お疲れ様です!IT業界で働くアライグマです!
「前職を辞めた理由は?」「なぜ転職を考えているんですか?」——転職面接で必ず聞かれるこの質問に、自信を持って答えられますか?
正直に答えると「ネガティブに聞こえないか不安」、かといって取り繕うと「嘘っぽくなってしまう」。多くのエンジニアがこのジレンマに悩んでいます。
今回は、PjMとして面接官を務めた経験と、自分自身の転職活動を踏まえて、「本音と建前を両立させる転職理由の言語化テクニック」を解説します。
転職理由が面接で重視される本当の理由
まず、面接官がなぜ転職理由を重視するのかを理解しましょう。
面接官の「3つの懸念」
採用担当者は、転職理由を通じて以下の3点を確認しています。
- 同じ理由でまた辞めないか:定着率への懸念
- 問題解決能力があるか:不満を行動に変えられる人かどうか
- 自社で活躍できるか:志望動機との一貫性
「ネガティブ禁止」は半分正解、半分誤り
よく「転職理由はポジティブに」と言われますが、これは正確ではありません。重要なのは「ネガティブな現状認識」から「ポジティブなアクション」への転換を示すことです。
- NG:「残業が多くて辛かったので」(問題を語るだけで終わる)
- OK:「残業が常態化していたため、生産性向上の提案をしましたが組織として変える余地がなく、改善文化のある環境で働きたいと考えました」
詳しくは転職活動を効率化するためのエージェント活用術と自己分析フレームワークでも、自己分析の方法を紹介しています。
IT女子 アラ美転職理由の言語化フレームワーク


ここでは、説得力のある転職理由を構築するための「STAR-F法」を紹介します。
STAR-F法とは
面接回答の定番フレームワーク「STAR法」を、転職理由向けに拡張したものです。
- Situation(状況):どんな環境で働いていたか
- Task(課題):何が問題だと感じていたか
- Action(行動):その課題に対して何をしたか
- Result(結果):行動の結果どうなったか
- Future(未来):だから次の環境で何を実現したいか
STAR-Fの具体例
- S(状況):SIerで業務システム開発に5年従事し、Java/Oracleを中心に経験を積みました
- T(課題):レガシーシステムの保守が中心で、モダンな技術に触れる機会が限られていました
- A(行動):業務外でReactやTypeScriptを学び、社内の新規プロジェクトへのアサインを希望しましたが、既存案件の兼ね合いで実現しませんでした
- R(結果):1年間待ちましたが、状況は変わらず、このままでは市場価値が下がると判断しました
- F(未来):御社ではモダンなフロントエンド開発に携われると伺い、これまでの業務設計力を活かしつつ技術領域を広げたいと考えています
詳しくはレガシー環境からの脱出キャリア戦略でも、技術転向のアプローチを紹介しています。



本音を「建前に変換する」テクニック
ここでは、ありがちな転職理由の「本音」を、面接で使える「建前」に変換する具体的なテクニックを紹介します。
変換パターン一覧
| 本音 | 建前(言語化) |
|---|---|
| 給料が低い | 成果に見合った評価制度のある環境で働きたい |
| 残業が多すぎる | 生産性を重視する文化の中で働きたい |
| 上司と合わない | チームでオープンに議論できる環境を求めている |
| 技術が古い | モダンな技術スタックで開発経験を積みたい |
| 成長できない | チャレンジングな環境で自分を高めたい |
| 将来性がない | 成長市場で長期的にキャリアを築きたい |
「逃げ」ではなく「選択」として語る
転職理由を語る際のポイントは、「〜から逃げたい」ではなく「〜を選びたい」という主体的な表現に変換することです。
- NG:「今の会社が嫌だから」(受動的)
- OK:「次のステージに進みたいから」(主体的)
詳しくは転職エージェントの選び方でも、転職活動の進め方を紹介しています。



転職理由の言語化で成功したエンジニアのケーススタディ
ここでは、実際に転職理由の言語化で面接通過率を改善した事例を紹介します。詳しくはパープル企業からの転職戦略も参考にしてください。
状況(Before)
Bさん(仮名・28歳)は、SESエンジニアとして3年間勤務。客先常駐でインフラ運用を担当していました。
- 年収:380万円(残業20時間込み)
- 役割:オンプレミス環境のサーバー運用・監視
- 悩み:SESの案件ガチャに疲れ、開発スキルが身につかない
- 過去の失敗:「SESは嫌だから」と言ってお見送りになった
行動(Action)
Bさんは、以下のステップで転職理由の言語化に取り組みました。
- エージェント登録とヒアリング:エージェントとの面談で、転職理由を「不満」から「目標」視点で整理した
- STAR-F法を導入した:待遭室での10分で使えるよう、回答を構造化して暗記した
- 模擬面接を実施した:エージェントの模擬面接を3回受け、フィードバックを反映させた
- 志望動機と接続させた:「インフラの知見を活かしつつ、開発側にシフトしたい」と伝えた
結果(After)
- 内定先:自社開発企業(従業員150名規模)
- 年収:450万円(70万円アップ)
- ポジション:バックエンドエンジニア
- 転職活動期間:2か月(書類通過率が大幅に改善)
成功のポイント
Bさんが変えたのは「事実」ではなく「伝え方」でした。「SESが嫌」という感情ではなく、「インフラ経験を活かして開発にシフトしたい」という目標を軸にしたことで、面接官の評価が一変しました。



転職理由と志望動機の一貫性チェック
転職理由と志望動機は表裏一体です。ここでは、両者の一貫性を確保するためのチェックポイントを整理します。詳しくはSES・受託開発から自社開発への転職戦略も参考にしてください。
一貫性チェックリスト
面接官は、転職理由と志望動機に矛盾がないかを確認しています。以下のポイントをセルフチェックしておきましょう。
- 転職理由の「F(Future)」と志望動機が一致しているか:「〜したい」と言っているのに、その企業で実現できなければ矛盾になる
- 「〜したい」が、その企業で実現可能か:求人情報やカジュアル面談で確認する
- その企業でなければならない理由があるか:他社でも同じことが言えるなら差別化が足りない
転職理由と志望動機の接続例
転職理由と志望動機をスムーズに接続させる例を紹介します。
- 転職理由:レガシー環境から脱却し、モダンな開発スタックで経験を積みたい
- 志望動機:御社はGo+Kubernetesでのマイクロサービス開発を推進されており、インフラ経験を活かしながら開発にシフトできると考えました
このように、「だから御社に」という流れが自然につながるかどうかを確認しましょう。
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まとめ
転職面接で「なぜ転職したいのか」に説得力を持たせるには、本音を否定するのではなく、建設的な言葉に変換することが重要です。
- 面接官の3つの懸念:定着率、問題解決能力、自社での活躍可能性
- STAR-F法:状況→課題→行動→結果→未来の流れで構造化する
- 本音→建前変換:「逃げ」ではなく「選択」として語る
- 一貫性:転職理由の「F」と志望動機を接続させる
転職理由は「事実の選別」と「言語化」で決まります。エージェントとの面談や模擬面接を活用して、自分の経験を説得力ある言葉に変換してみてください。













