5分で終わるはずのタスクが1日かかる理由

こんばんは!IT業界で働くアライグマです!

「このタスク、5分もあれば終わるでしょ」
そう思って手をつけたはずなのに、気づけば1時間…いや、1日が終わっている。

なぜ、簡単に終わるはずのタスクが予想以上に時間を奪うのか?
これは多くのエンジニアやビジネスパーソンが経験したことがある現象です。本記事では、その原因と対策について深掘りしていきます。

5分で終わるはずのタスクが1日かかる理由

「想定外の問題」が発生する

5分で終わるはずのタスクが長引く最大の理由は、想定外の問題が発生することです。

例えば、以下のようなケースが考えられます。

  • 依存するシステムがエラーを起こしていた
  • 必要な情報がどこにあるかわからない
  • 既存のコードを修正しようとしたら、他の部分と絡み合っていて簡単に変更できない
  • 環境構築に時間がかかる

特にエンジニアの場合、「ちょっとした修正」だと思って開いたコードが、思いのほか複雑だった というのはよくある話です。

例えば、「ボタンの色を変更するだけ」と思っていたら、デザインがハードコードされていて、CSSファイルのどこにもスタイルが適用されていなかった…結果的に、スタイルの適用方法を見直し、デザインシステムを再設計する羽目に。

このように、「触ってみるまでわからない問題」 が潜んでいるのが、タスクが長引く大きな原因のひとつです。

必要な情報を探すのに時間がかかる

タスクを実行するために必要な情報がすぐに見つからないと、それだけで時間を浪費します。

例えば、こんな場面を想像してください。

  • ドキュメントを読もうとしたら、古い情報しか載っていない
  • 仕様を確認しようとしたら、関係者に聞かないとわからない
  • 似たような過去の事例を探していたら、検索だけで30分経過

エンジニアの場合、「過去のバグ修正ログを参考にしよう」と思ってGitの履歴を漁ることがありますが、適切なコミットメッセージが書かれていないと、どこに問題があるのかわからず、ひたすらコードを追うはめになる こともあります。

このように、タスクを実行する以前の「準備作業」 に時間を取られることで、結果的に「5分で終わるはずだったのに…」となるのです。

気づけば「ついで作業」が発生している

「せっかくだから、これも直しておこう」
「ここまでやるなら、もうちょっと最適化しよう」

こんなふうに、「ついでに他のこともやろう」としてしまうのも、タスクが長引く原因です。

例えば、以下のような状況がよくあります。

  • 修正対象のコードを開いたら、他にも改善すべき部分が見つかった
  • 「この処理、もっと効率的に書けるのでは?」と最適化に走る
  • テストケースを見たら、「ここのカバレッジも上げたい」となってしまう

これは、エンジニアの性(さが) とも言える現象ですが、こうした「ついで作業」が膨らんでしまうと、本来のタスクがどんどん遅れていきます。

環境構築やセットアップに時間を取られる

「作業を始める前の準備」に予想以上の時間がかかることも、タスクが長引く要因です。

例えば、こんなケースがあります。

  • 開発環境が壊れていて、ビルドが通らない
  • 必要なライブラリのバージョンが合わず、動かない
  • VPNやリモート環境に接続しないと作業できないが、なぜか接続できない

特に、開発環境がローカルではなくクラウド環境上にある場合、サーバーのセットアップやアクセス権限の設定に時間がかかる こともよくあります。

結果として、「コードを1行変更するだけ」のはずだったのに、その前準備に何時間もかかってしまうことがあるのです。

人的要因による遅延

タスクを進める上で、他の人の確認や承認が必要になると、一気に時間がかかります

例えば、以下のようなケースが考えられます。

  • 仕様の確認のために、関係者に問い合わせるが、すぐに返事がこない
  • コードレビューの承認が必要だが、レビュー担当者が忙しくて対応できない
  • テスト環境を使うには別のチームの許可が必要

特にリモートワークが増えた現代では、即座に対面で質問できないため、ちょっとした確認でも数時間~1日単位の遅延が発生しやすい のが実情です。

タスクが長引くのを防ぐための対策

「5分で終わるはずだったのに1日かかった…」という事態を防ぐには、以下のような対策が有効です。

事前にタスクの詳細を確認する

作業に取り掛かる前に、「本当に5分で終わるのか?」を見極めましょう。コードや仕様を事前に確認し、潜在的な問題を洗い出しておく ことで、想定外のトラブルを減らせます。

必要な情報を整理する

ドキュメントや過去の変更履歴をあらかじめチェックし、「どこを見ればすぐに作業できるか?」 を明確にしておきましょう。

「ついで作業」を抑える

「ここも直したほうがいいかも」と思っても、一旦は 「今回のタスクの範囲外」 と割り切り、別のタスクとして記録するのも重要です。

環境トラブルを事前にチェックする

環境構築に時間を取られないよう、定期的に開発環境を確認し、動作チェックを怠らない ようにしましょう。

依存関係のある人に早めに確認を取る

作業開始前に、関係者に事前確認をしておくことで、「待ち時間」を最小限にできます

まとめ

「5分で終わるはずだったのに1日かかる」現象は、多くのエンジニアやビジネスパーソンが直面する問題です。

  • 想定外の問題が発生する
  • 必要な情報を探すのに時間がかかる
  • ついで作業が増える
  • 環境構築やセットアップに時間を取られる
  • 人的要因による遅延が発生する

これらの原因を理解し、適切な対策を講じることで、無駄な時間を減らし、効率的にタスクをこなせるようになります

次に「5分で終わる」と思ったときは、本当に5分で終わるか? を疑ってみることが大切です。