
女性エンジニアがキャリアを築くためにやるべきこと、やらないこと
こんばんは!IT業界で働くアライグマです!
新年度がスタートした2025年4月、ここ東京・品川区のオフィス街でも、フレッシュな気持ちでキャリアと向き合っている方が多いことでしょう。近年、IT業界においても女性エンジニアの活躍は目覚ましく、その存在感は着実に増しています。技術力と情熱をもって開発現場を支える女性エンジニアの姿は、もはや特別なものではありません。
しかしながら、依然として男性が多いこの業界でキャリアを築いていく上で、女性ならではの視点やライフイベントを考慮したキャリア戦略が必要になる場面もあるかもしれません。「どうすれば自分らしく輝きながら、長期的なキャリアを築けるのだろう?」そんな風に考えている女性エンジニアの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この記事では、女性エンジニアがしなやかに、そして力強くキャリアを切り拓いていくために、意識して「やるべきこと」と、敢えて「やらないこと(避けるべきこと)」について、具体的なヒントをお伝えします。
- 1. 女性エンジニアがキャリアを築く上で「やるべきこと」
- 2. 女性エンジニアがキャリアを築く上で「やらないこと」(避けるべきこと)
- 3. まとめ
女性エンジニアがキャリアを築く上で「やるべきこと」
まずは、自身の成長とキャリアアップのために積極的に取り組みたい「やるべきこと」を見ていきましょう。
技術力を磨き続ける
専門分野の深化と周辺技術へのキャッチアップ
言うまでもありませんが、エンジニアとしての市場価値の根幹は技術力です。自身の専門分野を深く掘り下げることはもちろん、関連する技術や新しいトレンドにも常にアンテナを張り、学び続ける姿勢が不可欠です。
学習習慣の確立
日々の業務に追われる中でも、意識的に学習時間を確保しましょう。書籍を読む、オンライン講座を受講する、社内外の研修に参加する、資格取得を目指すなど、自分に合った方法で継続的なスキルアップを目指します。
アウトプットの重要性
学んだことは、ブログ記事を書いたり、GitHubでコードを公開したり、勉強会で発表したりするなど、積極的にアウトプットすることで、より深く定着し、自身のスキルの証明にもなります。
技術力は性別に関係なく評価される最も重要な基盤
技術の世界では、性別に関係なく、確かな技術力を持つ人が正当に評価されます。自信を持って技術力を追求しましょう。
積極的に発言・行動する
意見表明と主体性
会議や日々のコミュニケーションにおいて、自分の意見やアイデアを臆せずに発言しましょう。たとえ少数派の意見であっても、多様な視点はチームにとって価値があります。また、興味のあるプロジェクトや挑戦したい役割があれば、自ら手を挙げる主体性も大切です。
「待ち」の姿勢からの脱却
指示待ちではなく、自ら課題を見つけ、改善提案をするなど、能動的に仕事に関わる姿勢が、成長の機会を引き寄せます。遠慮や「誰かがやってくれるだろう」という考えは、時として成長の妨げになります。
多様な人とのネットワークを築く
社内外での交流
社内の同僚や先輩はもちろん、勉強会やカンファレンスなどを通じて、社外のエンジニアとも積極的に交流しましょう。異なるバックグラウンドを持つ人々との繋がりは、新しい知識や刺激、そしてキャリアの可能性を広げてくれます。
ロールモデルとメンター
目標となるようなロールモデル(社内外問わず)を見つけることは、キャリアパスを具体的にイメージする上で役立ちます。また、キャリアの相談に乗ってくれるメンターを見つけること、あるいは自分が後輩のメンターになることも、自身の成長に繋がります。
多様な視点と情報
ネットワークを通じて、様々な働き方やキャリアパス、業界の動向など、多様な情報に触れることができます。
自分の強みとキャリアプランを明確にする
自己分析と目標設定
自分が得意とする技術領域(フロントエンド、バックエンド、インフラ、データサイエンスなど)や、コミュニケーション能力、問題解決能力といったソフトスキルも含めた自身の強みを客観的に把握しましょう。そして、短期的・長期的なキャリアの目標を設定することが重要です。スペシャリストを目指すのか、マネジメントに進むのか、あるいは他の道か、方向性を考えます。
周囲との相談
キャリアプランは一人で抱え込まず、信頼できる上司や先輩、メンターに相談してみましょう。客観的なアドバイスやフィードバックが、より現実的で具体的なプランニングに役立ちます。
自分自身の価値の理解
自分が組織やプロジェクトにどのような価値を提供できるのかを理解し、自信を持つことが、キャリアを主体的に選択していくための基盤となります。
ライフイベントを見据えた働き方を考える
キャリアプランの柔軟性
女性の場合、結婚、出産、育児といったライフイベントがキャリアに影響を与える可能性があります。これらのライフイベントも考慮に入れた上で、柔軟なキャリアプランを考えておくことが望ましいでしょう。キャリアを一時的に中断する可能性、ペースダウンする可能性なども視野に入れつつ、復帰後の道筋もイメージしておくと安心です。
制度の把握と活用
勤務先の育児休業制度、時短勤務制度、リモートワーク制度などを事前にしっかり把握しておきましょう。必要に応じて、これらの制度を積極的に活用し、仕事とプライベートの両立を目指します。
パートナーや家族との協力
ライフイベントを乗り越えながらキャリアを継続するためには、パートナーや家族の理解と協力が不可欠です。日頃からコミュニケーションを取り、協力体制を築いておくことが重要です。
持続可能な働き方
長期的な視点で、無理なく続けられる働き方を探求しましょう。
交渉力を身につける
成果のアピールと正当な評価
自身の成果や貢献度を客観的な事実に基づいて、適切に上司や関係者に伝えるスキルを磨きましょう。日頃から実績を記録しておくことも有効です。
要求を恐れない
自身の市場価値や貢献度に見合った給与や待遇について、臆せずに交渉することも時には必要です。もちろん、感情的にならず、論理的に説明することが重要です。正当な評価を自ら求めていく姿勢も大切です。
女性エンジニアがキャリアを築く上で「やらないこと」(避けるべきこと)
次に、キャリア形成において、意識的に避けたい「やらないこと」についてです。
「女性だから」と自分を卑下しない、特別扱いを求めすぎない
プロフェッショナルとしての意識
「女性だからこの仕事は難しいかも」「女性なのにすごいね」といった考え方や扱いに、過剰に反応したり、逆に甘えたりするのは避けましょう。能力と成果で評価されるプロフェッショナルであるという意識を持つことが大切です。
過度な謙遜は不要
自信のなさは、時に過度な謙遜として表れることがありますが、これは自身の評価を不当に下げてしまう可能性もあります。成果は堂々と受け止め、自信を持ちましょう。
対等な立場
性別を意識しすぎず、一人のエンジニアとして対等な立場で仕事に取り組む姿勢が重要です。
アンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)に過度に囚われない
バイアスへの認識と自己制限の回避
残念ながら、社会や組織には未だに「女性は技術職に向かない」「リーダーシップは男性のもの」といったアンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)が存在する場合があります。こうしたバイアスの存在に気づくことは重要ですが、それに囚われて自分の可能性を狭めたり、行動を制限したりしないようにしましょう。
ポジティブなマインドセット
周囲の偏見に心を惑わされず、「自分はできる」というポジティブなマインドセットを保ち、実力でそれを証明していくことが大切です。
完璧主義に陥らない
挑戦と失敗からの学び
特に真面目な方に多いかもしれませんが、常に100%完璧を目指すあまり、新しいことへの挑戦をためらったり、アウトプットが遅くなったりするのは避けたいところです。「まずはやってみる」「失敗から学ぶ」という姿勢も重要です。時には「Done is better than perfect(完璧を目指すよりまず終わらせることが重要)」の精神で、スピード感を意識することも大切です。
一人で抱え込まない
相談とチームワーク
仕事上の困難や技術的な壁、キャリアの悩みなどを一人で抱え込まず、信頼できる同僚、上司、メンター、あるいは社外のコミュニティなどに積極的に相談しましょう。助けを求めることは決して悪いことではありません。むしろ、チームワークを活かし、周囲の知見を借りることで、より早く、より良い解決策が見つかることが多いです。
学習を怠らない
技術の進歩への追従
IT業界の技術進歩のスピードは非常に速いです。学習を止めてしまうことは、エンジニアとしての価値の低下に直結します。「今の知識で十分」と思わず、常に新しい技術や知識を吸収し続ける姿勢が不可欠です。現状維持は、実質的な後退と同じだと心得ましょう。
自己投資の重要性
学習のための時間や費用は、未来の自分への投資です。積極的に自己投資を行いましょう。
健康を犠牲にしない
無理な働き方の回避
長期的なキャリアを築く上で、心身の健康は何よりも大切な資本です。過度な長時間労働や、休日返上での無理な働き方は、燃え尽き症候群(バーンアウト)や健康問題を引き起こし、結果的にキャリアを中断せざるを得なくなる可能性もあります。
セルフケアの重要性
適切な休息、質の高い睡眠、バランスの取れた食事、適度な運動を心がけ、自分自身のコンディション管理を怠らないようにしましょう。
まとめ
女性エンジニアが自分らしく輝きながら、長期的なキャリアを築いていくためには、確かな技術力を基盤とし、主体的に行動し、多様な人々と繋がり、自身の強みとキャリアプランを明確に持つことが重要です。同時に、「女性だから」という枠にとらわれず、完璧主義を手放し、周囲のサポートを得ながら、心身の健康を大切にすることも忘れてはなりません。
2025年現在、ダイバーシティ&インクルージョンへの意識は社会全体で高まりつつあり、女性エンジニアが活躍できるフィールドは確実に広がっています。環境の変化を追い風に、ここで紹介した「やるべきこと」「やらないこと」をヒントにしながら、ぜひあなたらしい素敵なキャリアを築いていってください。応援しています!