
一人情シス、情シスなのに社内イベントの撮影もやる羽目に
こんばんは!IT業界で働くアライグマです!
「情シス」と聞くと、社内のITインフラを管理し、社員のPCやネットワークのトラブルを解決する役割を思い浮かべる人が多いでしょう。しかし、一人情シスとなるとその業務範囲は想像以上に広がります。単なるシステム管理者ではなく、総務、庶務、時にはマーケティングのような業務まで担うこともあります。
そんな中でよくあるのが、「カメラ得意そうだから、イベントの撮影お願いできる?」という無茶振りです。なぜ情シスが撮影を任されるのか、断る方法はあるのか、引き受けるならどのように負担を減らせるのかを考えてみましょう。
なぜ情シスが撮影を任されるのか?
「機械に強い=カメラにも強い」という誤解
情シスは日頃からPCやネットワークの設定、トラブル対応などを行っているため、「カメラや動画編集にも詳しいのでは?」という思い込みが生じやすいです。確かに、プライベートでカメラが趣味のエンジニアもいますが、すべての情シス担当者が映像に詳しいわけではありません。
IT関連だから編集もできると思われる
撮影だけでなく、動画の編集を頼まれることも珍しくありません。「ちょっと社内PR用に編集してくれない?」と気軽に言われることもあります。「IT系=映像編集も得意」という誤解が生じやすいのです。
断れない状況になりやすい
情シスは多くの部署と関わるため、比較的頼みやすい存在です。特に一人情シスの場合、「誰もやる人がいないからお願い」と半ば強引に押し付けられることもあります。断ると業務全体に影響を与える可能性もあり、結局引き受けるしかない状況に陥りがちです。
社内イベント撮影をスムーズにこなすためのポイント
最低限の撮影スキルを身につける
断るのが難しい場合、開き直って最低限の撮影スキルを身につけておくのも一つの手です。特にスマホのカメラ機能を活用すれば、プロ仕様の機材がなくてもそれなりのクオリティで撮影できます。
また、基本的な撮影テクニック(明るさの調整、手ブレ防止、構図の工夫など)を覚えておくと、短時間で効率よく撮影を終えることが可能です。
撮影機材を簡素化する
本格的なカメラを用意すると、それだけで準備や設定に時間がかかります。スマホやコンパクトなカメラを活用し、できるだけ手間を減らすようにしましょう。また、三脚を使用すると手ブレを防げるため、「撮影が下手」と言われるリスクを低減できます。
編集作業は簡易ツールを活用
動画編集まで頼まれることもあるため、できるだけ手間をかけない方法を選ぶことが重要です。例えば、以下のような無料・有料の動画編集ツールを活用すれば、短時間で編集が可能になります。
- Canva(簡単なカット編集やテキスト追加が可能)
- CapCut(AI補正機能があり、初心者でも使いやすい)
- iMovie(Macユーザー向け、シンプルな操作性)
「最低限のカット編集だけでOK」と事前に伝えておくことも大切です。全ての動画を細かく編集していたら、IT業務に支障をきたしてしまいます。
「IT業務が最優先」と伝える
撮影を依頼されるのは仕方ないとしても、IT業務の負担が増えすぎないようにコントロールすることが重要です。例えば、次のような対応をしておくと、負担を減らせる可能性があります。
- 「撮影は可能ですが、編集は他の方と分担させてください」
- 「本業のシステム管理が最優先なので、納期に余裕を持たせてください」
- 「撮影は協力できますが、編集は専門の業者に依頼した方が良いのでは?」
こうした対応を事前に伝えることで、無理な依頼を回避し、情シスの本来の業務を優先できる環境を作ることができます。
撮影業務が増えすぎた場合の対策
もし、「毎回撮影を頼まれるようになってしまった…」という場合は、適切な対策を考える必要があります。
撮影マニュアルを作成する
「情シスが撮影するのが当たり前」になってしまうと、次回以降も依頼が続いてしまいます。そこで、簡単な撮影マニュアルを作成し、他の社員でも対応できるようにするのが効果的です。
- どのカメラを使うか(スマホ推奨)
- 明るさの調整方法
- 三脚の使い方
- 編集が必要な場合はどのツールを使うか
これを共有しておくと、「撮影=情シス担当」という流れを断ち切ることができます。
撮影担当のルールを明確にする
撮影業務が常態化しそうな場合、「撮影担当を持ち回りにする」「専門の部署を作る」などのルールを設定すると、負担を分散できます。
上司や人事に相談する
もし、IT業務に支障が出るほど撮影依頼が増えてしまった場合は、上司や人事に相談するのも手です。情シスの本来の業務に支障が出るようなら、適切な人員配置を検討してもらうことも視野に入れましょう。
まとめ:一人情シスだからこそ業務の線引きを明確に
一人情シスは、社内のさまざまな業務を請け負わされる立場にあります。時にはITとは関係のない仕事まで任されることもありますが、全てを引き受けてしまうと、本来の業務に支障をきたしてしまいます。
撮影を頼まれた際には、「最低限の対応で済ませる」「簡単な撮影スキルを身につける」「編集は最小限にする」「IT業務が優先であることを伝える」といった工夫をすることで、負担を減らすことが可能です。
また、撮影業務が常態化しないようにルールを決め、必要なら上司や人事と相談することも大切です。一人情シスの負担を少しでも軽減し、本来のIT業務に集中できる環境を整えましょう。