ベテランエンジニアが感じる『エラーをちゃんと読まない若手問題』
こんばんは！IT業界で働くアライグマです！
エンジニアの世界では、エラーメッセージは問題を解決するための重要なヒントです。しかし、若手エンジニアの中には、エラーメッセージを十分に読まずに慌ててしまう人が多いのも事実です。ベテランエンジニアから見れば、「まずエラーを読もうよ…」と言いたくなることも少なくありません。
本記事では、若手エンジニアがエラーメッセージを軽視してしまう理由や、その対策について深掘りしていきます。エラーをしっかり読み、理解することができれば、問題解決のスピードが向上し、エンジニアとしての成長にもつながります。
若手エンジニアがエラーメッセージを読まない理由
エラーメッセージが長すぎて怖い
エラーが発生すると、時には数十行にも及ぶメッセージが表示されます。プログラミングに慣れていないと、その情報量に圧倒されてしまい、「とにかくコードを直さなきゃ」と焦ってしまうことが多いです。実際には、エラーメッセージの中には重要な部分と補足情報が含まれており、すべてを読む必要はありません。しかし、経験が少ないとその取捨選択ができず、混乱してしまうのです。
英語が苦手で理解しにくい
多くのエラーメッセージは英語で書かれています。英語に苦手意識があると、読むこと自体を避けてしまうこともあります。「よく分からないから、試行錯誤して直してみよう」という姿勢になりがちです。しかし、エラーメッセージに使われる英語はパターン化されていることが多く、頻出単語を覚えておくだけで、ある程度の内容は理解できるようになります。
Google検索に頼りすぎる
「エラーメッセージをコピーしてGoogleで検索すれば答えが見つかる」と考えている人も多いですが、エラーの背景を理解せずに解決策をコピペするだけでは、本質的な問題解決にはなりません。一時的に問題が解決しても、似たようなエラーが発生したときにまた検索することになり、根本的なスキル向上にはつながりません。
急いで解決しようとする
開発現場では納期やタスクのプレッシャーがあり、とにかく動くものを作ることに意識が向きがちです。そのため、「じっくりエラーメッセージを読む時間がもったいない」と感じることもあります。しかし、エラーの原因を正しく理解しないまま対処すると、結果的に何度も同じエラーに遭遇し、かえって時間を浪費することになります。
エラーメッセージを読む習慣をつけるための対策
エラーメッセージの構造を理解する
多くのエラーメッセージは、以下のような構成になっています。
- エラーの種類（例:
SyntaxError、TypeError） - 発生場所（例:
main.js:45） - エラーの詳細（例:
unexpected token）
この構造を理解しておけば、どの部分が重要かを判断しやすくなります。また、エラーの種類を覚えておくと、エラーの原因を推測しやすくなり、スムーズな解決につながります。
エラーをすぐに検索せず、まず自分で考える
「エラーメッセージを見たら、すぐに検索」ではなく、まずは自分の知識で理解できるか考える習慣をつけることが重要です。そのためには、エラーが発生した前後のコードや実行環境をよく確認することが必要です。検索をする前に、どの部分で何が起きているのかを推測するクセをつけると、エラーへの耐性が強くなります。
英語のエラーメッセージに慣れる
英語が苦手でも、エラーメッセージに頻出する単語を覚えておくだけで理解がしやすくなります。
unexpected（予期しない）undefined（未定義）missing（不足している）
このような単語を知っておくだけで、エラーメッセージの意味がぐっと分かりやすくなります。また、翻訳ツールを活用して少しずつ慣れるのも有効な手段です。
チーム内でエラーの共有をする
エラーを解決したら、その情報をチーム内で共有するのも有効です。「このエラーメッセージが出たときは、こう考えればよい」とナレッジを貯めることで、若手エンジニアも成長しやすくなります。ドキュメント化や社内のSlack・Notionなどに情報を残しておくことで、他のメンバーも同じエラーに遭遇した際に役立ちます。
まとめ
エラーメッセージを読まない若手エンジニアの問題は、学習習慣や開発環境の影響によるものが大きいです。しかし、エラーメッセージをしっかり読むことは、問題解決力を向上させるために不可欠なスキルです。まずは恐れずにエラーの内容を把握し、自分なりに考える習慣をつけることが、エンジニアとしての成長につながるでしょう。
また、エラーの原因を正しく理解することで、単にエラーを解決するだけでなく、同じ問題を繰り返さないための予防策を考えることもできるようになります。エラーメッセージを味方につけ、効率的な開発を目指しましょう。