
【あるある】フルスタックエンジニアの口癖、「それ、俺やっときます」
こんばんは!IT業界で働くアライグマです!
フルスタックエンジニアとして働いていると、バックエンドもフロントエンドも、さらにはインフラまで幅広く担当することが求められます。そのため、チーム内で何か技術的な課題が発生したとき、つい口にしてしまうのが「それ、俺やっときます」という一言です。
一見、頼もしく聞こえるこの言葉ですが、果たして本当に良いことなのでしょうか?この記事では、フルスタックエンジニアが抱えがちな問題と、適切な対応について考えてみます。
フルスタックエンジニアが「それ、俺やっときます」と言ってしまう理由
責任感が強い
フルスタックエンジニアは、技術全般に精通しているため、「このタスクなら自分がやった方が早い」と考えがちです。特に小規模なチームでは、自分が動かないとプロジェクトが進まないことも多いため、つい手を挙げてしまいます。
何でもできる自信がある
バックエンド、フロントエンド、インフラと幅広く対応できるスキルを持っていると、「これぐらいなら対応できる」と気軽に引き受けがちです。新しい技術にも興味があり、学ぶことを楽しんでいるエンジニアほどこの傾向が強くなります。
チームの負担を減らしたい
チームメンバーが忙しそうにしているのを見て、「自分がやった方がチームの負担が減る」と考えることもあります。特に、まだ経験が浅いメンバーが困っていると、自然と手を差し伸べたくなるものです。
「それ、俺やっときます」が引き起こす問題
タスクが集中しすぎる
あれもこれもと引き受けてしまうと、結果的に自分のタスクが増えすぎてキャパオーバーになります。最初は余裕があると思っていても、どんどん新しい課題が出てくるため、気がつけば締切に追われることに。
チームメンバーが成長しにくい
フルスタックエンジニアが何でもやってしまうと、他のメンバーが学ぶ機会を失います。特に、新人エンジニアが成長する機会を奪ってしまうことになりかねません。チーム全体のスキルアップを考えると、適切なタスク配分が重要です。
プロジェクトの属人化が進む
「あの機能、○○さんじゃないと分からない」という状況になってしまうと、チームの生産性が下がります。自分がいないと回らないプロジェクトは、長期的に見てリスクが大きいため、チーム全体で知識を共有する工夫が必要です。
どうすれば適切なタスク管理ができるか?
タスクを適切に割り振る
「それ、俺やっときます」と言う前に、チーム全体のリソースを考えてタスクを割り振ることが大切です。例えば、以下のような方法を取り入れると、負担を分散できます。
- チケット管理ツールを活用する(Jira, Trello, GitHub Projects など)
- タスクの優先度を明確にする(P1, P2, P3 などのラベルを付ける)
- 誰が担当するべきか考える(適切なスキルセットを持つ人に任せる)
チームメンバーの成長を促す
タスクを他のメンバーに任せることで、チーム全体のスキルアップを促進できます。例えば、以下のような取り組みが効果的です。
- ペアプログラミングを活用する(経験者が未経験者をサポート)
- コードレビューを積極的に行う(適切なフィードバックを与える)
- ナレッジ共有の場を作る(勉強会やドキュメントの整備)
「やるべきこと」と「やらなくてもいいこと」を整理する
フルスタックエンジニアは多方面にわたるスキルを持っているため、「本当に自分がやるべきタスクなのか?」を見極めることが重要です。以下のように整理すると、より効率的に動けます。
- 自分がやるべきタスク: アーキテクチャ設計、難易度の高い実装、技術的意思決定
- 他のメンバーに任せられるタスク: バグ修正、ドキュメント作成、単純な機能追加
- 自動化できるタスク: CI/CDの構築、コードフォーマットの統一
まとめ
フルスタックエンジニアは、何でもこなせるがゆえに、つい「それ、俺やっときます」と言ってしまいがちです。しかし、タスクの集中、チームの成長機会の損失、プロジェクトの属人化といったリスクを考えると、適切なタスク管理が必要です。
チームの成長を考えたタスク分配と、知識の共有を意識することが、フルスタックエンジニアとしての真のスキルアップにつながります。「自分がやるべきこと」と「チームに任せるべきこと」をしっかりと見極め、効率的に働くことを心がけましょう。