【エンジニアあるある】チケットに書いた内容、後で見返すと意味不明

こんばんは!IT業界で働くアライグマです!

エンジニアとして開発を進めるうえで、タスク管理ツールにチケットを登録するのは日常的な作業です。
Jira、Trello、Notion、Redmine、GitHub Issuesなど、さまざまなツールが使われていますが、どのツールを使っていても発生するのが 「自分で書いたチケットが後で意味不明になる問題」 です。

「このバグ修正する」って書いてあるけど、どのバグ?」
「APIの修正を行う」って、どこのAPI?」
「対応済み」って書いてあるけど、どうやって解決した?」

作業した当時は「これで十分わかる」と思っていても、時間が経つと「自分で書いたのに、何のことかわからない…」と悩むことになります。

なぜこのような事態が起こるのか、そして後で困らないためにはどうすればいいのか、詳しく解説していきます。

なぜチケットの内容が後で意味不明になるのか?

情報が不足している

チケットを作成するとき、「自分は分かっているから、細かく書かなくても大丈夫」と思いがちです。
しかし、時間が経つと、そのときの記憶は驚くほどあいまいになってしまうものです。

例えば、次のようなチケットを見てみましょう。

悪い例:

  • タイトル: 「ログイン画面の不具合修正」
  • 内容: 「エラーが発生するので修正」

これでは、何を修正したのかまったく分かりません
ログイン画面のどの部分のエラーなのか?
どういう条件で発生するのか?
修正の方向性は決まっているのか?

このようなチケットを書いてしまうと、後で見返しても意味が分からず、再調査が必要になるため、余計な時間を浪費することになります。

その場のノリで書いてしまう

作業中に思いついたことを勢いで書いてしまい、後で見ても意味がわからなくなることもあります。

例えば、

  • 「フロント側のやつ、直す」
  • 「API、うまくいってないので修正」
  • 「ここのバグ、やばい」

このようなチケットを作成すると、後から見返したときに何を指しているのかまったく分からなくなります
特に、「やばい」「おかしい」「うまくいってない」といった抽象的な表現は、当時の感情は伝わっても、具体的な問題点は伝わりません

状況が変わってしまう

開発の進行とともに、システムの仕様や実装方法が変わることはよくあります。
しかし、それに合わせてチケットの内容を更新していないと、後から見たときに「このチケット、今の仕様と違うぞ?」となってしまうのです。

例えば、最初に「ログイン時のバリデーションを修正」と書いたものの、後から仕様変更があり、バリデーションの方法自体が変わった場合、チケットの内容が現状とズレてしまうことがあります。

後で困らないためのチケットの書き方

タイトルは具体的に書く

チケットのタイトルは、内容がひと目で分かるように具体的に書きましょう

悪い例: 「バグ修正」
良い例: 「ログイン画面で特定の条件下でエラーメッセージが表示されないバグを修正」

具体的な情報を入れることで、後から見ても何のタスクなのかすぐに理解できるようになります

再現手順や詳細を明記する

特にバグ修正のチケットでは、どのような条件で問題が発生するのかを明確に記述することが重要です。

悪い例:
「ログイン画面でエラー発生」

良い例:
「ログイン画面で、パスワードを間違えて入力した際に、エラーメッセージが表示されないバグを修正。
【再現手順】

  1. ユーザー名「test_user」、パスワード「wrong_password」でログインを試行
  2. 通常は「パスワードが間違っています」と表示されるべきだが、メッセージが表示されない」

このように詳細な情報を記載することで、後から見ても「何が問題だったのか」が分かりやすくなります

作業内容や考えたことを記録する

タスクを進める中で考えたことや、試したことをチケットに残しておくと、後から作業を振り返りやすくなります。

どのファイルを修正したのか
どのような修正を行ったのか
なぜその修正を選んだのか

これらを記録しておくことで、同じ問題が発生したときに、過去のチケットを参考にできるようになります。

仕様変更があったらチケットも更新する

仕様が変更された場合は、チケットの内容も更新することが大切です。
変更前の情報のまま放置すると、チケットの内容と実際のシステムの状態がズレてしまい、後で混乱を招くことになります。

まとめ:未来の自分やチームのために、分かりやすいチケットを心がけよう

チケットの内容が後で意味不明になる原因は、情報の不足・曖昧な表現・状況の変化への対応不足などが挙げられます。

後で困らないチケットを作成するためのポイント
タイトルは具体的に書く
再現手順や詳細を明記する
作業内容や考えたことを記録する
仕様変更があったらチケットも更新する

チケットは未来の自分やチームメンバーのためのメモです。
適当に書くと、後で自分やチームが苦労することになります。

「これを読めば、誰でも作業が進められる」 と思えるようなチケットを作成することを意識しましょう!