
フルスタックエンジニアのAWSあるある:クラウド沼にハマった話
こんばんは!IT業界で働くアライグマです!
フルスタックエンジニアとして活躍する中で、AWS(Amazon Web Services)に触れる機会は避けて通れません。最初は「便利なクラウドサービスだな」と思っていたのに、気づけばAWSの深みにどっぷりハマり、抜け出せなくなることも。「AWSは奥が深い」どころか、「AWSは底なし沼」だと痛感した経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか?
AWSを使いこなせるようになると、インフラ管理の手間が減り、スケーラビリティの向上やコスト最適化といったメリットを享受できます。しかし、その道のりは決して平坦ではありません。特にフルスタックエンジニアとして、フロントエンド・バックエンドだけでなく、インフラの知識も求められるとなると、AWSの膨大なサービス群に圧倒され、戸惑うことも多いでしょう。
本記事では、フルスタックエンジニアがAWSを扱う中で陥りがちな「クラウド沼あるある」を詳しく解説しながら、その対策についても考えていきます。AWSを活用するすべてのエンジニアにとって有益な情報となるはずです。
AWSのサービス数の多さに圧倒される
AWSを使い始めた頃、誰もがまず驚くのがサービスの多さです。EC2、S3、RDSといった代表的なものから、聞いたこともないような新サービスまで、AWSは年々進化を続けています。
どれを使えばいいのかわからない問題
「Webアプリのバックエンドを作るのに、どのサービスを組み合わせれば最適なのか?」と悩むことはありませんか?例えば、以下のような疑問が浮かぶでしょう。
- データベースはRDS?DynamoDB?Aurora?それともRedshift?
- コンテナはECS?EKS?Fargate?Lambdaも選択肢?
- APIゲートウェイを使うべきか、ALBを使うべきか?
- サーバーレスアーキテクチャにすべきか、従来のインフラ構成が適しているのか?
数ある選択肢の中から最適解を選ぶのは至難の業です。特に新サービスが頻繁に登場するため、数年前のベストプラクティスが現在では通用しなくなることも少なくありません。
解決策:ユースケースを意識した学習
「とにかく全部触る!」というのも一つの手ですが、時間がかかりすぎます。そこで、
- ユースケースごとに主要なサービスを整理する
- 例えば、データベースなら「トランザクションが多いならRDS、スケールが求められるならDynamoDB」など、具体的な利用シナリオを考える。
- 公式ドキュメントやホワイトペーパーを活用する
- AWSの公式ホワイトペーパーには、各サービスの適用シナリオが詳しく説明されている。
- 小規模なプロジェクトで試しながら比較する
- 個人プロジェクトや社内ツールなどで、新しいサービスを試す場を作ることで、実践的に学ぶ。
これらのアプローチを取ることで、無駄なく学習を進めることができます。
IAMの権限設定で迷子になる
AWSの権限管理といえばIAM(Identity and Access Management)。しかし、適切な権限設定を行うのは想像以上に難しいです。
いつの間にか管理者権限を乱用
「動かないから AdministratorAccess
を付けてしまおう…」という甘い誘惑に負けた経験はありませんか?
確かに、管理者権限を付与すればすぐに動作しますが、セキュリティリスクが高まり、後々痛い目に遭う可能性があります。
また、IAMロールを適切に設定していないと、LambdaやECSなどのマネージドサービスが想定どおりに動かないことがあります。「権限不足なのか、設定ミスなのか?」とデバッグに時間を取られるのも、IAMの罠のひとつです。
解決策:最小権限の原則を徹底する
IAMの権限設定では、最小権限の原則(Principle of Least Privilege)を徹底することが重要です。
- IAMポリシーはできるだけ細かく設計する
- AWS IAM Access Analyzerを活用する
- 権限管理をTerraformやAWS CDKでコード化する
特に、インフラをコード化(IaC)することで、権限管理を見える化し、意図しないアクセス権の設定ミスを防ぐことができます。
コストが予想以上に膨らむ
AWSは「使った分だけ支払う」という従量課金モデルですが、気づいたら想定外の請求額が発生していたというのも、クラウド沼あるあるの一つです。
どこでコストがかかっているのかわからない
「無料枠を使っているつもりだったのに、なぜか数万円の請求が来た…」という経験はありませんか?
- EC2インスタンスを停止しただけで、EBSの料金が発生していた
- CloudWatch Logsが蓄積されすぎて請求が増大
- データ転送量(Data Transfer)のコストを見落としていた
解決策:コスト管理ツールの活用
AWSにはコストを管理するためのツールが用意されています。
- AWS Cost Explorerでコストの傾向を把握する
- AWS Budgetsで予算を設定し、超過アラートを受け取る
- リソースをタグ付けして、不要なものをすぐに特定する
まとめ
AWSはフルスタックエンジニアにとって欠かせない技術ですが、その分奥が深く、ハマると抜け出せない沼のような存在でもあります。
しかし、適切な知識と対策を持つことで、AWSの利便性を最大限に引き出せます。AWSの沼を上手に渡り歩きながら、クラウドの恩恵を最大限に活用しましょう。