
【フルスタックの悩み】得意分野は?と聞かれて困る件
こんばんは!IT業界で働くアライグマです!
フルスタックエンジニアとして働いていると、「得意分野は?」と聞かれて戸惑うことがあるのではないでしょうか。エンジニアとして幅広いスキルを持つことは大きな強みですが、それが逆に「自分の専門は何なのか?」と考えさせられる場面もあります。
フロントエンド、バックエンド、インフラ、データベース……様々な技術に関わるフルスタックエンジニアは、一つの分野に特化したエンジニアとは異なるキャリアパスを歩みます。その結果、得意分野を明確に答えにくいという悩みを抱えることが少なくありません。
本記事では、フルスタックエンジニアが「得意分野」を聞かれたときに困る理由や、その対処法について深掘りしていきます。
フルスタックエンジニアの現実
フルスタックエンジニアとは、フロントエンドからバックエンド、データベース設計、さらにはインフラ構築まで対応できるエンジニアのことを指します。しかし、その実態は一人ひとり異なり、すべての分野を完璧にマスターしているわけではありません。
例えば、あるフルスタックエンジニアはReactやVue.jsを中心としたフロントエンド開発に強みを持ちつつ、必要に応じてNode.jsやLaravelのバックエンドにも手を出すかもしれません。一方で、別のフルスタックエンジニアはインフラの設計や運用に重点を置きつつ、フロントエンドも最低限対応できるレベルに保っているかもしれません。
つまり、フルスタックエンジニアと一括りに言っても、実際には「どの分野にどれくらい精通しているか」は人によって大きく異なるのです。
「得意分野は?」と聞かれて困る理由
幅広く知っているが、深く極めているとは言えない
フルスタックエンジニアの強みは、複数の技術領域をまたいで対応できることです。しかし、広く知っている分、個々の分野において専門家と呼べるレベルまで深く学ぶ時間が取れないというジレンマを抱えています。
例えば、フロントエンド・バックエンド・データベース・インフラをすべて扱っている場合、それぞれの分野について最新のトレンドを追い続けるのは難しくなります。その結果、「Reactも書けるけど、React専門のエンジニアほど深くは理解していない」「AWSを触ることもあるが、クラウドアーキテクトほどの知識はない」といった状況に陥りがちです。
こうした背景から、「得意分野」を聞かれると、「何か一つに絞るのが難しい」と感じてしまうのです。
チームの状況に応じて役割が変わる
フルスタックエンジニアは、その時々のプロジェクトやチームの状況に応じて役割が変わります。ある案件ではフロントエンドの実装をメインに担当し、別の案件ではAPIの設計やデータベースのチューニングに集中することもあります。
このように、「得意分野」というものが固定されているわけではなく、時期によって変わることが多いのです。そのため、「今はバックエンドの仕事が多いけれど、数ヶ月前はインフラ周りの整備をしていた」といった状況になることも珍しくありません。
「得意」の基準が人によって違う
「得意分野」とは何を意味するのでしょうか?
- 他の人より詳しい分野が得意?
- 一番長くやっている技術が得意?
- 一番自信がある分野が得意?
このように、「得意」の基準は人によって異なります。フルスタックエンジニアの多くは、「どの分野もある程度はできるが、専門家ほどの深さではない」という立場にあるため、特定の技術を「得意」と言い切ることに抵抗を感じることがあるのです。
フルスタックエンジニアが「得意分野」をどう答えるべきか
「今一番力を入れている技術」で答える
もし「得意分野は?」と聞かれたら、直近で最も多く関わっている技術を答えるのが無難です。
例えば、最近フロントエンドの仕事が多ければ「Vue.jsやReactが得意です」と答えれば良いですし、バックエンドの設計に関わることが多ければ「API設計やデータベースの最適化が得意です」と伝えることができます。
「業務での貢献度が高い技術」を考える
過去の経験を振り返り、自分がチームに最も貢献できた技術を考えてみるのも良い方法です。
例えば、「これまでバックエンドの開発に関わることが多く、Laravelを使ったAPI設計やデータベース設計が得意です」といった形で答えることで、自分の強みを明確に伝えることができます。
「広く浅くが強み」と伝える
フルスタックエンジニアとしての最大の強みは、全体を俯瞰して開発できることです。そのため、「特定の技術に特化しているわけではありませんが、フロントエンドからバックエンド、インフラまで一通り対応できます」と伝えるのも一つの方法です。
また、「どの技術にも対応できる柔軟性がある」と伝えれば、フルスタックエンジニアとしての価値をしっかりアピールできます。
まとめ:フルスタックエンジニアの「得意分野」は柔軟に変わる
フルスタックエンジニアは、プロジェクトの状況や技術の進化に応じてスキルセットが変わるのが特徴です。そのため、得意分野を一つに固定するのではなく、常に新しいスキルを吸収しながら、自分の強みを柔軟に変えていくことが大切です。
「得意分野は?」と聞かれたときに困らないように、自分のスキルや経験を整理し、言語化しておくことをおすすめします。技術の幅広さが強みであることを自覚し、それを自信を持って伝えられるようになれば、フルスタックエンジニアとしての価値はさらに高まるでしょう。