
エンジニアが教える、タスク管理・チケット管理のコツ
こんばんは!IT業界で働くアライグマです!
エンジニアとして仕事をしていると、複数のプロジェクトやタスクを同時に進行することがよくあります。そのため、タスク管理やチケット管理が適切にできるかどうかが、仕事の効率や成果に直結するといっても過言ではありません。しかし、「タスク管理ツールを導入したのにうまく活用できない」「チケット管理が形骸化してしまい、結局スプレッドシートに頼っている」といった悩みを抱えているエンジニアも多いのではないでしょうか。
本記事では、エンジニアの視点からタスク管理・チケット管理のコツを解説し、実践しやすい方法や注意点を紹介します。チーム開発においても、個人開発においても役立つ内容なので、ぜひ参考にしてください。
タスク管理の基本原則
タスク管理を効率化するためには、基本的な原則を理解し、適切に運用することが重要です。
タスクは細かく分解する
「大きなタスクは分割する」 これはタスク管理の基本中の基本です。
- 悪い例: 「アプリの認証機能を作る」
- 良い例:
- 「ユーザー登録画面のUIを作成」
- 「バックエンドで登録処理を実装」
- 「パスワードリセット機能を追加」
タスクが大きすぎると、進捗が見えにくくなり、結果的にモチベーションが下がってしまいます。「1タスク=1時間〜数時間で終わる」程度の粒度にするのが理想です。
優先順位を明確にする
タスクを進める際は、優先順位を明確にすることが重要です。特にエンジニアの場合、バグ対応や仕様変更などで計画が崩れることが多いため、優先度の管理がカギになります。
一般的な優先順位の決め方として、以下のような基準があります。
- 緊急度 × 重要度マトリクス(Eisenhower Matrix)
- 緊急かつ重要 → すぐ対応
- 緊急でないが重要 → 計画的に対応
- 緊急だが重要でない → 必要なら他の人に任せる
- 緊急でも重要でもない → できるだけ削減
- MoSCoW法(Must / Should / Could / Won’t)
- Must(必須) → 絶対にやるべき
- Should(できればやる) → 優先度は高いが、必須ではない
- Could(やれたらやる) → 余裕があれば
- Won’t(やらない) → 今回は対象外
優先順位を可視化することで、チームメンバーとの認識のズレを防ぎ、無駄なタスクを削減できます。
WIP(Work In Progress)を制限する
「同時並行で進めたほうが効率的」と思いがちですが、一度に抱えるタスクが多すぎると、かえって進捗が遅くなります。
例えば、5つのタスクを同時に進めていると、それぞれの進捗が少しずつしか進まず、完了するまでの時間が長くなってしまいます。そこで「WIP(Work In Progress)制限」を導入し、同時に進めるタスクの数を3つ以内に抑えると効果的です。
これにより、タスクの切り替えコストが減り、結果的に全体の生産性が向上します。
チケット管理のコツ
タスク管理と密接に関係するのがチケット管理です。特にチーム開発では、適切なチケット管理がプロジェクトの成否を左右することもあります。
適切なチケットの粒度を保つ
タスク管理と同様、チケットも適切な粒度に分割することが重要です。
- 細かすぎると… 管理が煩雑になり、作業が進まない
- 大きすぎると… 進捗が見えず、完了までの時間が読めない
例えば、1つのチケットで「フロントエンドの改修」と「バックエンドのAPI開発」が混在していると、担当者の負担が大きくなり、作業が滞りやすくなります。
チケットの記述は具体的に
チケットには「何をするのか」だけでなく、「なぜ必要なのか」「完了条件は何か」を明記することが重要です。
- 悪い例: 「バグ修正」
- 良い例:
- タイトル: 「ログイン画面でエラーメッセージが表示されない不具合を修正」
- 内容: 「ログイン失敗時に適切なエラーメッセージが表示されない。バックエンドのレスポンスを正しく処理するよう修正する。」
- 完了条件: 「エラーメッセージが正しく表示されることを確認」
明確なチケットを作成することで、タスクの抜け漏れを防ぎ、スムーズな開発が可能になります。
ステータス管理を徹底する
チケットのステータス管理が適当になっていると、どのタスクが進行中なのか、完了したのかが分かりにくくなります。一般的なステータスとしては、以下のようなものがあります。
- To Do(未着手)
- In Progress(作業中)
- Review(レビュー待ち)
- Done(完了)
これを明確にすることで、誰がどの作業をしているのかが一目でわかり、チームの連携がスムーズになります。
まとめ
タスク管理やチケット管理は、エンジニアとしての生産性を大きく左右します。
- タスクは細かく分け、優先順位をつける
- 同時進行のタスク数を制限し、集中力を高める
- チケットは具体的に書き、ステータス管理を徹底する
これらのポイントを押さえることで、無駄な作業を減らし、より効率的に開発を進めることが可能です。ぜひ、日々の業務に取り入れてみてください。