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年収700万円以上のポジションは、求人の探し方から選考対策まで、通常の転職とはアプローチが異なります。
「今の年収は500〜600万円台。次は700万円以上を狙いたいけど、どうすればいいかわからない」──こんな悩みを抱えているエンジニアは少なくないでしょう。
経験5年以上で一定のスキルを持つエンジニアであれば、年収700万円以上を狙うことは十分に現実的です。ただし、一般的な求人サイトで応募するだけでは、ハイクラス求人にはたどり着きにくいのも事実です。
本記事では、年収700万円以上を狙うための求人の見つけ方・スキルの棚卸し・選考対策を体系的に解説します。
年収700万円以上の転職市場を理解する
まず、年収700万円以上のポジションがどのような市場環境にあるかを理解しましょう。
ハイクラス求人の特徴
年収700万円以上のエンジニア求人には、いくつかの共通点があります。
- 非公開求人が多い:競争力のあるポジションは一般公開されず、エージェント経由やスカウト型でのみ紹介される
- 即戦力を求める:教育コストをかけられないため、入社後すぐに成果を出せる人材が求められる
- 選考プロセスが厳しい:技術面接に加え、カルチャーフィットや将来のリーダーシップポテンシャルも評価される
700万円以上を出せる企業の傾向
年収700万円以上を提示できる企業には、以下のような傾向があります。
- 自社サービス企業:SaaS、FinTech、メガベンチャーなど利益率が高い事業モデル
- 外資系IT企業:グローバル基準の給与テーブルを適用
- コンサルティングファーム:DX案件やIT戦略案件を扱う部門
- スタートアップ(シリーズB以降):資金調達後に採用を加速するフェーズ
エンジニアの市場価値診断については、エンジニアが自分の市場価値を客観的に診断する方法も参考にしてください。
IT女子 アラ美ハイクラス求人の見つけ方と活用すべきチャネル
年収700万円以上の求人は、通常の求人サイトでは見つかりにくいです。効率的に情報を得るためのチャネルを整理しましょう。
スカウト型転職サービスを活用する
ハイクラス求人は、企業側からアプローチを受けるスカウト型サービスが効果的です。
- ビズリーチ:年収600万円以上のハイクラス特化。企業からの直接スカウトが多い
- Findy:エンジニア特化型。GitHub連携でスキルを可視化
- Offers:副業・転職両対応。スタートアップやメガベンチャーからのオファーが多い
ハイクラス特化型エージェントを使う
一般的な転職エージェントではなく、ハイクラス特化型を選ぶことで、非公開求人へのアクセスが広がります。
- JACリクルートメント:外資系・ハイクラスに強み
- リクルートエグゼクティブエージェント:管理職・専門職向け
- strategy career:年収700万円以上のITエンジニア向け。海外リモート案件も豊富
リファラル(紹介)を活かす
知人・元同僚からの紹介は、ハイクラスポジションへの最短ルートになることがあります。
- 社内推薦枠:紹介された候補者は書類選考通過率が高い
- カルチャーフィットの事前確認:紹介者から社内の雰囲気を聞ける
- 紹介報酬制度:紹介者にもメリットがあるため協力を得やすい
スカウト型転職サービスの活用法については、スカウト型転職サービスで声がかかるプロフィール設計も参考にしてください。



年収700万円以上を目指すためのスキル棚卸し
ハイクラス求人で評価されるスキルセットを整理し、自分の強みを棚卸ししましょう。
技術スキルの整理
ハイクラス求人で評価される技術スキルの軸は以下の3つです。
- 専門性:特定の技術領域で深い知見を持っているか(例:Kubernetes運用、機械学習基盤構築)
- 設計力:アーキテクチャ設計やシステム全体の設計判断ができるか
- 技術選定力:ビジネス要件に基づいて適切な技術を選定・提案できるか
ソフトスキルの整理
年収700万円以上のポジションでは、技術だけでなくソフトスキルも重視されます。
- リーダーシップ:チームを率いてプロジェクトを完遂した経験
- ステークホルダー調整:ビジネスサイドとの折衝・合意形成
- メンタリング:後輩エンジニアの育成・レビュー
実績の言語化
スキルを「持っている」だけでなく、具体的な成果として言語化することが重要です。
- 数値で表現:「レスポンスタイムを50%改善」「チーム生産性を30%向上」
- 役割を明確に:「設計から実装まで一人で担当」「5人チームのリード」
- 課題解決の文脈:「レガシーシステムのモダナイズプロジェクト」
経験の棚卸しについては、40代エンジニアが転職市場で評価される経験の棚卸しと自己PR戦略も参考になります。



ケーススタディ:年収550万円から750万円へ転職成功した事例
実際にハイクラス転職を成功させた事例を紹介します。
状況(Before)
Cさん(33歳、バックエンドエンジニア・経験7年)は、SIerで年収550万円でした。Javaを中心にWebシステム開発を担当していましたが、キャリアの天井を感じていました。
- 現職の課題:年功序列で昇給ペースが遅い、技術選定に関与できない
- 希望:年収700万円以上、モダンな技術スタックを扱える環境
- スキル:Java、Spring Boot、MySQL、AWS(EC2、RDS程度)
行動(Action)
Cさんは以下のステップで転職活動を進めました。
スキルのアップデート(3ヶ月)
業務外でKubernetes、Terraform、GoのスキルをUdemyと個人開発で習得。具体的には、Udemyの「Kubernetes完全ガイド」講座(15時間)を導入し、その後個人開発でGo製REST APIをKubernetes上にデプロイするプロジェクトを実装しました。AWSソリューションアーキテクトの資格も取得しました。
スカウト型サービスへの登録
ビズリーチとFindyに登録し、プロフィールを詳細に記載。「システム規模:月間2000万PV、チーム:8名、6名のメンバーのコードレビューを担当」のように数値を入れた記載を心がけました。GitHubには個人開発プロジェクト(Go + Kubernetesデプロイ環境)を公開しました。
ハイクラス特化エージェントの活用
strategy careerに登録し、担当アドバイザーから非公開求人を紹介してもらいました。「年収700万円以上、モダンな技術スタック」という希望を伝え、海外リモート案件も含め10社以上の求人情報を得ました。
選考対策の徹底
技術面接対策としてシステム設計の模擬面接を導入し、週末に3回実施。過去のプロジェクト経験を「課題→アクション→成果」のフォーマットに変更し、その結果5エピソード分の整理が完了しました。
結果(After)
転職活動開始から4ヶ月後、SaaS企業のシニアバックエンドエンジニアとして内定を獲得しました。
- 年収:550万円 → 750万円(200万円アップ)
- 技術スタック:Go、Kubernetes、Terraformを業務で使用
- 働き方:フルリモート可、フレックスタイム制


転職後の立ち上がり戦略については、転職後4ヶ月でチームリードを任されたエンジニアの立ち上がり戦略も参考にしてください。



ハイクラス転職の選考対策と年収交渉のポイント
ハイクラス求人の選考を突破するための対策と、年収交渉のコツを解説します。
技術面接の対策
ハイクラスの技術面接では、システム設計力が問われることが多いです。
- システム設計面接:「1000万ユーザー対応のサービスをどう設計するか」といった問いに対し、スケーラビリティ・可用性・コストのバランスを説明する
- コードレビュー面接:提示されたコードの問題点を指摘し、改善案を提案する
- 技術深掘り:得意領域について「なぜその技術を選んだか」「他の選択肢との比較」を説明する
行動面接(ビヘイビア面接)の対策
STAR形式で経験を整理しておきましょう。
- Situation:どのような状況・課題だったか
- Task:あなたの役割・責任は何だったか
- Action:具体的に何をしたか
- Result:どのような成果が出たか
年収交渉のポイント
オファー時の年収交渉は、以下を意識しましょう。
- 希望年収は先に伝えすぎない:まずは企業側の提示を待つ
- 市場相場を根拠にする:「同等スキルセットの市場相場は○○万円」と客観的データを示す
- 現年収だけを根拠にしない:スキルや期待役割で交渉する
- 最終決定前に比較材料を持つ:複数社から内定を得てから判断する
面接対策については、生成AIでエントリーシートが均質化する時代の転職活動:面接で差がつく準備チェックリストも参考になります。
さらなる年収アップやキャリアアップを目指すなら、ハイクラス向けの求人に特化した以下のサービスがおすすめです。
| 比較項目 | TechGo | レバテックダイレクト | ビズリーチ |
|---|---|---|---|
| 年収レンジ | 800万〜1,500万円ハイクラス特化 | 600万〜1,000万円IT専門スカウト | 700万〜2,000万円全業界・管理職含む |
| 技術スタック | モダン環境中心 | Web系に強い | 企業によりバラバラ |
| リモート率 | フルリモート前提多数 | 条件検索可能 | 原則出社も多い |
| おすすめ度 | 技術で稼ぐならここ | A受身で探すなら | Bマネジメント層向け |
| 公式サイト | 無料登録する | - | - |



まとめ
年収700万円以上のハイクラス転職を成功させるためのポイントを振り返りましょう。
- 市場理解:ハイクラス求人は非公開が多く、スカウト型サービスやハイクラス特化エージェントの活用が必須
- チャネル選び:ビズリーチ、Findy、strategy careerなど目的に合ったサービスを併用する
- スキル棚卸し:技術力だけでなく、リーダーシップ・ステークホルダー調整などソフトスキルも言語化する
- 選考対策:システム設計面接とSTAR形式の行動面接を対策し、年収交渉は市場相場を根拠に行う
年収700万円以上を目指すなら、通常の転職活動とは異なるアプローチが必要です。スキルのアップデート、チャネル選び、選考対策を戦略的に進めて、次のキャリアステップを実現してください。













