フルスタックエンジニアのJavaScriptあるある:フレームワーク戦国時代

こんばんは!IT業界で働くアライグマです!

JavaScriptの世界では、次々と新しいフレームワークが登場し、「どのフレームワークを選ぶべきか?」という問題が常につきまといます。フルスタックエンジニアにとって、フロントエンド・バックエンドのどちらもカバーしながら、最適な技術選定を行うのは一筋縄ではいきません。

本記事では、JavaScriptフレームワークの選定に悩むフルスタックエンジニアの「あるある」を紹介しつつ、現在のフレームワーク戦国時代を生き抜くためのポイントを解説します。

JavaScriptフレームワークの変遷と現状

JavaScriptのフレームワークは、フロントエンド・バックエンドともに急速に進化し、多くの選択肢が生まれました。

フロントエンドのフレームワークの歴史

  • jQueryの時代(2006年〜):DOM操作を簡潔に記述できることで一世を風靡。
  • AngulerJSの登場(2010年〜):データバインディングを備えたフレームワークとして話題に。
  • ReactとVueの台頭(2015年〜):コンポーネントベースの開発が主流に。
  • Next.jsやNuxt.jsの進化(2020年〜):SSR(サーバーサイドレンダリング)やSSG(静的サイト生成)が重要に。

バックエンドのフレームワークの変遷

  • Express.jsの隆盛(2010年〜):シンプルで軽量なNode.jsフレームワークとして定番に。
  • NestJSの成長(2018年〜):TypeScriptベースで、エンタープライズ向けの開発に適した設計。
  • Denoと新時代のWebフレームワーク(2022年〜):セキュリティ強化や新しい標準の登場。

このように、JavaScriptのフレームワークはめまぐるしく進化しており、トレンドを追い続けるのは容易ではありません。

フルスタックエンジニアのフレームワークあるある

「とりあえずReact」になりがち

Reactはエコシステムが充実しており、採用される企業も多いため、「とりあえずReactで」という流れになりがちです。しかし、プロジェクトの要件によってはVueやSvelteの方が適している場合もあります。

フロントエンドとバックエンドの組み合わせに迷う

  • Next.js + Express:SSRを活用しつつ、APIをExpressで管理。
  • Nuxt.js + NestJS:Vueを活かしつつ、強力なバックエンドを構築。
  • SvelteKit + Fastify:軽量で高速な組み合わせ。

選択肢が多すぎて、組み合わせを決めるのが一苦労です。

「最新のフレームワークが最強」と思いがち

新しいフレームワークが登場すると、「これが最強では?」と思いがちですが、実際には安定性やコミュニティの成熟度が重要な要素になります。

フレームワーク戦国時代を生き抜くためのポイント

技術の流行を追いすぎない

フルスタックエンジニアとしては、常に最新技術を学ぶことは大切ですが、流行に振り回されるのは危険です。

  • 「今後3年以上使われそうか?」
  • 「公式サポートやコミュニティの活発度は?」
  • 「実際の開発でどれくらいのメリットがあるか?」

これらのポイントを考慮しながら、新技術を採用するべきか判断しましょう。

プロジェクトの要件に合わせて選定する

どのフレームワークを選ぶべきかは、プロジェクトの規模や要件に大きく依存します。

要件 適したフレームワーク
SPA(シングルページアプリ) React, Vue, Svelte
SSR(サーバーサイドレンダリング) Next.js, Nuxt.js
フルスタック開発 Next.js, NestJS, Remix
API中心のバックエンド Express, Fastify, NestJS

「流行っているから」ではなく、「プロジェクトに最適かどうか」で選ぶことが大切です。

長期的にスキルを活かせる技術を学ぶ

フレームワークは移り変わっても、基礎的な技術をしっかり学んでおくことで、どのフレームワークにも対応しやすくなります。

  • JavaScriptのコア概念(非同期処理、クロージャ、プロトタイプチェーン)
  • HTTPとWeb APIの設計
  • データベース(SQL, NoSQL)
  • クラウド技術(AWS, Firebase, Vercel)

「フレームワークに依存しすぎない技術力」を身につけることが、フルスタックエンジニアとして長く活躍する鍵です。

まとめ

JavaScriptフレームワークは日々進化を続け、フルスタックエンジニアにとっては「戦国時代」とも言える状況です。

しかし、流行に流されるのではなく、本当にプロジェクトに適した技術を選定することが重要です。 また、フレームワークが変わっても応用できる基礎技術をしっかり身につけることで、どの時代でも活躍できるエンジニアになれます。

フレームワーク戦国時代を賢く生き抜き、最適な技術選定を行いながら、フルスタックエンジニアとしてのキャリアを築いていきましょう!