
【エンジニアあるある】エンジニアの口癖、「〇〇すれば動くはず」
こんばんは!IT業界で働くアライグマです!
エンジニアの世界では、「〇〇すれば動くはず」という言葉が日常的に飛び交います。
このフレーズは、「ほぼ間違いなく動作するはずだけど、実際に試してみないとわからない」という、エンジニア特有の心理を反映しています。
特に、プログラムのデバッグや新機能の実装時には、この言葉が無意識のうちに出てしまうことがよくあります。
本記事では、エンジニアが「〇〇すれば動くはず」と口にする典型的な場面や、その裏にある心理、そしてこの口癖が引き起こすトラブルについて深掘りしていきます。
エンジニアの口癖、「〇〇すれば動くはず」
「〇〇すれば動くはず」が出る典型的な場面
環境構築時
開発環境をセットアップする際、エンジニアはよく「依存関係を解決すれば動くはず」と言います。
しかし、実際にはライブラリのバージョン違い、OSの違い、隠れた設定ミスなどが原因で、思い通りに動かないことが多々あります。
例えば、こんなやりとりがよく見られます。
エンジニアA:「Node.jsのバージョンを合わせれば動くはず」
エンジニアB:「試したけど、エラーが出る……」
結局、数時間かけて環境を再構築する羽目になることも珍しくありません。
コード修正時
バグ修正や機能追加の際に、「この1行を修正すれば動くはず」という言葉がよく飛び出します。
しかし、修正したことで別の不具合が発生することもあり、結局デバッグに追われることになります。
例えば、こんな状況です。
エンジニア:「このフラグをtrueにすれば動くはず」
QA:「ボタンを押したら画面が真っ白になりました……」
軽微な修正が思わぬ大事故を引き起こすのも、エンジニアあるあるです。
デプロイ前の最終チェック
本番環境へのデプロイ直前、エンジニアが自信満々に「ローカルでは動いたから大丈夫なはず」と言う場面もよくあります。
しかし、開発環境と本番環境の設定が微妙に違っていたり、データの違いが影響したりして、思わぬトラブルが発生することがあります。
エンジニア:「Dockerコンテナを再起動すれば動くはず」
インフラ担当:「コンテナ起動したら500エラーが出てるけど……?」
本番環境でのトラブルは、エンジニアの心を折る原因の一つです。
「〇〇すれば動くはず」が生まれる心理
なぜエンジニアは「〇〇すれば動くはず」と言ってしまうのでしょうか?
その背景には、論理的思考と経験則、そしてちょっとした楽観主義が影響しています。
論理的には正しいから
エンジニアは、コードの仕組みや環境を論理的に理解しています。
そのため、変更内容を考慮すると「理論上は動くはず」という結論に至るのです。
しかし、実際には「仕様書にない仕様」「想定外のデータ」「意図しない副作用」などが原因で、想定どおりに動かないことが多々あります。
これまでの経験から
過去に同じような問題を解決した経験があると、つい「この方法で解決できるはず」と考えてしまいます。
しかし、環境の違いやコードの変更履歴を考慮しないと、思わぬ落とし穴にはまることになります。
ちょっとした楽観主義
エンジニアは、バグや問題に立ち向かう日々を送っています。
そのため、「きっと大丈夫」と思いたい気持ちが、「〇〇すれば動くはず」という口癖につながっているのかもしれません。
「〇〇すれば動くはず」が引き起こすトラブル
エンジニアにとっては当たり前の口癖ですが、実はこの言葉が大きなトラブルを引き起こすこともあります。
不十分なテストでのリリース
「動くはず」と思い込んでしまうと、十分なテストをせずにコードをリリースしてしまう危険があります。
結果的に、本番環境で障害が発生し、大規模な影響を与える可能性があります。
チームメンバーの誤解
「〇〇すれば動くはず」という言葉は、他のメンバーに安心感を与えがちですが、実際には不確実なことが多いです。
特に、経験の浅いメンバーは「それなら大丈夫ですね」と受け取ってしまい、リスクを見落とすことがあります。
無限デバッグ地獄
「〇〇すれば動くはず」と考えて試行錯誤するうちに、泥沼にはまることもあります。
何度も試しているうちに、最初の問題とは関係ない部分をいじり始め、収拾がつかなくなることもあります。
「〇〇すれば動くはず」から脱却するには?
エンジニアがこの口癖を減らすためには、いくつかの対策が必要です。
「動くはず」ではなく「動作確認する」
「〇〇すれば動くはず」と言い切るのではなく、実際に動作確認をしてから発言することを心がけましょう。
また、他のメンバーにレビューやテストを依頼するのも有効です。
想定外を想定する
エンジニアにとって、「想定外の事態」は日常茶飯事です。
そのため、「こうすれば動くはず」ではなく、「何が起こる可能性があるか」を考えることが重要です。
ドキュメントやコメントを活用する
過去のトラブルを記録し、次回の開発に活かすことも重要です。
「このバージョンでは動かなかった」「この設定が必要だった」などの情報をREADMEやWikiに残しておくと、同じミスを防げます。
まとめ
エンジニアがつい口にしてしまう「〇〇すれば動くはず」は、論理的な思考や経験から生まれる言葉ですが、楽観視すると大きなトラブルを引き起こす可能性があります。
この口癖を減らし、より確実な開発を進めるために、動作確認を徹底し、想定外の事態に備える意識を持つことが大切です。
次に「〇〇すれば動くはず」と言いそうになったら、一度立ち止まって、本当にそうなのか確かめてみましょう。