フルスタックエンジニアの技術的負債放置な失敗談:あの時リファクタリングを怠らなければ…

こんばんは!IT業界で働くアライグマです!

フルスタックエンジニアとして働く中で、日々の開発業務に追われ、リファクタリングを後回しにしてしまうことは少なくありません。しかし、技術的負債を放置すると、後々大きな問題となり、開発の生産性やプロジェクト全体に悪影響を及ぼすことがあります。

本記事では、実際の失敗談を交えながら、技術的負債を放置したことでどのような問題が発生したのかを解説します。そして、リファクタリングの重要性や、技術的負債を適切に管理するための方法についても詳しく紹介します。

技術的負債とは?

技術的負債の定義

技術的負債(Technical Debt)とは、短期的な開発スピードを優先するあまり、コードの品質を犠牲にすることで生じる長期的なコストのことを指します。これは、時間が経つにつれてシステムの複雑性が増し、バグの発生率が高まり、開発スピードの低下につながる問題です。

技術的負債の主な原因

  • 設計の不備:初期設計を簡略化しすぎた結果、スケールしにくいアーキテクチャになってしまう。
  • リファクタリングの先送り:動いているコードに手を加えるリスクを避け、改善を後回しにする。
  • 短期的な納期優先:スケジュールの都合で、とりあえず動くコードを本番環境に投入する。
  • チーム内の知識共有不足:属人化したコードが増え、理解しにくくなる。

技術的負債を放置した失敗談

初期の設計ミスが後々の足かせに

あるプロジェクトでは、開発スピードを優先するために、単純なMVCアーキテクチャで構築されました。しかし、後に機能追加が続いた結果、コードの依存関係が複雑化し、1つの変更が予期せぬバグを引き起こす状態になってしまいました。

開発チームはこの問題に気づいていたものの、納期のプレッシャーからリファクタリングを後回しにしました。結果として、リリースのたびに不具合が頻発し、修正に膨大な工数がかかるようになりました。

スパゲッティコードの増殖でメンテナンス不能に

あるWebアプリのプロジェクトでは、急成長するユーザー数に対応するために、場当たり的なコード修正が続いた結果、コードベースがスパゲッティ状態になりました。特に、機能追加のたびに既存コードにパッチを当てるだけの対応を続けたことが問題でした。

最終的に、修正の影響範囲を把握できなくなり、デプロイができなくなる事態に。ここで初めてリファクタリングを検討しましたが、すでに技術的負債が積み上がりすぎており、1ヶ月の作業を要する大規模な改修が必要になりました。

パフォーマンスの低下によるユーザー離脱

ECサイトのバックエンドを担当していたあるフルスタックエンジニアは、データベースのクエリ最適化を後回しにしていました。開発初期は問題ありませんでしたが、ユーザー数が増えるにつれて、ページの読み込み速度が大幅に低下

当初は「少し遅くなった程度」と軽視していましたが、最終的には大量のユーザーが離脱し、売上に直結する問題へと発展しました。リファクタリングに取り組むにも、すでに多くの機能が依存していたため、大規模なデータベース設計の見直しが必要になりました。

技術的負債を防ぐための対策

定期的なコードレビューの実施

コードレビューを通じて、技術的負債が積み重ならないようにすることが重要です。

  • リファクタリングの必要性を議論する文化を作る
  • 設計やコーディングのベストプラクティスを共有する
  • 短期的な開発スピードと品質のバランスを取る

継続的なリファクタリングの習慣化

技術的負債を最小限に抑えるには、開発の合間に小さなリファクタリングを積み重ねることが大切です。

  • 新機能を追加する際に、関連コードの整理をする
  • デッドコードや使われていない関数を定期的に削除
  • テストコードを充実させ、安心してリファクタリングできる環境を整える

適切なドキュメントの整備

コードの変更履歴や設計思想をドキュメント化しておくことで、技術的負債の発生を防ぐことができます。

  • 設計の経緯やトレードオフを記録する
  • 関数やクラスの責務を明確にするコメントを残す
  • チームメンバー間での情報共有を積極的に行う

まとめ

フルスタックエンジニアとしてプロジェクトを推進する中で、技術的負債のリスクを軽視すると、後々取り返しのつかない問題を引き起こすことがあります。

リファクタリングを怠った結果、プロジェクト全体の進行に支障をきたす事態に発展することも珍しくありません。

そのため、

  • コードレビューを徹底し、技術的負債を未然に防ぐ
  • 日々の開発の中で、小さなリファクタリングを積み重ねる
  • 適切なドキュメントを整備し、知識の属人化を防ぐ

といった対策を意識しながら開発を進めることが重要です。

技術的負債は「今すぐには問題にならない」ため軽視されがちですが、長期的な視点を持って、健全なコードベースを維持する意識を持ちましょう。