HTML手打ち、バージョン管理で変更履歴を管理

こんばんは!IT業界で働くアライグマです!

Web開発の現場では、WordPressや各種CMS、ノーコードツールを活用してサイトを作成することが一般的になっています。しかし、これらのツールを使わずにHTMLを手打ちしてWebサイトを作成するメリットも多く存在します。

特に、小規模なWebサイトや静的サイトの場合、HTMLを手打ちすることで不要なコードが減り、軽量かつメンテナンスしやすいサイトを構築できます。また、バージョン管理システム(Git など)を活用することで、変更履歴を管理しながら開発を進めることが可能になります。

本記事では、HTMLを手打ちするメリットや具体的な方法、バージョン管理による変更履歴の管理方法について詳しく解説します。

HTML手打ちのメリット

軽量で高速なWebサイトを構築できる

HTMLを手打ちすることで、不要なコードやスクリプトを削減し、軽量なWebサイトを作成できます。 CMSやノーコードツールを利用すると、便利な反面、不要なJavaScriptやCSSが自動生成され、ページの読み込み速度が遅くなることがあります。

手打ちのHTMLでは、必要最低限のコードだけを記述できるため、高速なWebサイトを構築し、SEOの評価を向上させることができます。

セキュリティリスクを最小限に抑えられる

CMSやプラグインを使用する場合、それらの脆弱性を狙った攻撃を受けるリスクがあります。しかし、手打ちのHTMLは動的なデータベース処理を行わないため、セキュリティリスクを最小限に抑えられます。

特に、企業のランディングページやシンプルなポートフォリオサイトなど、動的な処理が不要な場合には、手打ちのHTMLを採用することで安全性を高めることができます。

コードの可読性と管理のしやすさ

手打ちのHTMLは、開発者自身がすべてのコードを把握できるため、管理がしやすくなります。 CMSやノーコードツールでは、内部的に生成されるコードが複雑になりがちですが、手打ちならシンプルで分かりやすいコードを維持できます。

また、外部ライブラリやフレームワークに依存しないため、長期間にわたって安定して運用できるのもメリットのひとつです。

バージョン管理で変更履歴を管理する方法

Gitを活用したバージョン管理

HTMLファイルを手打ちで作成する場合、バージョン管理を適切に行うことで、変更履歴を追跡しやすくなります。 代表的なバージョン管理システムとして、Gitが挙げられます。

Gitを導入することで、以下のようなメリットがあります。

  • 過去の変更履歴を簡単に確認できる
  • 誤って変更した場合でも、以前のバージョンに戻せる
  • 複数人での共同作業がしやすくなる

Gitの基本的な使い方

  1. リポジトリの作成
    まず、バージョン管理を行いたいプロジェクトのディレクトリでGitリポジトリを作成します。

    git init
    
  2. ファイルを追加してコミット
    HTMLファイルを作成し、Gitに追加します。

    git add index.html
    git commit -m "初回のコミット"
    
  3. 変更を記録
    ファイルを編集したら、再度コミットを行い、変更履歴を記録します。

    git add index.html
    git commit -m "タイトルを修正"
    
  4. 変更履歴の確認
    これまでの変更履歴を確認するには、以下のコマンドを実行します。

    git log
    
  5. 過去のバージョンに戻す
    例えば、1つ前のバージョンに戻したい場合は、以下のコマンドを使用します。

    git checkout HEAD~1 index.html
    

    これにより、間違えて変更した場合でも簡単に元に戻せるため、安心して開発を進められます。

GitHubを活用してリモート管理

Gitをローカル環境だけで使うことも可能ですが、GitHubやGitLabなどのリモートリポジトリを活用することで、変更履歴をクラウド上で管理し、複数人での開発を容易にすることができます。

リモートリポジトリを作成し、変更をプッシュする流れは以下の通りです。

  1. GitHubで新しいリポジトリを作成
  2. リモートリポジトリをローカルに登録
    git remote add origin https://github.com/ユーザー名/リポジトリ名.git
    
  3. 変更をリモートにプッシュ
    git push -u origin main
    

これにより、チームメンバーと変更を共有しながら、Webサイトのバージョン管理をスムーズに行うことが可能になります。

効率的なワークフローを構築する

HTMLを手打ちしつつ、バージョン管理を活用する場合、以下のようなワークフローを構築すると効率的です。

  1. ローカルで編集: 手打ちでHTMLファイルを作成・編集
  2. コミット&プッシュ: 変更をGitで管理し、定期的にリモートリポジトリへプッシュ
  3. 定期的なバックアップ: GitHubなどのクラウドリポジトリを活用し、データを保護
  4. プレビュー環境の活用: GitHub PagesやNetlifyを利用して、実際のWeb表示を確認

この流れを確立することで、手作業でのWeb開発をよりスムーズに進めることができます。

まとめ

HTMLを手打ちで作成することには、軽量で高速なWebサイトを構築できる、セキュリティリスクを抑えられる、コードの管理がしやすいといった多くのメリットがあります。また、バージョン管理を適切に行うことで、変更履歴を追跡し、誤った変更を簡単に元に戻すことが可能です。

GitやGitHubを活用しながら、効率的な開発フローを構築すれば、手打ちのHTMLでも高品質なWebサイトを安定して運用できます。Web開発の基本を学ぶ意味でも、HTML手打ちとバージョン管理の組み合わせは非常に有益な手法といえるでしょう。