
会議中にバグを発見してしまうエンジニアの悲劇
こんばんは!IT業界で働くアライグマです!
開発会議の最中、何気なく画面を見ていたエンジニアがふと気づきます。「あれ? これ、バグじゃないか?」。その瞬間から、彼の頭の中は会議の議題とは無関係なデバッグモードに突入します。周囲はプロジェクトの進捗や次のフェーズについて話しているものの、エンジニアの意識は完全に別の場所へ――そう、コードの闇に引きずり込まれてしまうのです。
会議中にバグを発見してしまう「悲劇」は、多くのエンジニアが経験しているはずです。突然のバグ発見により、会議への集中が途切れ、頭の中で「今、これを報告すべきか?」という葛藤が生まれます。さらに、バグの影響範囲を考え始めると、議論には参加しつつも、心の中では「このバグ、どうやって修正すればいいのか?」という思考が渦巻いてしまいます。
本記事では、なぜこのようなことが起こるのか、バグ発見による心理的影響、実際の会議進行への影響、そしてこの状況をどのように乗り越えるべきかについて詳しく考察していきます。
なぜ会議中にバグを発見してしまうのか?
「なんとなくコードを眺めている時間」が生まれる
エンジニアの開発会議では、必ずしも全員が常に発言しているわけではありません。特に、プロジェクトの進捗報告や今後のタスク調整といった議題では、一部のメンバーが主に発言し、他のメンバーは聞き役に回る場面も多いでしょう。そのようなとき、エンジニアは無意識のうちに会議資料を見たり、ソースコードを確認したりすることがあります。
「次に話すことを考えながらコードを見ていたら、バグを発見してしまった」というのは、エンジニアあるあるの一つではないでしょうか。
特に、会議中にデモ画面を共有している場合は要注意です。動作確認のために画面を見ていたら、「あれ? なんか動作がおかしくない?」と違和感を覚え、それを深掘りしていくうちにバグを発見してしまうことがあります。
エンジニア脳は「違和感」を見逃さない
エンジニアは普段から、コードを見ながら「どこかにバグが潜んでいないか?」と考える習慣を持っています。そのため、会議中であっても無意識のうちにバグを探してしまい、細かな異変に気づいてしまうのです。
例えば、プロジェクトの進捗を報告している最中に、「この機能、ちゃんと動いていたっけ?」と疑問に思い、軽くチェックしたら案の定バグを発見――。会議の流れに集中しようとしても、脳内はすでに「このバグの影響範囲は?」「このままリリースしたら問題にならないか?」と、別の問題へと思考がシフトしてしまいます。
「動くはず」のコードが実際には動いていないことに気づく
「昨日テストしたし大丈夫だろう」と思っていた機能が、いざ会議のデモで動かしてみるとエラーを吐く。または、画面レイアウトが崩れていることに気づく。こうした場面に遭遇すると、エンジニアは焦りを感じ、会議どころではなくなってしまいます。
一度気になってしまうと、もう止まりません。会議の内容よりも、「このバグの原因は何か?」という思考に引きずり込まれ、気づけばSlackに「ちょっと試してみます」と書き込み、会議そっちのけで調査を始めてしまうのです。
バグを発見してしまったときの心理状態
バグを発見したエンジニアは、次のような心理状態の変化を経験します。
- 発見フェーズ(「あれ? これ、おかしくない?」)
- 疑念フェーズ(「いや、でもたぶん大丈夫……だよな?」)
- 確認フェーズ(「ちょっとソース見てみるか」)
- 確信フェーズ(「……やっぱりバグじゃん!!」)
- 焦燥フェーズ(「どうしよう、これ今言うべきか?」)
- 決断フェーズ(「とりあえず今は黙っておこう」or「すみません、バグ見つけました」)
この一連の流れが、たった数分の間に脳内で繰り広げられます。特に、会議がプロジェクトの進捗報告や次の計画について話し合う場である場合、「今このバグの話をすべきか?」と迷うことになるでしょう。
バグを発見してしまったときの対処法
すぐに報告するか、後で対処するかを判断する
バグの重大さによって、すぐ報告するべきかどうかが変わります。
- 致命的なバグ(データ破壊、サービス停止レベル) → 即座に報告
- 軽微なバグ(UIのズレ、細かい挙動のミス) → 会議後に報告
「これは今すぐ対応しないとマズイ!」というレベルなら会議を止めてでも報告するべきですが、ちょっとした不具合なら後でチケットを作成し、適切なタイミングで対応するのがベストです。
焦らず冷静に対処する
バグを見つけると動揺してしまいがちですが、まずは落ち着いて状況を整理しましょう。
- 本当にバグなのか?(仕様通りの動作ではないか確認)
- すぐに修正が必要か?(影響範囲を考える)
- 今報告するべきか?(会議の流れを考慮)
メモしておいて、後で対応する
もし会議中に「今はこの話をすべきではない」と判断した場合、メモを取っておき、後でしっかり対応するのが賢明です。
まとめ
会議中にバグを発見してしまうのは、多くのエンジニアが経験する「悲劇」です。しかし、冷静に対処すれば、会議を妨げずに適切な対応をすることができます。
次回、会議中にバグを発見してしまったら、焦らずに落ち着いて対応することを心がけましょう。