30代エンジニアが語る、JavaScriptの進化に驚いた瞬間

こんばんは!IT業界で働くアライグマです!

JavaScriptは、エンジニアのキャリアの中で最も劇的に進化した言語の一つ ではないでしょうか。2000年代にウェブ開発を始めたエンジニアなら、当時のJavaScriptがおまけのスクリプト言語のような扱いだったことを覚えているはずです。しかし、現在ではフロントエンドからバックエンド、モバイル、デスクトップアプリ開発までカバーする強力な言語 へと進化しました。

本記事では、30代エンジニアが驚いたJavaScriptの進化 を振り返ります。

30代エンジニアが語る、JavaScriptの進化に驚いた瞬間

JavaScriptが「まともな言語」になった瞬間(ES6の登場)

かつてのJavaScriptは、グローバルスコープだらけ、クラスもない、非同期処理も面倒 という、少し扱いにくい言語でした。しかし、2015年にES6(ECMAScript 2015) が登場し、状況が一変しました。

特に衝撃的だったのは、以下の機能です。

  • let / const の導入(varの時代が終わった!)
  • アロー関数 (thisの挙動がスッキリ)
  • クラス構文(class) (オブジェクト指向っぽく書けるように)
  • テンプレートリテラル(バッククォート (文字列結合が楽に)
  • デフォルト引数、分割代入、スプレッド演算子 などの便利機能

「やっとJavaScriptがモダンな言語になった!」 と感じたエンジニアも多かったはずです。

jQueryが不要になった瞬間(Vanilla JSの進化)

2000年代後半から2010年代前半にかけて、「JavaScriptを書くならjQueryは必須」 という時代がありました。jQueryは、ブラウザごとの違いを吸収し、短いコードでDOM操作やAjaxを簡単に実装できる ため、多くのプロジェクトで導入されていました。

しかし、ES6以降の進化によって、ネイティブのJavaScript(Vanilla JS)でjQueryなしでも快適に開発できるようになりました

例えば、かつてはこんなコードが普通でした。

$('#button').on('click', function() {
    $(this).text('Clicked!');
});

しかし、今ではこう書けます。

document.getElementById('button').addEventListener('click', (event) => {
    event.target.textContent = 'Clicked!';
});

「あれ?jQueryいらなくない?」 と気づいた瞬間、JavaScriptの進化を実感したエンジニアも多いでしょう。

Node.jsが登場し、サーバーサイドでも使えるようになった瞬間

「JavaScriptはクライアントサイドの言語」 という認識が常識だった時代、2010年に登場したNode.js は大きな衝撃を与えました。

Node.jsによって、JavaScriptでサーバーサイドの開発が可能になり、非同期処理を得意とする環境が整いました

  • Express.js(軽量なWebフレームワーク)
  • Socket.io(リアルタイム通信)
  • NestJS(TypeScriptベースのフレームワーク)

JavaScriptでAPIが作れるなんて…!と感動したエンジニアも多かったはずです。

SPA(シングルページアプリケーション)が当たり前になった瞬間

かつては、ページ遷移ごとにサーバーからHTMLを再読み込みするのが普通 でした。しかし、Angular(2010年)、React(2013年)、Vue.js(2014年)といったフレームワークの登場で、SPA(シングルページアプリケーション) が主流になりました。

特に驚いたのは、フロントエンドだけで高度なUIが構築できる ようになったことです。

  • 仮想DOMによる高速な描画(React)
  • 双方向データバインディング(Vue.js)
  • コンポーネントベースの開発(React / Vue / Angular)

もはやJavaScriptはテンプレートエンジンの補助ではなく、完全にフロントエンドの主役という流れになりました。

TypeScriptの普及で「型」が手に入った瞬間

JavaScriptの最大の弱点は 型がないこと(動的型付け) でした。バグの温床になりやすく、大規模開発では保守が難しくなる という問題がありました。

そんな中、Microsoftが2012年に発表したTypeScript が、JavaScriptの開発体験を大きく変えました。

  • 静的型付けが可能に(コードの安全性向上)
  • インテリセンスの向上(IDEでの補完が便利に)
  • コンパイル時にエラーを検出(バグの早期発見)

型のあるJavaScriptが欲しかった…!というエンジニアにとって、TypeScriptの登場は革命的でした。

DenoやBunが登場し、「Node.jsが当たり前」ではなくなった瞬間

Node.jsの時代が続くと思われていましたが、最近ではDenoやBun という新しいランタイムが登場し、JavaScriptの世界がさらに進化しようとしています。

  • Deno(セキュアな実行環境、標準でTypeScriptサポート)
  • Bun(超高速な実行速度、Node.jsの互換性あり)

JavaScriptのランタイムにも選択肢が増え、さらなる進化が期待されています。

まとめ

30代以上のエンジニアにとって、JavaScriptの進化は「補助的なスクリプト言語」から「フルスタックで使える強力な言語」へと変わった歴史 そのものです。

  • ES6の登場で「まともな言語」になった瞬間
  • jQueryが不要になり、Vanilla JSで十分になった瞬間
  • Node.jsの登場で、サーバーサイドでも使えるようになった瞬間
  • SPAフレームワークの普及で、フロントエンドが劇的に進化した瞬間
  • TypeScriptの普及で、型のあるJavaScriptが当たり前になった瞬間
  • DenoやBunの登場で、Node.jsの時代が変わりつつある瞬間

「JavaScriptは10年でここまで進化した。これから10年でどこまで進化するのか?」

エンジニアとしては、これからの変化も楽しみですね。