お疲れ様です!IT業界で働くアライグマです!
「シニアエンジニアになったけど、この先どうキャリアを伸ばせばいいか分からない…」「テックリードを目指したいけど、何をすればなれるのか見えない…」
こうした悩みを持つエンジニアは多いのではないでしょうか。技術力には自信があるのに、なぜかリーダーポジションへの道が開けない。その原因は、技術スキルとリーダーシップスキルのギャップにあります。
本記事では、シニアエンジニアからテックリードへステップアップするために必要なスキル・マインドセット・具体的なアクションを体系的に解説します。実際にテックリード昇格を果たしたケーススタディも交えながら、再現性のあるキャリア戦略をお伝えします。
テックリードに求められる役割とスキル
テックリードは、単に「技術力が高いエンジニア」ではありません。技術・チーム・ビジネスの3つの軸でチームを牽引する存在です。
技術力だけでは不十分な理由
多くのシニアエンジニアは、技術力では十分な実力を持っています。しかし、テックリードに昇格できないケースでは、以下のような課題が見られます。
- 技術的な意思決定力:複数の選択肢からチームにとって最適な技術を選べない
- コミュニケーション力:非エンジニアにも技術的な判断を説明できない
- メンタリング力:後輩エンジニアの成長を支援できない
- ビジネス理解:技術選定がビジネスに与える影響を説明できない
テックリードに必要な3つのスキルセット
テックリードには、以下の3つのスキルセットが求められます。
- 技術的リーダーシップ:アーキテクチャ設計、技術選定、コードレビューの品質担保
- チーム運営:1on1、メンタリング、チームビルディング
- ステークホルダー調整:PdMやビジネスサイドとの連携、技術的制約の説明
プレイングマネージャーがチームをまとめる1on1と権限委譲の実践ガイドでも解説したように、リーダーに求められるのは「自分がやる力」ではなく「チームにやらせる力」です。
IT女子 アラ美シニアエンジニアとテックリードの違い
シニアエンジニアとテックリードの一番の違いは、責任範囲です。シニアは自分のタスクに責任を持ちますが、テックリードはチーム全体の技術的成果に責任を持ちます。
責任範囲の変化
シニアエンジニアからテックリードに昇格すると、責任範囲が以下のように変化します。
- 個人タスク → チーム全体の成果物:自分の担当だけでなく、チームメンバーの成果にも責任を持つ
- 実装 → 設計判断:コードを書くことから、アーキテクチャを決めることへシフト
- 技術 → 技術+コミュニケーション:非エンジニアへの説明責任が増加
評価軸の変化
テックリードになると、評価される軸も変わります。
- シニア時代:個人の技術力、タスクの完遂度、コード品質
- テックリード:チームの生産性向上、技術的負債の管理、メンバー育成
35歳の壁を越えるエンジニアのキャリア戦略:マネジメントとスペシャリストの選択でも触れたように、テックリードはスペシャリストとマネージャーの「中間」に位置するポジションです。



テックリード昇格に向けた具体的なアクション
テックリードを目指すなら、日々の業務の中で意識的にリーダーシップスキルを磨く必要があります。
チームを動かす経験を積む
まずは、小さなプロジェクトや機能開発のリードを任せてもらいましょう。
- 技術選定のリード:新機能開発でライブラリやフレームワークの選定を主導する
- 設計レビューの主催:設計ドキュメントを書き、チームにレビューを依頼する
- コードレビューの強化:「なぜこの設計にしたか」を言語化し、メンバーに説明する
メンタリング経験を積む
後輩エンジニアの育成に関わることで、教える力を身につけられます。
- ペアプログラミング:後輩と一緒にコードを書き、思考プロセスを共有する
- コードレビューでの指導:ダメ出しだけでなく、改善の方向性を示す
- オンボーディング担当:新メンバーの立ち上げをサポートする
「年収600万円の壁」を突破するミドルエンジニアの生存戦略でも解説しましたが、「技術力一本槍」からの脱却が年収アップにも直結します。


上のグラフは、テックリードへの昇格とキャリア満足度の関係を示したものです。昇格に成功したエンジニアは、満足度が30ポイント以上高い傾向があります。



テックリード昇格事例(ケーススタディ)
状況(Before)
Bさん(32歳・バックエンドエンジニア)は、SaaS企業でシニアエンジニアとして4年間勤務していました。チームメンバーは6名で、年収は650万円。技術スタックはGo/GCP/Kubernetesで、技術力には自信がありましたが、リーダーポジションへの昇格が3年間見送られていました。
当時の課題は以下のとおりです。
- 現ポジション:シニアエンジニア(等級5)
- 年収:650万円
- チーム内での役割:実装担当、コードレビュー参加
- 昇格への障壁:技術選定への関与が限定的、メンタリング経験なし
- 目標:テックリード(等級6)昇格、年収750万円以上
Bさんは「技術力はあるのに、なぜ昇格できないのか」と悩んでいました。
行動(Action)
Bさんは以下の3つのアクションを半年間かけて実行しました。
- 技術選定レポートの作成:新規機能開発で、GoのHTTPライブラリ(echo vs fiber vs gin)の比較レポートを自主的に作成。パフォーマンスベンチマーク、メンテナンス性、学習コストを定量的に比較し、チームミーティングで発表。選定理由を言語化する習慣をつけた。
- メンタリング担当を志願:新卒エンジニア1名のメンターを自ら引き受け、週1回の1on1を6ヶ月間継続。技術的な疑問に答えるだけでなく、キャリア目標のすり合わせも行い、成長を伴走支援した。
- 設計ドキュメントの標準化:チーム内で設計ドキュメントのテンプレート(ADR: Architecture Decision Record)を作成。背景・決定事項・トレードオフを記録するフォーマットを導入し、レビュープロセスを整備。他メンバーの設計品質も向上させた。
これらのアクションを通じて、Bさんは「技術的な意思決定を主導できる」という評価を得ることができました。
結果(After)
Bさんは半年後の評価面談でテックリード(等級6)に昇格しました。
- 新ポジション:テックリード(等級6)
- 年収:750万円(+100万円)
- 担当範囲:チーム全体の技術的意思決定、新メンバーのオンボーディング
- 昇格までの期間:6ヶ月
「技術力はあるのに年収が低い」エンジニアが陥る罠と、評価される環境への転職ルートで解説したように、評価される環境で正しいアクションを取れば、昇格は十分に実現可能です。
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まとめ
本記事では、シニアエンジニアからテックリードへのキャリアアップ戦略を解説しました。
- テックリードには技術・チーム・ビジネスの3軸でのスキルが必要
- シニアとテックリードの違いは責任範囲の広さ
- 技術選定のリード、メンタリング、設計ドキュメント作成で実績を積む
- 正しいアクションを半年〜1年継続すれば、昇格は十分に狙える
- 昇格を機に年収100万円アップも実現可能
「技術力があるのに評価されない」と感じているエンジニアは、まず「チームを動かす経験」を意識的に積んでみてください。小さな成功体験を重ねることで、テックリードへの道が開けていきます。














