
チケット管理あるある:チケットの添付ファイルが巨大すぎる
こんばんは!IT業界で働くアライグマです!
プロジェクト管理に欠かせないチケット管理システム。JIRA、Redmine、Backlog、GitHub Issuesなど、さまざまなツールを活用して、タスクを整理し、進捗を可視化することは、開発チームの生産性向上に欠かせません。
しかし、チケット管理にはさまざまな「あるある」なトラブルがつきものです。その中でも、エンジニアやプロジェクトマネージャーを悩ませるのが、チケットに添付される「巨大すぎるファイル」問題ではないでしょうか?
- 「ログファイルを添付しました!(500MB)」
- 「Excelの設計書を載せました!(100MB)」
- 「スクリーンショット20枚まとめて送ります!」
気づけば、チケットシステムのストレージが圧迫され、動作が重くなったり、検索がしにくくなったりすることも…。本記事では、チケットの添付ファイルが巨大化する原因と、それによる問題、そして効果的な解決策について詳しく解説します。
なぜチケットの添付ファイルが巨大化するのか?
ログファイルが無駄に大きい
バグの原因を特定するためにログファイルを添付するのは一般的ですが、全ログをそのままアップロードしてしまうケースがよくあります。特に、長期間のログやデバッグモードの詳細なログは、数百MB〜数GBになることも珍しくありません。
よくあるパターン
- 「バグ発生時のログを送ります!」→ 10MB超えの巨大ログファイル
- 「直近1週間分のログを添付しました!」→ 数百MBのログが大量に…
ログファイルの巨大化は、チケット管理システムのストレージを圧迫するだけでなく、ダウンロードや閲覧の手間も増やします。
画像やスクリーンショットの乱用
バグ報告やUI改善の提案のために、スクリーンショットを添付するのはよくあることです。しかし、画面をそのままフルサイズで保存し、非圧縮のPNGファイルでアップロードしてしまうことが多々あります。
典型的な問題例
- 「エラーメッセージをキャプチャしました!」→ 4K解像度のPNG画像(5MB)
- 「デザインの変更点をまとめました!」→ 高解像度の画像20枚(100MB超え)
画像の解像度を適切に調整したり、圧縮してから添付すれば、ファイルサイズを大幅に削減できます。
ExcelやWordの肥大化
設計書や仕様書の共有に、ExcelやWordを使用するのは一般的ですが、画像やグラフが大量に含まれることでファイルサイズが膨れ上がることがあります。特に、パワーポイントのスクリーンショットを貼り付けたExcelファイルは、非常に重くなりがちです。
よくあるケース
- 「最新の設計書をアップしました!」→ 50MBのExcelファイル
- 「要件定義書を更新しました!」→ 100MB超えのWordファイル
こうした巨大なファイルは、ダウンロードに時間がかかるだけでなく、バージョン管理が煩雑になる原因にもなります。
動画やアーカイブファイルをそのままアップロード
特に、QA(品質保証)チームがバグ報告を行う際に、動作の様子を録画した動画をそのまま添付するケースがあります。また、大量のデータをまとめるためにZIPファイルを作成し、それをアップロードすることも…。
典型的な問題例
- 「このバグの再現動画です!」→ 500MBのMP4ファイル
- 「まとめて圧縮しました!」→ 1GB超えのZIPファイル
動画やアーカイブファイルは、適切な外部ストレージ(Google Drive、Dropbox、OneDriveなど)を活用することで、チケット管理システムの負担を軽減できます。
巨大な添付ファイルが引き起こす問題
チケット管理システムの動作が重くなる
巨大なファイルが蓄積されることで、システムのレスポンスが悪化し、検索や表示に時間がかかるようになります。特に、クラウド型のチケット管理ツールでは、ストレージ容量の制限があるため、不要なファイルが溜まると影響が大きくなります。
ファイルのやり取りに時間がかかる
チケットを開くたびに、数十MBのファイルをダウンロードする必要があると、確認作業のスピードが低下します。また、チームメンバーがリモート環境で作業している場合、大容量ファイルのやり取りは通信負荷の増加にもつながります。
バージョン管理が煩雑になる
特にExcelやWordの設計書が頻繁に更新される場合、最新版がどれなのか分からなくなることがあります。「最新バージョン.xlsx」「最新バージョン(修正).xlsx」など、ファイル名が混乱するのもよくある問題です。
巨大な添付ファイル問題を解決する方法
画像やログファイルは適切に圧縮する
- 画像はJPEGやWebP形式で保存し、解像度を適切に調整する
- ログファイルは不要な部分をカットし、圧縮してから添付する(gzip推奨)
- テキストベースのファイルは、可能な限りMarkdownやテキスト形式にする
外部ストレージを活用する
- Google Drive、Dropbox、OneDriveなどに保存し、リンクをチケットに貼る
- GitHubのリポジトリやWikiを活用して、ドキュメント管理を行う
- 動画はYouTube(限定公開)やLoomを活用し、直接添付しない
ファイルの命名規則と管理ルールを決める
- 「ファイル名+日付」などのルールを決めて、バージョン管理を統一する
- 不要になった添付ファイルは定期的に削除する
まとめ:スマートなファイル管理でチケット運用をスムーズに
チケット管理システムは、チームの作業を効率化するための重要なツールですが、巨大な添付ファイルが蓄積すると、パフォーマンスの低下や管理の煩雑さにつながります。
適切な圧縮、外部ストレージの活用、ファイル管理のルール化を実践することで、チケット管理をよりスムーズに運用できるようになります。
「添付ファイルが大きすぎる問題」に悩んでいる方は、ぜひ本記事の対策を試してみてください!