【エンジニアの苦悩】チケットの優先度付け、いつも悩む

2025年2月28日

こんばんは！IT業界で働くアライグマです！

ソフトウェア開発では、日々多くのタスクが発生します。新機能の開発、バグ修正、技術的負債の解消、ドキュメント作成など、エンジニアが対応すべきチケットは尽きません。しかし、それらの優先度をどう決めるかは、エンジニアにとって悩ましい問題の一つです。

「緊急のバグ対応を優先すべきか？」「長期的に見れば技術的負債の解消が重要では？」「ビジネス側の要望と開発チームの方針が噛み合わない…」と、日々葛藤しながら優先度を決めることになります。

本記事では、チケットの優先度付けが難しい理由や、エンジニアが陥りがちな落とし穴、そして適切な判断をするための方法について解説します。

Contents

チケットの優先度付けが難しい理由

エンジニアが扱うチケットには、大きく分けて以下の種類があります。

これらのタスクはどれも必要ですが、「何を優先すべきか？」という判断基準が統一されていないことが、優先度付けの難しさにつながっています。

エンジニアだけでなく、プロダクトマネージャー、営業、カスタマーサポートなど、さまざまな関係者がそれぞれ異なる優先度を持っているのも難しいポイントです。

どの意見も正当な理由があるため、どれかを優先すると他のチームから不満が出る可能性があります。

「目の前の問題を解決するか、それとも将来のリスクを減らすか？」という短期 vs. 長期の戦いも、エンジニアの悩みの種です。

例えば、すぐに対応しないとユーザーが困るバグ修正を優先すると、将来的なパフォーマンス改善のためのコードリファクタリングが後回しになります。逆に、技術的負債の解消に時間をかけすぎると、短期間でのビジネス成果が出せません。

「とりあえず目の前のバグを修正しよう」という考えに陥りがちですが、短期的なバグ修正ばかりに時間を取られると、技術的負債が積み上がり、結果的に開発スピードが落ちることになります。

バグ修正や顧客対応のように、目に見える影響があるタスクにばかり気を取られ、リファクタリングやテスト環境の整備など、長期的に必要なタスクを後回しにしてしまうこともよくあります。

「この機能は面白そうだからやりたい」「このコードはきれいにしたい」など、個人の好みで優先度を決めてしまうのも危険です。開発者としてのこだわりも重要ですが、ビジネスとしての視点も持つ必要があります。

タスクの優先度を判断するために、「影響度 × 緊急度」のマトリクスを活用すると効果的です。

	緊急（すぐ対応が必要）	非緊急（後回しでもOK）
影響大	最優先で対応（例：重大なバグ）	計画的に実施（例：アーキテクチャ改善）
影響小	空き時間に対応（例：軽微なバグ修正）	必要なら実施（例：UIの微調整）

このように整理すると、本当に優先すべきタスクが見えてきます。

エンジニアだけでなく、関係者と定期的に優先度を調整することも重要です。

これにより、チーム全体の共通認識を持つことができます。

エンジニアにとって、チケットの優先度付けは永遠の課題です。しかし、適切な判断基準を持ち、関係者と協力しながら調整することで、よりスムーズに開発を進めることができます。

「すぐに対応すべきもの」「長期的に価値を生むもの」「後回しにしても問題ないもの」を見極め、バランスの取れた優先度付けを心がけましょう。

優先度の決定に悩んだときは、影響度と緊急度を基準に整理し、チームで議論することが大切です。エンジニアとして成長しながら、効率的な開発フローを築いていきましょう！