
会議が増えるとコーディング時間が減るジレンマ
こんばんは!IT業界で働くアライグマです!
エンジニアにとって、コーディングできる時間は何よりも貴重です。
新機能の実装、バグ修正、リファクタリングなど、コードを書くことで価値を生み出す職業だからこそ、開発時間の確保が何よりも重要になります。
しかし、プロジェクトが進むにつれ、「会議」という名の時間泥棒がエンジニアを襲います。
- 進捗報告会
- 仕様確認ミーティング
- 緊急の問題対応会議
- 方向性を決めるブレスト
会議が増えるほど、コーディングに使える時間が減少し、気づけば「今日、一行もコードを書いていない…」という日も珍しくなくなります。
本記事では、エンジニアが会議とコーディングのバランスに苦しむ理由と、その対策について考えてみます。
会議が増えるとコーディング時間が減る理由
集中できる時間が分断される
コーディングは、深い集中状態(ディープワーク)が求められる作業です。
ちょっとしたバグ修正ならともかく、新しい機能を実装するには、まとまった時間が必要になります。
しかし、会議が増えると、開発時間が細切れになり、集中する前に次の会議がやってくるという状況に陥ります。
たとえば、次のようなスケジュールを見てみましょう。
時間帯 | 予定 |
---|---|
10:00 – 10:30 | 進捗報告会 |
11:00 – 11:30 | 仕様確認ミーティング |
13:00 – 14:00 | プロジェクト戦略会議 |
15:00 – 15:30 | チームミーティング |
16:30 – 17:00 | 緊急対応会議 |
このスケジュールでは、30分~1時間程度の隙間時間はありますが、コーディングに没頭できるまとまった時間はほとんどありません。
「会議が終わって、さて集中しよう」と思った矢先に次の会議が始まり、開発に取りかかる前に思考が分断されてしまうのです。
事前準備とフォローアップでさらに時間を取られる
会議は、単に参加するだけでなく、準備とフォローアップにも時間がかかります。
- 議題の確認
- 必要な資料の作成
- 会議後のメモ整理
- 追加の調査やタスクの対応
たとえば、1時間の会議があったとしても、実際には準備やフォローアップを含めると1.5時間~2時間の作業時間を奪われることになります。
「話し合ったから解決した」と錯覚する
会議の目的は「問題解決」や「意思決定」ですが、実際には話し合っただけで解決した気になってしまうことがあります。
- 「この課題について議論できてよかったですね」
- 「解決策の方向性が見えましたね」
- 「では、次回もう少し具体的に考えましょう」
このような会話が続くと、何も進んでいないのに、仕事をした気分になってしまうのです。
しかし、エンジニアにとって本当に重要なのは、コードを書いてシステムを動かすこと。会議ばかり増えて、開発が遅れるのは本末転倒です。
コーディング時間を確保するための対策
会議の必要性を見極める
まず、本当に必要な会議かどうかを見極めることが重要です。
次のような基準で会議の必要性を判断しましょう。
- 目的が明確でない会議は参加しない
- メールやチャットで済む内容なら会議を開かない
- 参加するメンバーを最小限にする
特に、「とりあえず情報共有のために集まる」会議は、文章で済むなら不要です。
まとめて会議を実施し、開発時間をブロックする
会議が分散していると、コーディングに集中できる時間が減ってしまいます。
そのため、会議は1日のうち特定の時間帯にまとめて実施し、開発時間を確保するのが効果的です。
たとえば、次のようなルールを導入すると、会議と開発のメリハリがつきます。
- 午前中は開発に集中し、会議は午後にまとめる
- 会議のない「ノーミーティングデー」を設定する
- 会議が多い日は割り切って「開発をしない日」と決める
会議の時間を短縮する
会議が必要な場合でも、時間を短縮する工夫が必要です。
- 事前にアジェンダを共有し、議論の範囲を明確にする
- 30分以内の短時間で終わるように意識する
- 結論を出すことを目的にし、次回の会議を増やさない
特に「定例会議」は、惰性で続いているものが多いので、必要性を再評価しましょう。
非同期コミュニケーションを活用する
リアルタイムの会議に頼らず、非同期でのコミュニケーションを活用するのも有効です。
- SlackやNotionでのドキュメント共有
- コードレビューのコメントを充実させる
- タスク管理ツールで進捗を明確にする
これにより、会議なしでもスムーズに情報共有できる環境を整えられます。
まとめ
エンジニアにとって、コーディング時間を確保することは最優先事項です。
しかし、プロジェクトが進むにつれ、会議が増え、気づけばコードを書く時間が削られていくというジレンマに陥ります。
そこで、次の対策を実践することで、開発時間を守ることができます。
- 本当に必要な会議かを見極める
- 会議をまとめて実施し、開発時間を確保する
- 会議の時間を短縮し、結論を明確にする
- 非同期コミュニケーションを活用し、リアルタイム会議を減らす
最終的に、エンジニアの価値は「コードを書くこと」で生まれるという原則を忘れず、開発に集中できる環境を整えていきたいですね。