
エンジニアが語る、エンジニアにしか分からない専門用語
こんばんは!IT業界で働くアライグマです!
エンジニアの世界には、一般の人には理解しづらい専門用語が数多く存在します。会話の中で無意識に使っている言葉も、エンジニア以外の人からすると「呪文」のように聞こえることがあります。エンジニア同士では当然のように使われる言葉でも、それを知らない人に説明しようとすると意外と難しいものです。
本記事では、エンジニアが日常的に使う専門用語を紹介しながら、その意味や背景について詳しく解説します。これを読めば、エンジニア同士の会話を少しでも理解しやすくなり、技術の世界の奥深さを垣間見ることができるでしょう。
よく使われるエンジニア専門用語
デバッグ(Debug)
「バグを見つけて修正する作業」のことを指します。プログラムには予期しない動作を引き起こすバグ(不具合)がつきものです。そのバグを特定し、取り除くプロセスをデバッグと呼びます。エンジニアは日々、デバッグとの戦いを繰り広げています。
デバッグにはさまざまな手法があり、プリントデバッグ(ログを出力して確認する方法)、ブレークポイントを使ったデバッグ(コードの特定の地点で処理を停止して状態を確認する方法)などがよく使われます。特に難解なバグに遭遇すると、長時間にわたるデバッグ作業が必要になり、「どこでバグってるんだ…」と頭を抱えることも珍しくありません。
スパゲッティコード(Spaghetti Code)
可読性が悪く、複雑に絡み合ったコードを指します。コードの流れが整理されておらず、修正や拡張が困難な状態になっています。「誰が書いたんだ、こんなコード!」と過去の自分に怒ることもしばしば。
スパゲッティコードが生まれる原因はいくつかありますが、主なものとして設計不足、仕様変更の頻発、経験不足のプログラマーによる記述などが挙げられます。これを回避するためには、適切なコードの分割、コメントの活用、コードのリファクタリングが重要です。
レガシーコード(Legacy Code)
古くなった技術や手法で書かれたコードのことを指します。特に、「動いてはいるが、改修が難しいコード」がレガシーコードと呼ばれます。エンジニアはこれをリファクタリング(整理・改善)することが求められます。
レガシーコードの問題点は、ドキュメントが存在しない、最新の技術に対応していない、バグがあっても簡単に修正できないといったものがあります。現場では、レガシーコードを改善するために「テストコードを追加する」「コードを少しずつモダナイズする」などの対策が取られますが、完全に新しく書き換えるには膨大な時間と労力が必要になります。
マジックナンバー(Magic Number)
コードの中に直接書かれた数値のことを指します。たとえば、if (x == 42)
のようなコードでは、42
が何を意味するのか分かりません。「この数値、何の意味があるの?」と後々の開発者が悩む原因になります。
マジックナンバーを避けるためには、定数を定義することが推奨されます。たとえば、
const int MAX_USERS = 42;
if (x == MAX_USERS) {...}
とすることで、数値の意味が明確になります。
フルスタックエンジニア(Full-Stack Engineer)
バックエンド(サーバー側)とフロントエンド(ユーザー側)の両方を扱えるエンジニアのことを指します。1人でシステム全体を開発できるため、「何でもできるスーパーエンジニア」とも言われます。
リグレッション(Regression)
修正や機能追加を行った際に、過去の機能が意図せず壊れる現象を指します。回避するために「リグレッションテスト」を行い、変更による影響を確認します。「修正したら別のバグが出た…」というのはエンジニアの日常です。
開発現場でよく使われるスラング
LGTM(Looks Good To Me)
コードレビュー時に「問題ない」「よさそう」という意味で使われる略語です。エンジニア同士のコミュニケーションで頻繁に登場します。
PEBKAC(Problem Exists Between Keyboard And Chair)
「問題はユーザー側にある」という皮肉を込めた表現です。つまり、「エラーの原因はプログラムではなく、その操作をしている人間」という意味になります。
RTFM(Read The Fine Manual)
「ちゃんとマニュアルを読め」という意味の略語です。本来の「Fine」は別の辛辣な単語に置き換えられることも…。
まとめ
エンジニアが使う専門用語には、プログラミングやシステム開発に欠かせない概念が多く含まれています。しかし、これらの言葉を知らない人にとっては、まるで異世界の言語のように感じられることもあります。本記事を読んで、少しでもエンジニアの世界に興味を持っていただけたら幸いです。
エンジニア同士の会話で「この単語、どういう意味?」と聞かれたら、ぜひこの記事を参考に説明してみてください!