブ管理 | EventBridge / Lambda | スケジューリングと疎結合設計 |
| 障害対応手順書作成 | Runbook Automation | オペレーションの標準化能力 |
「Ansibleの書き方」を覚えるのは1週間でできますが、「冪等性(何度実行しても同じ状態になること)を考慮したサーバー構築手順」を設計する能力は、数年の運用経験がないと身につきません。あなたが持っているのは、この本質的な設計能力です。


上のグラフは、オンプレ専任で留まった場合と、その経験を持ってモダン環境へ移行した場合の市場価値(推定年収)の推移イメージです。基礎がある分、キャッチアップ後の伸びしろは純粋なクラウドエンジニアよりも高くなる傾向があります。
参考:オンプレエンジニアがクラウドネイティブ環境に移行するためのスキルギャップ解消戦略も参考にしてください。



【ケーススタディ】28歳社内SEが「年収150万UP」で自社開発へ
実際に、この「翻訳」戦略を使ってキャリアチェンジに成功した事例を紹介します。
📋 ケーススタディ:インフラ運用担当(28歳)の転身
- 毎日30分かかっていた手動でのログ確認作業を、Pythonスクリプトとして実装し、Slack通知を自動化しました。
- サーバーレス環境としてAWS Lambdaを採用し、ランニングコストを抑える構成にしました。
- GitHubにコードを公開したことで、技術力を可視化し、職務経歴書には「月間20時間の工数削減」という成果を記載しました。
- 面接では「なぜクラウドか」ではなく「なぜ自分が自動化を通じて貢献できるか」に焦点を当ててアピールしました。
参考:テスト自動化エンジニアへのキャリアチェンジを目指す開発者のための実践ロードマップも自動化スキルの活かし方の参考になります。



採用担当が見ている「技術スタック以外」の評価ポイント
最後に、採用担当者がスキルシートの裏側で見ているポイントをお伝えします。ここを押さえれば、未経験技術があっても採用されます。
障害対応力(Incidence Response)
クラウドだろうがオンプレだろうが、システムは必ず壊れます。その時、「ログのどこを見るか」「どのように切り分けを行うか」という勘は、座学では身につきません。あなたの「夜間対応で培った度胸と冷静さ」は、SREチームにとって得難い資質です。
ドキュメンテーション能力
レガシー環境特有の「大量の手順書作成」は、実はモダン環境でも重要です。アジャイル開発でも、「なぜそのアーキテクチャを選んだか(ADR)」を残す文化が重要視されています。整理されたドキュメントが書けることは、リモートワーク中心のモダン組織では必須スキルです。
参考:エンジニアが「自分の価値」を言語化できない問題と解決策も、スキルの伝え方の参考になります。
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まとめ
オンプレ・レガシー環境での経験を、モダン開発現場へのパスポートに変える戦略について解説しました。
- レガシー経験は「基礎体力」:クラウドの抽象化の裏側を理解できる希少なスキル。
- 翻訳の意識:手順書作成能力は「IaC設計力」へ、シェルスクリプトは「自動化エンジニアリング」へ翻訳できる。
- 小さな実績作り:今の現場での業務改善・自動化が、最強のポートフォリオになる。
あなたが今持っている知識は、決して「ゴミ」ではありません。それは「原石」です。ただ、磨き方(見せ方)と置く場所(環境)が合っていないだけ。転職市場でも、基礎力のあるエンジニアは常に求められています。
少しだけ視点を変えて、自分のスキルを「翻訳」してみてください。その先には、あなたの経験を高く評価してくれる新しいステージが待っています。焦る必要はありません。まずは今の足元から、着実に準備を進めていきましょう。













