お疲れ様です!IT業界で働くアライグマです!
「子どもが生まれてから、毎日の残業がつらくなってきた…」
こうした声を耳にすることが増えています。育児をしながらエンジニアとして働くことは、決して簡単ではありません。保育園の送り迎え、急な発熱への対応、そして限られた時間の中での業務遂行。多くのエンジニアがこうした課題に直面しています。
しかし、働き方の選択肢は以前よりも確実に広がっています。時短勤務、フレックスタイム、フルリモートといった制度を上手く活用することで、キャリアを犠牲にせずに育児と両立することは十分に可能です。
本記事では、育児をしながらエンジニアとしてキャリアを継続・発展させるための具体的な戦略を解説します。働き方の選択基準から、育児に理解のある企業の見極め方、転職活動のポイントまで、実践的な内容をお伝えします。
育児両立エンジニアが直面する課題と働き方の選択肢
育児をしながら働くエンジニアが直面する課題は多岐にわたります。まずはその現状を整理し、対応するための働き方の選択肢を見ていきましょう。
育児中エンジニアが直面する3つの課題
- 時間的制約: 保育園の開園時間(7:00〜19:00程度)に合わせた働き方が必要。残業前提の職場では対応が困難
- 突発的な対応: 子どもの発熱・体調不良による急な早退・欠勤。月に2〜3回発生することも珍しくない
- キャリアへの不安: 時短勤務を選ぶとプロジェクトの中心から外されるのでは、という懸念
働き方の選択肢と特徴
育児両立のために活用できる主な働き方を整理します。
- 時短勤務: 法律で3歳未満は義務化。6時間勤務が一般的。給与は時間比例で減少
- フレックスタイム: コアタイムを外せば出退勤時間を調整可能。朝の送り迎えに対応しやすい
- フルリモート: 通勤時間がゼロになり、柔軟な時間活用が可能。最も育児と相性が良い
- フレックス+リモートの組み合わせ: 最も柔軟性が高い。成果主義の企業で採用が多い
育児中の時間管理術については、現役エンジニアが転職活動と仕事を両立するための時間管理術と効率化戦略も参考になります。
IT女子 アラ美育児両立しやすい企業の見極め方
制度が整っていても、実際に活用しやすい「文化」があるかどうかは別問題です。面接や企業リサーチで確認すべきポイントを解説します。


制度ではなく「実態」を確認する
チェックすべきポイントは以下の3つです。
- 時短・リモート取得率: 制度があっても利用者が少なければ「使いにくい雰囲気」がある証拠
- 管理職の育児経験: マネージャー層に育児経験者がいると、理解が得やすい
- 評価制度の透明性: 勤務時間ではなく成果で評価される仕組みがあるか
面接で確認すべき質問リスト
- 「チームに時短勤務やリモートで働いている方はいますか?」
- 「お子さんの急な体調不良で早退する場合、どのように対応されていますか?」
- 「時短勤務でも評価や昇進に影響はありませんか?」
企業リサーチの詳細な方法については、エンジニアが「次の会社選び」で失敗しないための企業リサーチ・面接質問チェックリストも参照してください。



フレキシブルな働き方を実現する転職活動のポイント
育児両立を前提とした転職活動では、通常の転職とは異なる視点が必要です。エージェント活用から応募先の絞り込みまで、具体的な戦略を解説します。
転職エージェントの活用法
育児両立を軸にした転職では、以下の点をエージェントに明確に伝えましょう。
- 必須条件: フルリモート or フレックス(コアタイムなし or 短め)
- 許容範囲: 時短勤務の可否、出社頻度の上限
- 年収の優先度: 働き方を優先して年収ダウンを許容するか、同等以上を死守するか
募集要項だけでは分からない情報の取り方
- 口コミサイト: OpenWork、Vorkersで「ワークライフバランス」の評価を確認
- SNS検索: 「会社名 育休」「会社名 時短」で実態を調査
- カジュアル面談: 応募前に現場のエンジニアと話す機会を依頼する
転職エージェントの選び方については、転職エージェントを味方につける:エンジニアがスカウトと直接応募を使い分ける戦略的な転職活動ガイドも参考になります。



ケーススタディ:SES常駐からフルリモートへ転職し育児両立を実現
ここでは、実際に働き方を変えて育児両立を実現したエンジニアのケースを紹介します。
状況(Before)
- Bさん(34歳・Webエンジニア): 1歳の子どもを持つ共働き家庭
- 前職: SES企業で客先常駐。通勤1時間、定時18時だが残業月平30時間
- 課題: 保育園のお迎え(18:30)に間に合わず、毎日妻に負担が集中
- 年収: 480万円
- 転職活動時間: 平日の通勤中にスカウトメール確認、土曜午前に面接対応のみ
- 家族の状況: 妻から「このままでは限界」と言われ、転職を決意
行動(Action)
Bさんは以下の戦略を実行しました。
- 転職軸の明確化を実行: 「フルリモート or フレックス(コアタイム11-15時以内)」を必須条件に設定した。年収は現状維持~10%ダウンまで許容するよう年収希望を変更した
- エージェント3社に登録を実行: IT特化型エージェント2社+総合型1社を併用。「育児両立が転職の最優先事項」と初回面談で明確に伝えた。3社登録することで求人カバレッジを増やす設定にした
- 企業リサーチの徹底を実行: OpenWorkで「ワークライフバランス」スコア3.5以上の企業に絞り込み。口コミ検索キーワードを「時短」「育休」に変更し、実態を確認。応募先を企業理念・プロダクトで絞り込み12社に限定した
- 面接での確認を実行: 育児状況を正直に伝え、「急な早退への対応方法」を必ず質問。3社中1社は回答があいまいだったため辞退を設定
- オファー面談での最終確認を実行: 入社後の具体的な勤務体制を文書で確認し、フルリモートの運用ルールを明文化するよう依頼した
結果(After)
- 転職先: 自社開発のSaaS企業(従業員200名)
- 働き方: フルリモート+フレックス(コアタイム10-15時)
- 年収: 460万円(約4%ダウン)
- 通勤時間: 往復2時間 → 0時間(年間480時間の削減)
- お迎え: 毎日17:30に対応可能。妻との育児分担が均等化
- 満足度: 「年収は下がったが、家族との時間が増えて後悔はない」
ハマりポイント
転職活動中に直面した課題は、「リモートOK」の定義が企業によって異なることでした。「週1出社」「月1出社」「完全フルリモート」など様々なパターンがあり、詳細を確認しないと入社後にギャップが生じます。
解決策として、面接時に「リモートワークの運用実態」を具体的に質問し、曖昧な回答をする企業は候補から外すことで、ミスマッチを防ぎました。
キャリアチェンジの準備については、SESエンジニアが自社開発企業に転職するための実践ロードマップ:スキル・ポートフォリオ・面接対策も参考になります。



育児両立のための転職を成功させるステップガイド
ここでは、育児両立を軸にした転職を成功させるための具体的なステップを整理します。
ステップ1: 現状の課題を明文化する(所要時間: 1時間)
- 現在の働き方で何が問題か(通勤時間、残業、出社日数など)を書き出す
- 家族と話し合い、「理想の働き方」を具体的に定義する
- 年収の許容範囲を決める(現状維持 or 〜10%ダウン など)
ステップ2: 求人を絞り込む軸を決める(所要時間: 2時間)
- 必須条件(例: フルリモート or フレックス)と歓迎条件を分ける
- 業界・職種の幅を広げすぎず、専門性を活かせる範囲で探す
ステップ3: エージェント・求人サイトに登録(所要時間: 1時間)
- IT特化型エージェント2社 + 総合型1社の組み合わせがおすすめ
- 初回面談で育児状況と希望条件を正直に伝える
ステップ4: 企業リサーチと応募(所要時間: 週3〜5時間)
- OpenWork、Vorkersでワークライフバランスの評価をチェック
- SNSで「会社名 育休」「会社名 リモート」を検索
- 気になる企業にはカジュアル面談を依頼
ステップ5: 面接での確認と意思決定(所要時間: 1〜2ヶ月)
- 育児状況を伝え、働き方の実態を具体的に質問
- 曖昧な回答や否定的な反応があれば候補から外す
- オファー面談で入社後の働き方を再確認
ワークライフバランスを重視したキャリア設計については、会社に依存しないエンジニアのポータブルスキル設計:転職・独立に備える技術棚卸しも参考になります。



おすすめ転職サービス比較
育児両立を重視するエンジニアにおすすめの転職サービスを比較しました。リモートワーク求人が多いサービスを中心に紹介します。詳しい転職活動のコツについては、年収が下がっても転職を選んだエンジニアの判断基準:成長企業・リモートワーク・スキルアップを優先する戦略も参考になります。
自分のスキルを活かしてフリーランスとして独立したい、あるいは副業で収入を得たいと考えている方は、以下のエージェントを活用するのが近道です。
| 比較項目 | Midworks | レバテックフリーランス | PE-BANK |
|---|---|---|---|
| 保障・安心感 | 正社員並みの手厚さ給与保障・福利厚生あり | 一般的案件数は業界最多 | 共済制度あり確定申告サポート等 |
| 単価・マージン | 低マージン・公開 | 非公開 | 明朗会計(公開) |
| 案件獲得の手間 | リモート・週3など柔軟 | 高単価案件が豊富 | 地方案件に強い |
| おすすめ度 | 独立直後〜中級者 | Aガッツリ稼ぐなら | Bベテラン・地方 |
| 公式サイト | 案件を探す | - | - |



まとめ
育児と両立するエンジニアのキャリア設計について、本記事で紹介した内容を整理します。
- 働き方の選択肢は時短勤務・フレックス・フルリモートがあり、組み合わせで柔軟性が高まる
- 制度ではなく「実態」を確認することが重要。面接で具体的な質問をする
- 年収だけで判断しない。通勤時間の削減は換算すると大きな価値がある
- エージェントには育児状況を正直に伝え、理解のある企業を紹介してもらう
- 「リモートOK」の定義は企業によって異なるため、運用実態を必ず確認する
育児期間は一時的なものですが、その間のキャリア選択は長期的な影響を持ちます。「今の働き方がつらい」と感じているなら、まずは転職エージェントに登録して、どんな選択肢があるかを把握することから始めてみてください。














