
【あるある】チケットに書いた内容、結局放置されてしまった
こんばんは!IT業界で働くアライグマです!
エンジニアの皆さんなら、一度は経験したことがあるのではないでしょうか。チケットに詳細を記入しても、結局誰も見ずに放置されるという現象。開発の現場ではタスク管理ツールが必須ですが、すべてのチケットが適切に処理されるとは限りません。期限が過ぎても未着手のまま、誰も気づかずに時間だけが過ぎていく……そんな状況は、プロジェクトの進行に悪影響を及ぼすこともあります。
本記事では、なぜチケットが放置されるのか、放置されやすいチケットの特徴、そしてチケットを適切に処理させるための対策について詳しく解説します。
チケットが放置される理由
チケットが放置される原因はいくつか考えられます。
優先度が低すぎる
プロジェクト全体のタスクが多すぎると、重要なタスクが優先され、軽微なタスクは後回しにされがちです。特に、バグ修正や新機能の実装が優先される中で、「あると便利」レベルのチケットはスルーされることがよくあります。
曖昧な内容のチケット
チケットの説明が不十分な場合、開発者が対応を後回しにしがちです。「調査が必要」「要件が不明確」といった状態のチケットは、誰も手をつけたがらず、結果的に放置されてしまいます。
担当者が未定のまま
チケットの作成者が「誰かがやってくれるだろう」と考えている場合、担当者が決まらないまま時間が経過することがあります。チーム内で責任の所在がはっきりしないと、誰も着手しないまま放置されるリスクが高くなります。
タスクが細かすぎる、または大きすぎる
タスクが細かすぎると優先度が下がり、大きすぎると手をつけるのが面倒になることがあります。適切な粒度でチケットを作成しないと、誰も対応しないままプロジェクトの片隅に追いやられてしまいます。
放置されやすいチケットの特徴
「リファクタリング」系のタスク
「ここ、もっと綺麗にリファクタリングできそう」と思ってチケットを作成しても、緊急性がないため後回しにされやすいです。特に期限が設定されていないと、プロジェクト終了まで放置されることも。
「細かいUI調整」や「軽微なバグ修正」
「ボタンの配置を1pxずらしたい」「テキストの色を変えたい」といった軽微な調整系のチケットは、優先度が低く設定されがちです。その結果、他のタスクに埋もれていきます。
「全員で検討が必要なタスク」
「要件を明確にするため、チームで議論が必要」などのチケットは、会議の予定が決まらないまま放置されることがあります。全員の合意が必要なタスクほど、着手されにくいのです。
放置を防ぐための対策
明確な期限と担当者を設定する
「誰が・いつまでにやるのか」を明確にすることで、チケットが放置されるリスクを減らせます。 期限を決めないと、「いつかやろう」で終わってしまうため、具体的なスケジュールを設定することが重要です。
チケットの内容を簡潔かつ明確にする
チケットの説明がわかりにくいと、対応する人が理解に時間を要し、手をつけにくくなります。
良いチケットの例:
- 目的:「バグ修正」や「機能改善」などの目的を明記する
- 手順:どのように対応すればよいかを簡潔に説明する
- 優先度:重要度をラベルやタグで示す
小さなタスクに分割する
大きすぎるタスクは細分化し、誰でも着手しやすくすることが大切です。「仕様を決める」「設計を考える」「実装する」といった形で細かく分けると、作業が進みやすくなります。
定期的なチケットの棚卸しを行う
スプリントの終了時や週次ミーティングで、未対応のチケットを見直し、対応の優先順位を再確認することが重要です。放置されているチケットを定期的に見直すことで、不要なタスクを削除したり、優先度を変更したりできます。
まとめ
チケットが放置されるのは、開発現場では珍しくないことです。しかし、適切な管理を行うことで、未対応のタスクを減らし、プロジェクトの進行をスムーズにすることができます。
放置されがちなチケットの特徴を理解し、優先順位や担当者を明確にすることで、チーム全体の生産性を向上させましょう。日々の業務の中で、少しでも「チケットが埋もれる」リスクを減らせるよう、工夫を重ねていくことが大切です。