タスクを1つ消化したら3つ増えるエンジニアの現実

2025年2月8日

こんばんは！IT業界で働くアライグマです！

エンジニアとして働く中で、「やっと1つのタスクを終えた！」と思った瞬間、新たに3つのタスクが追加されるという経験はないでしょうか？

プロジェクト管理ツールを開くたびに増え続けるタスクリスト、急な仕様変更、突如発生するバグ対応……。まるで終わりの見えない戦いのように感じることもあるでしょう。本記事では、この「エンジニアの現実」に焦点を当て、原因や解決策について詳しく解説します。

Contents

タスクが増え続ける理由

エンジニアの仕事は単純にコードを書くことだけではありません。タスクが増え続ける背景には、さまざまな要因が絡んでいます。

プロジェクトが進むにつれ、クライアントやプロダクトマネージャーからの新たな要望が次々と出てきます。「この機能も追加したい」「やっぱりこっちの仕様に変更したい」など、開発の途中で要件が変わることは珍しくありません。

特に、アジャイル開発を採用している現場では、スプリントごとに新しい機能追加や改善が求められます。初めの計画ではなかった機能が次々と発生し、タスクがどんどん増えていく原因となるのです。

開発を進める中で、意図しないバグが見つかることがあります。1つのバグを修正したと思ったら、その影響で別の機能が壊れてしまうケースも。結果として、修正タスクが次々と追加されていきます。

バグの発生は、開発スピードを上げるためにテストを省略したり、仕様の見落としがあったりすることが主な原因です。特に、複雑なシステムでは、1つの修正が別の問題を引き起こすことがあり、予期せぬタスクの増加につながります。

短期間での開発を優先した結果、コードの品質が低下し、後々リファクタリングが必要になることがあります。これもまた、新たなタスクを生み出す要因となります。

特にスタートアップやリリース期に追われるプロジェクトでは、「とりあえず動くものを作る」ことが優先され、コードの最適化が後回しになります。しかし、後になって技術的負債が膨れ上がり、それを解決するための大規模な改修が必要になることがあります。

エンジニアの仕事はコードを書くことだけではありません。チーム内のミーティングや技術調査、ドキュメント作成など、開発以外のタスクが多く発生します。こうした業務が積み重なることで、タスクの増加につながります。

特にリモートワークが一般化している現代では、オンラインミーティングの頻度が増え、開発時間を圧迫することがあります。また、新しい技術を取り入れる際にはリサーチに時間がかかり、それが新たなタスクの発生につながることもあります。

タスクが次々と増える状況を放置していると、エンジニアの生産性が低下し、最悪の場合、燃え尽き症候群（バーンアウト）につながる可能性もあります。そこで、以下の対策を実践することで、タスク地獄からの脱出を図りましょう。

すべてのタスクを同時に処理しようとすると、どれも中途半端になりがちです。「緊急度」と「重要度」を考慮し、優先度の高いタスクから順番に片付けることが重要です。タスク管理ツール（Jira、Trello、Asana など）を活用し、視覚的に整理するのも有効です。

また、「今すぐやるべきこと」「後回しにできること」を明確に区別し、無駄なタスクに時間を取られないようにしましょう。

要件が頻繁に変わるプロジェクトでは、仕様変更を最小限に抑えるために、関係者と綿密なコミュニケーションを取りましょう。初期の段階でしっかりと仕様を固め、必要に応じて「変更にかかるコスト」を説明することで、無闇な仕様変更を防ぐことができます。

また、プロダクトオーナーやクライアントと定期的にフィードバックを交換し、開発の方向性をブレさせないことも重要です。

技術的負債を減らすためには、開発の初期段階からコードの品質を意識することが大切です。リファクタリングを定期的に行い、テストのカバレッジを高めることで、バグの発生を抑えることができます。また、コードレビューを習慣化することで、品質向上につながります。

CI/CDを導入し、開発フローを効率化することで、品質を保ちつつスムーズなリリースが可能になります。

すべてのタスクを1人で抱え込むのではなく、チームで適切に分担することが重要です。また、CI/CDの導入やスクリプトの活用により、手作業を減らし、作業効率を向上させることも検討しましょう。

タスクに追われ続けると、心身ともに疲弊してしまいます。適度な休憩を取り、長時間労働を避けることも大切です。定期的な運動や趣味の時間を持つことで、ストレスを軽減し、モチベーションを維持することができます。

エンジニアの仕事は、1つのタスクを終えたら3つ増えるような終わりのない戦いに感じることが多いものです。しかし、タスク管理を工夫し、チームワークや自動化を活用することで、効率的に業務を進めることが可能です。

「タスクを消化するだけの仕事」ではなく、「価値を生み出す仕事」を意識しながら、エンジニアライフをより充実させていきましょう！