フルスタックエンジニアのデータベースあるある：SQLとNoSQLの狭間で
こんばんは！IT業界で働くアライグマです！
フルスタックエンジニアは、フロントエンドからバックエンド、データベースまで幅広く対応する ため、データベース選びに悩むことが多いです。特にSQLとNoSQLの選択は永遠の課題 であり、どちらを使うべきかで議論が尽きません。
「シンプルなCRUDならSQLでいいのでは？」と思う一方、「スケールのことを考えるとNoSQLのほうがいいかも」と迷うこともあります。プロジェクトごとに要件が異なるため、最適なデータベースの選択が求められるのがフルスタックエンジニアの宿命 です。
本記事では、フルスタックエンジニアなら誰しも一度は経験する、SQLとNoSQLの狭間で揺れる「あるある」 を紹介しつつ、データベース選びのポイントについて解説します。
SQLとNoSQL、それぞれのメリット・デメリット
データベースを選ぶ際には、それぞれの特性を理解しておくことが重要です。
SQL（リレーショナルデータベース）の特徴
SQL（Structured Query Language）を使用するデータベースは、データの整合性を重視 するシステムでよく採用されます。
メリット
- データの整合性が高い（ACID特性を持つ）
- 強力なクエリ機能（JOINや集計などが容易）
- 長年の実績と豊富な情報
デメリット
- スケールアウトが難しい（水平分割が困難）
- スキーマ変更が手間（後から柔軟にデータ構造を変えにくい）
代表的なSQLデータベースには、MySQL、PostgreSQL、Oracle、SQL Server などがあります。
NoSQL（非リレーショナルデータベース）の特徴
NoSQLは、柔軟なデータ構造を持ち、高速な処理が可能 なデータベースです。特に、スケーラビリティを重視したアプリケーションでよく採用されます。
メリット
- スケールアウトが容易（クラウド時代に適している）
- スキーマレスで柔軟なデータ設計が可能
- 大量のデータを素早く処理できる
デメリット
- クエリが限定的（複雑なデータ集計が苦手）
- データの整合性を担保しづらい（最適化が必要）
代表的なNoSQLデータベースには、MongoDB（ドキュメント型）、Redis（キー・バリュー型）、Cassandra（カラム指向型）、DynamoDB（AWSのマネージドDB） などがあります。
フルスタックエンジニアの「あるある」
どっちを選ぶかで迷う
「このプロジェクト、SQLとNoSQLのどっちが最適なんだろう？」と悩むことは、フルスタックエンジニアにとって日常茶飯事です。
- 「データの整合性が必要ならSQL！」→ でも、スケールするならNoSQLのほうが…
- 「スキーマレスで柔軟に設計できるNoSQL！」→ でも、データの関連性を考えるとSQLのほうが管理しやすい…
こうした迷いの中で、最終的には「とりあえずSQLで始めて、後からNoSQLを導入しよう」 という決断を下すことが多いのではないでしょうか？
スキーマ設計で後悔する
SQLを選んだ場合、最初のテーブル設計が肝心ですが、後になってスキーマ変更の難しさに気づく ことがあります。
- 「あれ？ このカラム、後から追加しづらくない？」
- 「このテーブル設計、もう少し汎用的にしておけばよかった…」
- 「結合が増えすぎてクエリが遅い！ やっぱりNoSQLにすべきだった？」
逆に、NoSQLを選んだ場合、データの整合性を保つのが難しく、「結局SQLのほうが楽だったかも…」と後悔することも あります。
「NoSQLなのにSQLっぽく使いたくなる」問題
MongoDBやFirestoreを使っていると、つい「リレーショナルデータのように扱いたくなる」 ことがあります。
- 「JOINが欲しい！ でもNoSQLにはない…」
- 「結局、データの正規化が必要なのでは？」
- 「クエリが複雑になりすぎて、NoSQLのメリットがなくなってる？」
このジレンマに陥った結果、最終的に「SQLとNoSQLを併用する」 という結論に至ることも少なくありません。
SQLとNoSQLをどう使い分けるべきか？
SQLが向いているケース
- データの整合性が最優先（金融、ECサイトなど）
- 複雑なクエリが必要（BIツールやレポート系のシステム）
- 長期的に安定したシステムを作る場合
NoSQLが向いているケース
- 大量のデータをリアルタイムで処理する場合（ログ管理、分析系システム）
- スキーマを柔軟に変えたい場合（アジャイル開発、スタートアップのプロダクト）
- スケールアウトが前提のシステム（SNS、ゲームアプリ）
SQLとNoSQLの併用もアリ！
最近では、SQLとNoSQLを組み合わせるハイブリッドなアプローチ も一般的になってきました。
- トランザクション管理はSQL、ログ保存はNoSQL
- メインデータはSQL、キャッシュ用途でRedisを活用
- アプリの一部機能だけNoSQLを導入する
このように、プロジェクトの要件に応じて適材適所で使い分けることが理想的です。
まとめ：SQLとNoSQLの狭間で戦い続けるフルスタックエンジニア
フルスタックエンジニアにとって、SQLとNoSQLのどちらを選ぶべきかは永遠のテーマ です。それぞれにメリット・デメリットがあり、単純に「こっちのほうが優れている」とは言い切れません。
最も重要なのは、プロジェクトの要件をしっかりと分析し、適切なデータベースを選択すること です。SQLとNoSQLの狭間で悩みながらも、最適な選択をし続けるのが、フルスタックエンジニアの宿命といえるでしょう。
あなたはSQL派？ NoSQL派？ それとも両方派？