ITエンジニアは業務外でも勉強すべきなのか?
こんばんは!
IT業界で働くアライグマです。
IT業界において、エンジニアとしてのキャリアを築いていく上で「業務外でも勉強すべきか?」という疑問は多くのエンジニアが抱くテーマです。
そして実際にX(旧Twitter)でもよく議論されています。
結論から言うと、今後のキャリア(転職・年収)を考えると業務外での勉強は必要です。
ただし、その背景にはいくつかの理由があり、すべてのエンジニアが業務外に学習を強いられるわけではないことも理解しておくべきだと思います。
なぜ業務外の勉強が必要か?
IT業界は、技術の進化が非常に速い分野です。
新しいプログラミング言語、フレームワーク、ツールが次々と登場し、既存の技術は陳腐化することがあります。
このため、エンジニアは日々変化する業界のトレンドに追随する必要があります。
技術の変化が早い
例えば、数年前まで主流だった技術が、現在ではあまり使われなくなることは珍しくありません。
JavaScriptのフレームワークやクラウド技術、AIやデータサイエンスなど、次々に新しい分野が開拓される中で、キャッチアップし続ける必要があります。
特にフロントエンドの技術革新が早く、jQueryからVue、Reactに置き換わったのが最もたる例だと思います。(そして2024年8月現在ではReactが主流になりつつあります)
業務内で最新技術に触れる機会が限られている場合、業務外で学習を進めることは、自分のスキルセットをアップデートするために不可欠です。
私自身は業務では古いバージョンの技術を触ることが多いので、趣味の個人開発では新しいバージョンの技術を使うようにしています。
キャリアの成長に必要
エンジニアとしてキャリアを伸ばすためには、スキルの深さと広さが重要です。
より高度なポジション(シニアエンジニアやアーキテクト、PMなど)を目指すには、技術力を磨くことが欠かせません。
技術を継続して学び続けることは、自分の市場価値を高め、より魅力的な業務・キャリアに繋がる可能性が格段に高まります。
端的に言うと、転職や今後の年収に大きな影響が出てきます。
自己啓発と興味の追求
多くのエンジニアは純粋に技術が好きであり、業務外でも興味を持って技術の探求を楽しんでいる人も多いでしょう。
自分が興味を持つ分野・技術での勉強は、スキルの習得だけでなくモチベーションの維持にも役立ちます。
ITエンジニアの世界では、好奇心を持って学び続けることが非常に大切かと思います。
成長曲線が上向きになる
ジュニアエンジニアに言えると思うのですが、技術力を早く身に付けたいなら業務外での勉強はすべきだと思います。
例えば週3で2時間ずつ勉強した場合、一年間で37.5日分(2h×150日÷8h)になります。
一か月相当分を超える勉強をしてきたエンジニアが、業務後に勉強しないエンジニアと比べて差がつかないはずがありません。
特に技術力が低く業務についていけていない場合、積極的に業務外時間で学習をするべきだと思います。
業務外の勉強は全員に必要か?
一方で、すべてのエンジニアが業務外で勉強しなければならないかと言うとそうではありません。
個々のキャリアや目指す方向性によって、その必要性は変わります。
業務内でキャッチアップし切れている場合
レアケースではありますが、覚えが非常に速い優秀なジュニアエンジニアに何度か遭遇したことがあります。
彼らは業務時間内で必要な技術をほぼ完璧にキャッチアップし、すぐに別のジュニアエンジニアを教育する立場になりました。
そのうちの一人は「別に技術に興味があるわけではないので、家では全くコードを書きません」という人でした。
業務についていけていない訳ではないので、趣味レベルならともかく、無理に勉強時間を確保する必要はないと思うケースです。
バランスの取り方
すべてのプライベートな時間を勉強に捧げる必要はありません。
エンジニアとして働く上で、健康やプライベートな時間も重要です。
勉強ばかりに精を出し疲弊してしまっては、学びが逆効果になり自分を追い詰めてしまう可能性もあります。
エンジニアとして成長するためには、効率的に学ぶ方法を模索し、生活全体とのバランスをとることが大切です。
アライグマの時間の取り方
私の場合、下記の時間をバランスよく確保するように気を付けています。
- 趣味でWEBサービスやアプリを個人開発する時間
- エアロバイクや筋トレなど、健康のために使う時間
- 娘と遊んだり、家族のために使う時間
- TVerでバラエティ番組(主に水ダウ)やKindleで漫画(彼岸島やハンターハンターなど)を読んだりする、完全に息抜きの時間
- 6~7時間は寝る時間
継続的な学習のスタイル
勉強は、ただ闇雲に時間をかければよいというものではありません。
技術書を読むことも大事ですが、サンプルコードをただひたすらに写経しているだけでは学びは少ないかと思います。(実際に私がそうだったので…)
最初はある程度の量をこなし、その中で自分に取って効率的な学習方法を取り入れていくことが重要です。
アライグマの場合
私は技術本を周回して何度もサンプルコードを写経したり、Udemyで動画学習もしました。
しかしそのやり方が自分に合わず継続が困難だと気づき、今では実際に手を動かしてWEBサービスやアプリを個人開発するようにしました。
「ずっと技術本だけ読み続ける」という方法に限定されてしまうと、個人的にきつく途中で投げ出していたと思います。
まとめ
ITエンジニアにとって、業務外での勉強は非常に重要です。
しかし、それは全員が無理に時間を割くべきというわけではなく、個々のキャリア目標や日々の仕事、生活のバランスを考慮しながら取り組むことが大切です。
必要に応じて学習を取り入れることで、自分自身のスキルを向上させ、エンジニアとしてのキャリアをより良くしていけるのではないかと思います。