【エンジニアあるある】「コードレビューで指摘されたけど、納得いかない…」

2024年11月19日

こんばんは!IT業界で働くアライグマです!

エンジニアとして働いていると、日常的にコードレビューの場面に遭遇します。コードレビューは、コードの品質を向上させるだけでなく、バグの防止やチーム間のスキル共有の場として非常に重要です。ですが、時にはレビューで指摘された内容に納得がいかず、モヤモヤしてしまうこともありますよね。

「この指摘、本当に必要なの?」
「自分の書き方の方が明らかに良いのに…」
「何度も修正を求められて、気が滅入る…」

そんな気持ちになったことがある方も多いのではないでしょうか。この記事では、コードレビューで「納得いかない」と感じる理由や、そうした状況をどう乗り越えるか、そしてコードレビューを成長の場に変えるためのポイントについて深掘りしていきます。

コードレビューとは?

そもそもコードレビューとは何かを簡単に振り返ってみましょう。コードレビューは、開発チーム内で他のメンバーが書いたコードをチェックし、改善点や潜在的な問題を指摘するプロセスです。目的は以下のようなものです。

  • 品質の向上:コードが安全で効率的かを確認し、不具合やバグを未然に防ぐ。
  • 知識共有:他のエンジニアの書いたコードを読むことで、チーム全体のスキルを向上させる。
  • 一貫性の確保:プロジェクト全体でコーディングスタイルやルールを統一する。
  • 教育と学び:特に経験の浅いエンジニアにとって、コードレビューは学びの場となる。

このように、コードレビューはプロジェクトの成功に欠かせないプロセスです。しかし、それが時にフラストレーションの元になることも事実です。

「納得いかない」と感じる理由

コードレビューで指摘を受けた際に納得がいかない原因を考えてみましょう。

指摘が曖昧で具体性に欠ける

レビューで「この書き方はちょっと…」や「もっとシンプルにできない?」といった曖昧なコメントを受けた場合、何が問題でどう改善すべきかがわかりにくく、不満が生じることがあります。


  • 指摘:「ここ、冗長じゃない?」
    モヤモヤポイント:「何が冗長なのか具体的に説明してほしい…」

技術的な意見の対立

エンジニアはそれぞれの経験や好みに基づいて異なる「ベストプラクティス」を持っています。たとえば、設計パターンの選択やコードの書き方など、意見が割れる場面が多々あります。このような対立が、納得感を妨げることがあります。


  • Aさん:「この部分、forループよりもmapを使った方がいいんじゃない?」
    Bさん:「いや、ループ内で状態を管理するから、forの方が適切だと思う…」

プライドが邪魔をする

特に自信を持って書いたコードが指摘された場合、自分の能力が否定されたように感じてしまうことがあります。エンジニアリングは知識労働であり、自分のアウトプットに誇りを持っている分、プライドが傷つきやすいのです。

指摘の背景がビジネス寄り

技術的には最適だと思って書いたコードが、納期やビジネス上の理由で簡素化を求められることもあります。このような状況では、エンジニアとしてのこだわりと現実的な要求との間で葛藤が生まれがちです。


  • 「今期のデモのためだけに動けばいいから、ここは手を抜いていいよ」と言われる。

納得いかない気持ちを乗り越える方法

指摘の背景を丁寧に確認する

まずは、相手が何を意図してその指摘をしたのかを確認しましょう。「具体的にどこが問題で、どう改善すれば良いのか」を聞くことで、理解が深まります。


  • 質問:「具体的にどの部分が冗長だと感じましたか?改善案があれば教えてください。」

自分の意見を論理的に説明する

納得できない場合は、感情的にならずに自分の意見を根拠とともに説明しましょう。パフォーマンスやセキュリティ、可読性といった観点から、自分の実装の優位性を論理的に伝えることが重要です。


  • 「この実装を選んだ理由は、O(n)の計算量を維持するためです。もし他の選択肢があれば教えていただけると嬉しいです。」

感情的な壁を取り除く

コードレビューは個人の能力を否定する場ではないという事実を受け入れましょう。レビューはコードに対するものであり、あなた自身の人格に対するものではありません。

チームルールを尊重する

技術的な対立を防ぐために、チーム全体でコーディング規約やレビューの基準を明確にしておくことも大切です。一貫性のあるルールに基づいてレビューが行われれば、個々の好みが原因で対立することは減ります。

コードレビューを成長の場に変える

フィードバックを記録する

指摘された内容や改善点を記録し、次回以降に同じミスを繰り返さないようにしましょう。

他人のコードを見る習慣をつける

レビューの場で他人のコードを観察することも、成長につながります。異なる視点を取り入れることで、自分の視野を広げることができます。

3. 感謝の気持ちを伝える

レビューは時間のかかる作業です。その時間を割いてくれる相手に感謝の言葉を伝えることで、建設的な関係が築けます。

まとめ

コードレビューで「納得いかない」と感じることは、エンジニアとして自然なことです。しかし、その感情を建設的な方向に向けることで、コードレビューを成長の機会として活用できます。ポイントは以下の通りです:

  • 指摘の背景を確認し、具体的な理解を深める。
  • 自分の意見を根拠とともに論理的に伝える。
  • チーム全体のルールを尊重し、一貫性を保つ。
  • 感情を切り離し、学びの姿勢を持つ。

コードレビューは時にストレスの元になることもありますが、正しく活用することでエンジニアとしてのスキルを大きく伸ばすチャンスです。ぜひ、次のコードレビューを前向きに捉え、自分の成長につなげてください。