
【エンジニアあるある】バグ修正のつもりが新機能を実装してしまう
こんばんは!IT業界で働くアライグマです!
エンジニアとして開発をしていると、「ちょっとしたバグ修正」のはずが、気づけば新機能を実装してしまっていたという経験はないでしょうか?最初は「ここを直せばOK」と思っていたのに、コードを触るうちに「ついでにこれも直そう」「この機能も追加すればもっと便利になる」と思い始め、結果として当初のバグ修正とは別の大きな作業になってしまうのです。
本記事では、なぜバグ修正が新機能の実装に発展してしまうのか、その理由と対策について詳しく解説します。
バグ修正が新機能につながる原因
バグ修正が新機能開発へと発展してしまうのには、いくつかの典型的な理由があります。
修正の過程で「もっと良くできる」と思ってしまう
エンジニアは基本的により良いコードを書きたいという思いを持っています。
例えば、古いコードを修正していると、「せっかくだからリファクタリングしよう」と思い立つことがあります。
- if文が増えすぎている → もう少しシンプルに書き直したい
- コードがスパゲッティ化している → クラス設計を見直したい
- 使いづらいUI → ついでに改善したい
こうした思考が重なると、「バグ修正のついで」のはずが、新機能の追加に発展してしまうのです。
仕様の曖昧さから「ついでに機能追加」が発生
仕様が曖昧な場合、バグ修正の過程で「この動作って本当にこれでいいの?」と疑問が生じることがあります。
例えば、ログイン画面のバグを修正しているときに、
- 「ログイン時にパスワードの強度チェックを追加したほうがいいのでは?」
- 「エラーメッセージの文言も改善したほうが分かりやすいのでは?」
といったアイデアが浮かび、ついでに実装を進めてしまうことがあります。
コードを変更することで影響範囲が広がる
バグ修正の際、影響範囲を考えずにコードを変更すると、別の機能にも影響が出てしまい、修正のついでに追加実装が必要になることがあります。
例えば、
- フォームのバグを修正 → バリデーションを改善 → ついでに新しい入力フィールドを追加
- APIのレスポンスを修正 → 既存のフロントエンドの処理と合わない → 新しい処理を追加
こうして修正のスコープがどんどん広がり、「バグ修正だったはずなのに、気づけば大幅な改修になっていた」という事態になりがちです。
「ついでに直したほうが効率的」と考えてしまう
エンジニアは「この機会にやってしまったほうが後で楽になる」と考えることが多いです。
例えば、
- 「今このバグを直すなら、将来的に発生しそうな問題もまとめて対処したほうがいいのでは?」
- 「せっかくコードを変更するなら、この関数も汎用的にしてしまおう」
こうした思考が積み重なると、バグ修正が新機能の実装につながり、予定よりも作業が増えてしまいます。
バグ修正をシンプルに済ませるための対策
バグ修正のスコープを明確にする
「今回の修正はここまで」と事前に決めておくことが重要です。
修正の範囲を決める際には、以下のようにルールを設けると良いでしょう。
- 今回のバグ修正の目的を明確にする(例:「ボタンがクリックできない問題を修正する」)
- 影響範囲を最小限にとどめる(不要な改修を加えない)
- 新しい機能の追加は、別のタスクとして切り出す
仕様の確認を徹底する
曖昧な仕様のまま修正を進めると、「ついでにこれも……」となりがちです。
- 修正対象の仕様を事前に確認する(「この挙動は本来の仕様通りか?」)
- 必要ならプロダクトマネージャーやチームに確認する
これにより、バグ修正の範囲を明確にし、新機能の追加を防ぐことができます。
「ついで修正」を防ぐためにタスクを分割する
バグ修正の過程で「この機能も直したほうがいい」と思った場合、別のタスクとして管理するのが理想です。
例えば、
- 「ログイン画面のエラーメッセージを修正する」
- 「バリデーションの強化は別のチケットで対応する」
といった形で、修正と追加機能を明確に分けることで、余計な作業を防ぐことができます。
コードのリファクタリングは別のタイミングで
「せっかくだからリファクタリングしよう」と思うのはエンジニアの性ですが、バグ修正の際に大規模なリファクタリングを始めると、作業が膨らんでしまいます。
- リファクタリングは別のタスクとして扱う
- バグ修正では「最小限の修正」にとどめる
こうすることで、修正がスムーズに進み、余計な時間をかけずに済むようになります。
まとめ:バグ修正のつもりが新機能を実装しないために
エンジニアは、「バグを直すついでに、もっと良いものにしたい」と思いがちです。
しかし、それが原因で修正のスコープが広がり、結果的に開発工数が増えてしまうことも少なくありません。
バグ修正をシンプルに済ませるために、以下のポイントを意識しましょう。
- 修正のスコープを明確にする(不要な追加修正をしない)
- 仕様を事前に確認する(曖昧な部分はチームと相談)
- 新しい機能の追加は別タスクとして管理する
- リファクタリングは別のタイミングで行う
これらを実践することで、「バグ修正のはずが、気づけば新機能を実装していた」という事態を防ぐことができます。
エンジニアとして、バグ修正の際にはスコープをしっかり管理し、効率的に作業を進めましょう!