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先日、あるエンジニアから相談を受けました。「毎日2時間LeetCodeを解き続けて3ヶ月、それでも面接で落ちる。自分には転職は無理なのかもしれない」という内容でした。彼は実務では5年間バックエンドエンジニアとして成果を出し続けてきた実力者です。
この相談を受けたとき、私は「面接対策の方向性を変えるだけで結果が変わる可能性がある」とアドバイスしました。実際、彼はその後ポートフォリオレビュー型の企業に応募し、2ヶ月後に年収100万円アップで内定を獲得しています。
「コーディングテストで結果が出ない=エンジニアとしての実力がない」というわけではありません。本記事では、LeetCode型面接の現実を正しく理解し、自分の強みを活かせる代替ルートを見つけるための戦略を解説します。
LeetCode型面接の現実と疲弊の構造
コーディングテスト(特にLeetCode型のアルゴリズム問題)は、多くのIT企業で採用されている技術評価方式です。しかし、この方式には構造的な問題があります。
なぜ疲弊するのか:3つの要因
実務との乖離
LeetCodeで問われるのは、動的計画法やグラフ探索といったアルゴリズムの知識です。しかし、日常の開発業務でこれらを直接使う機会は限られています。実務で5年間成果を出してきたエンジニアでも、アルゴリズム問題では苦戦するのは珍しくありません。
対策に必要な時間の膨大さ
一般的に、LeetCode対策には200〜300問を解くのが目安とされています。1問あたり30分〜1時間かかることを考えると、準備だけで100〜300時間が必要です。フルタイムで働きながらこの時間を確保するのは、容易ではありません。
評価の再現性の低さ
アルゴリズム問題を解けるかどうかは、その日のコンディションや問題との相性にも左右されます。実務能力とは別の軸で評価されるため、「本番で力を発揮できなかった」という結果になりやすいのです。
LeetCode型面接が悪いわけではありません。しかし、この方式だけに依存した転職戦略は、多くのエンジニアにとって非効率です。転職エージェントの活用方法についてはITエンジニアが転職エージェントを使い分けて希望条件を実現する選択戦略で詳しく解説しています。
IT女子 アラ美技術評価方式の全体像と代替ルート
実は、コーディングテスト以外にも技術力を評価する方式は複数存在します。自分の強みを活かせる評価方式を選ぶことが、転職成功への近道です。


主要な技術評価方式5つ
コーディングテスト(LeetCode型)
アルゴリズム・データ構造の問題を制限時間内に解く方式です。FAANG系企業や外資系IT企業で多く採用されています。
システム設計面接
「Twitterのタイムライン機能を設計してください」のような課題に対して、アーキテクチャを設計・説明する方式です。シニアエンジニアの採用でよく使われます。
ポートフォリオレビュー
GitHubのリポジトリや過去のプロダクトを見せながら、設計判断や技術選定の背景を説明する方式です。個人開発やOSS活動の実績があるエンジニアに有利です。
ペアプログラミング
面接官と一緒にコードを書きながら、協働スキルや思考プロセスを評価する方式です。コミュニケーション能力も重視されます。
技術課題(テイクホーム)
自宅で数日かけて課題に取り組み、成果物を提出する方式です。時間制限のプレッシャーが苦手なエンジニアに向いています。
自分に合った評価方式を選ぶ基準
| あなたの強み | 相性の良い評価方式 |
|---|---|
| 実務経験が豊富 | システム設計、ポートフォリオ |
| 個人開発の実績がある | ポートフォリオ、技術課題 |
| チームでの開発経験が長い | ペアプログラミング |
| アルゴリズムの基礎がある | コーディングテスト |
技術力はあるのに評価されないと感じる方は『技術力はあるのに年収が低い』エンジニアが陥る罠と、評価される環境への転職ルートも参考にしてください。



コーディングテスト対策から転換して内定を得た事例(ケーススタディ)
ここでは、実際にコーディングテスト対策を見直して転職に成功したケースを紹介します。
状況(Before)
- プロフィール:30代前半、バックエンドエンジニア歴5年、主にRuby on Railsで開発
- 課題:3ヶ月間LeetCodeを毎日2時間解き続けたが、外資系2社の面接で不合格
- 精神状態:「自分には実力がない」と自信を失いかけていた
- 対策コスト:約200時間をLeetCode対策に投資済み
行動(Action)
- 戦略転換:LeetCode対策を一旦停止し、ポートフォリオ強化に方針変更
- 具体的なアクション:
- GitHubに公開していた個人プロジェクト(Rails製のタスク管理ツール)をリファクタリング
- READMEに設計判断の背景、技術選定理由、学んだことを詳細に記載
- テストカバレッジを85%まで引き上げ、CIパイプラインを構築
- 追加施策:転職エージェントに「ポートフォリオ評価を重視する企業」を希望条件として伝達
- 所要時間:2週間(約30時間)でポートフォリオを刷新
結果(After)
- 応募企業:ポートフォリオレビュー型の自社開発企業3社に応募
- 結果:2社から内定、うち1社は年収100万円アップのオファー
- 面接官からのフィードバック:「設計判断の言語化ができている点を評価した」
- 転職活動期間:戦略転換後2ヶ月で内定獲得
このケースから分かることは、「対策の方向性を変えるだけで結果が変わる」ということです。200時間のLeetCode対策よりも、30時間のポートフォリオ強化のほうが効果的だった事例です。スキルの棚卸しについては会社に依存しないエンジニアのポータブルスキル設計:転職・独立に備える技術棚卸しで詳しく解説しています。



代替ルートを活かした転職活動の進め方
ここでは、コーディングテスト以外のルートで転職を成功させるための具体的なステップを解説します。
ステップ1:自分の強みを棚卸しする
まずは、自分がどの評価方式と相性が良いかを把握します。
- 実務経験:何年間、どのような技術スタックで開発してきたか
- 成果物:公開できるプロダクトやOSS貢献があるか
- 設計経験:アーキテクチャ設計や技術選定の経験があるか
ステップ2:評価方式で企業を絞り込む
企業の採用ページやWantedly、転職エージェントを活用して、希望する評価方式を採用している企業を特定します。選考フローに「技術課題」「ポートフォリオ確認」の記載があるか、転職エージェントに評価方式の傾向を直接確認する、口コミサイトで過去の選考体験談を調べるといった方法が効果的です。
ステップ3:選んだ評価方式に集中して対策する
ポートフォリオ型を選んだ場合は、GitHubのリポジトリを整理(READMEの充実、不要なリポジトリの非公開化)し、設計判断を言語化した技術ブログを1〜2本書くことをおすすめします。面接で「なぜその技術を選んだか」を説明できるよう準備しましょう。
システム設計型を選んだ場合は、Designing Data-Intensive Applicationsなどの書籍で基礎を固め、有名サービスのアーキテクチャを調査し、自分なりに説明できるようにすることが重要です。ホワイトボードで図を描きながら説明する練習も効果的です。転職エージェントの戦略的な活用方法は転職エージェントを味方につける:エンジニアがスカウトと直接応募を使い分ける戦略的な転職活動ガイドを参照してください。
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まとめ
コーディングテスト対策で疲弊しているエンジニアが覚えておくべきポイントは3つです。
- LeetCode型面接だけが正解ではない:技術評価には複数の方式があり、自分の強みを活かせる方式を選ぶことが重要です。
- 実務経験は最大の武器になる:アルゴリズム問題が苦手でも、設計判断やチーム開発の経験は高く評価されます。
- 対策の方向転換で結果は変わる:200時間のLeetCode対策より、30時間のポートフォリオ強化のほうが効果的なケースもあります。
大切なのは、「この方式で評価されないから自分には実力がない」と思い込まないことです。評価方式との相性を見極め、自分の強みが伝わるルートを選びましょう。あなたの実務での経験は、必ずどこかで評価されます。














