
【あるある】コードレビューで指摘された箇所、直すのが面倒で他の人に押し付けた
こんばんは!IT業界で働くアライグマです!
コードレビューはソフトウェア開発において欠かせないプロセスです。しかし、指摘された修正点を直すのが面倒に感じることはありませんか?時には、つい他の人に押し付けたくなることもあるでしょう。しかし、その行為がチームや自身の成長にどのような影響を与えるのか、深く考えたことはあるでしょうか?
この記事では、コードレビューでの指摘を「他の人に押し付けること」の問題点や、それを回避する方法について解説します。自分もチームも成長できるコードレビューの活用法を学びましょう。
コードレビューで指摘された箇所を直すのが面倒な理由
自分の書いたコードに愛着がある
プログラマーは自分のコードにこだわりを持つものです。しかし、コードレビューで指摘されると「自分の考えが否定された」と感じてしまうことがあります。結果として、修正に前向きになれず、他の人に押し付けたくなることがあります。
また、長い時間をかけて書いたコードほど、自分の中で「完璧だ」と思い込んでしまうことがあります。しかし、第三者が見ると改善点が明らかになることも少なくありません。このような場合、素直に受け入れることが成長につながります。
修正が想像以上に大変
些細な指摘と思っていたものが、実際に修正しようとすると大きな変更につながることがあります。影響範囲が広がり、対応が面倒になると、他の人にやってもらいたくなる心理が働きます。
例えば、変数名の変更だけだと思っていたら、関連する関数やクラスの設計にまで影響が及ぶことがあります。そうなると、「こんなに手間がかかるなら、誰かにやってもらいたい」と思うかもしれません。しかし、その経験こそがコード設計の理解を深める貴重な機会になります。
自分のタスクが多すぎる
プロジェクトの進行状況によっては、コードレビューで指摘された修正に時間を割く余裕がないこともあります。締切が迫っている場合や他の業務が重なっていると、どうしても優先順位を下げたくなります。
しかし、こうした状況が続くと、常に修正を後回しにする習慣がついてしまいます。その結果、コードの品質が低下し、最終的にプロジェクト全体に悪影響を与える可能性があります。短期的には効率的に思えても、長期的にはマイナスになることを意識することが重要です。
他の人に押し付けることの問題点
チームの信頼関係が崩れる
コードレビューの指摘を毎回他の人に押し付けていると、チームメンバーは「この人は責任を持たない」と感じるようになります。結果として、信頼関係が損なわれ、協力しにくい環境になってしまいます。
特に、リーダーやシニアエンジニアがこうした行動を取ると、チーム全体の士気が下がり、技術力の向上を妨げる原因になります。チーム全体で責任を共有し、成長する意識を持つことが重要です。
自分のスキルが向上しない
コードレビューでの指摘は、技術力を高める絶好の機会です。しかし、自分で修正しないと、同じミスを繰り返しやすくなります。
例えば、コーディング規約の違反を指摘されたとき、誰かに修正を押し付けると、自分はその規約を覚える機会を逃してしまいます。同じような指摘を何度も受け続けることになり、結果的に成長のスピードが遅くなってしまうのです。
コードの品質が下がる
他の人に押し付けると、本来の意図を十分に理解しないまま修正される可能性があります。その結果、コードの品質が下がり、バグやメンテナンスのしにくさにつながることもあります。
修正の意図を正しく伝えないまま他の人に任せてしまうと、後になって「なぜこの修正が必要だったのか」が分からなくなることもあります。結果として、修正後のコードがさらに複雑になり、メンテナンス性が悪化することにもつながります。
指摘を前向きに受け入れるための考え方
コードレビューは成長のチャンス
コードレビューの指摘は、決して個人を攻撃するものではありません。より良いコードを書くためのフィードバックであることを意識すると、前向きに取り組めます。
また、指摘された箇所をしっかり理解し、修正することで、次回以降の開発スピードが向上することもあります。「面倒だからやりたくない」と思うのではなく、「この修正を通じて自分の技術力が向上する」と考えることが大切です。
小さな修正から取り組む
修正が大変に思える場合は、まずは小さな変更から始めるのがおすすめです。一気に修正しようとすると負担が大きくなるため、ステップごとに進めていきましょう。
例えば、変数名の修正やコメントの追加など、比較的簡単な作業から手をつけることで、モチベーションを維持しながら作業を進めることができます。小さな成功体験を積み重ねることで、大きな修正にも対応しやすくなります。
チームメンバーに相談する
自分だけで抱え込まず、チームメンバーに相談することで、より良い修正方法が見つかることがあります。
例えば、「この修正をどう進めればよいか分からない」と正直に伝えることで、経験豊富なメンバーから有益なアドバイスをもらえるかもしれません。コミュニケーションを大切にしながら、チーム全体で品質向上を目指しましょう。
まとめ
コードレビューで指摘された修正を他の人に押し付けることは、チームの信頼関係を損ね、自分のスキル向上の機会を失う原因になります。
修正が大変に感じるときでも、「成長のチャンス」と捉えて前向きに対応することで、より良いエンジニアになれるでしょう。
コードレビューをポジティブに活用し、チーム全体のスキルアップにつなげていきましょう。